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【マインド・習慣】自己分析

目次

自己分析心得

  • きみは、今の自分に自信があるか?「今の自分に自信がない」という人ほど、実は難関企業の内定に近い人かもしれない。今の自分に問題意識を持ててこそ、成長はある。
  • 「自分に自信を持っている」と思っている人の中には、自分と向き合うことが、できていない人もいるのではないだろうか。
  • きみが目指すのは、数ヵ月後の内定ではない。もっと先のきみの夢の実現と、今日から納得のいく生き方の実現だ。
  • 今こそ、度胸が間われている。日先の安越に飛び込もうとするな。そのままでは、玉砕は目に見えている。相手に合わせることなく、会社に媚びることなく、自分の人生にこだわろう。
  • 就職活動の「正しいやり方」を知らないのだから。これは、学校や家庭で教えてくれるようなものではないし、多くの人はそのままなんとなく就職活動を進めていく。だからこそ、やり方を知っていて、正しく努力し続けられた人は強い。
  • この「正しいやり方」の根幹に我究(自己分析)がある。そして、1枚の我究図にまとめていく。
  • それによって、どんな自分になっていきたいか、心から望んでいることが何かがわかってくる。
  • 徹底的に問い、考え続けたからこそ迷いがない。読み手に伝わりやすい文章が作れるし、堂々と相手に話すことができる。
  • もし、「心から望む姿と、今の自分が遠すぎる」と感じても絶望しないでほしい。
  • ワークシートをやっていれば、そのギャップを埋めるために自分が何をするべきなのか、自然とわかるようになっている。
  • 行動力をつけることはとても大切だ。行動量と成長幅は絶対に相関する。結果を出す人の共通点は、行動し続けたかどうかだ。
  • 勉強、スポーツ、資格取得、恋愛も、やり抜かないと深いレベルでの納得感は得られない。
  • そして、企業が自分を採用するべき理由を語れるようになろう。
  • 過去のつらい経験があるからこそ、「絶対に変わりたい」という強い気持ちが成長につながる。
  • 「自分が何をやれば満たされるのか、真剣に考えていなかった」と、その時に気づかされた。
  • しかし、自分と社会を理解して、現場で活躍する能力なくして、夢や理想に近づくことはできない。今、きみがやるべきなのは「WHY」を問い続けることだ。
  • 時代は変われど、大切なことは変わっていない。
  • 風化するどころか、ますます多くの人がその重要性を強調している。むしろ、社会の変化が激しく、人々の価値観もどんどん変わる今の時代にこそ、必要とされている内容だ。なぜなら、この本は「本質的なこと」を伝えるものだから。
  • そして、その人材の本質は変わらない。
  • できないことやわからないことに向き合うには勇気がいる。
  • しかし、ここで気をつけなければならない。必要なのは「自己分析の結果」を知ることではない。心から自覚することだ。だからこそ自分ととことん向かい合うプロセスが重要なのだ。
  • その過程を通じて「本当にそうなのか?」「なぜ?」「ほかには?」と、自分に何度も何度も語りかけ、悩んだり、自分の至らなさに気づいて落ち込んだり、仲間や先輩と超本音で語り合い、愛情や友情や強い絆を感じたり、時に涙したり。
  • そして、あるとき、自分の心からの思いをリアルに感じ、モヤモヤとしたものが晴れて、これまでの自分を受け入れ、内面が変化していくのを感じるだろう。
  • 自分が研ぎ澄まされていくのを感じるだろう。仲間と心が震え合い、高め合っているのを感じるだろう。勇気や行動力があふれていくのを感じるだろう。
  • 自分と本気で向き合うこと、そして他人と本気で向き合うこと。それこそが尊いのだ。
  • 一人一人の人生がもっと充実したものになるように、そして一人一人の人間が作り出す世界がもっといいものになるようにと願って書いている。
  • さて、きみは自分の可能性をどれほど信じているだろうか。カッコつけずに自分に問いかけてみてほしい。誰もがものすごい可能性を秘めている。限界はない。
  • それは、自信だ。自分で自分を心の底から信じてあげられることだ。
  • 自信の源は、どんな時代も不変である。見たくないものから目をそらさず、ごまかさず、自分と向き合うこと。深い愛情と強い信頼関係で結ばれた親の存在。全面支援し合える仲間の存在。そして、勇気を出して全力で何かに取り組むこと。
  • 自信のありようも、どんな時代も不変である。強烈な不安と表裏一体でしか存在し得ないもの。ギリギリのところ以外には、存在し得ないもの。自分と向き合えないヤツには持ち得ないもの。
  • その気になればざっと1週間で1回できる分量だ。だがある調査によると、実際に「我究ワークシート」に取り組んでいる人は読者の3パーセントだという。
  • 自分から主体的に取り組む者にとってはものすごく楽しい。興奮する。期待するからこそ不安にもなる。それを乗り越える過程で、さらに大きな自信も手にすることができる。
  • 唯一の条件は、きみが自分と向き合い、自分から行動できるかどうか。それだけだ。
  • いつまで逃げ惑っていようと、きみの自由だ。だがあるとき、きっと気づくだろう。自分の人生だ。言い訳していても何にもならない。
  • 自己分析の重要性はあちこちで叫ばれているが、毎年、同じ結果が出る。分かっているのに、多くの人が自己分析を後回しにして、同じ後悔をしてしまう。
  • 合否は「自分のことを、深く理解しているか」、つまり自己分析の完成度にかなり左右される。これまで、何を感じ、どう考えて、行動してきたのか。
  • きみ自身の人生のすべてを振り返り、「相手に伝えると有効な部分」を言葉にして、整理しておくことだ。これができている人は、極端に少ない。できているだけで勝負できる。
  • それを元にして面接を受ける人は、ブレない軸を持って語れるので評価が高い。徹底した自己分析を元に、整理して相手に伝える。これだけで、差別化できるのだ。
  • 自己分析とは「どんなオトナになりたいか」を考える作業でもある。まずは、次の3つの切り口で考えてみてほしい。
  • ①Being:どんな人でありたいか(人格・能力)
  • ②Having:手に入れたいものは何か(家庭・ライフスタイル・豊かさ・名誉)
  • ③Giving:社会に(どんな人たちに)どのような影響を与えたいか
  • Beingはどうか。「多国籍の人を束ねるリーダー」「高い専門性を持っている人」「出会う人を元気にできる人」など、理想の自分はどんな能力や人間性の持ち主だろうか。
  • Havingはどうだろう。「年収2000万円を稼ぎたい」「異性にモテまくりたい」「海外の名門MBAに入学したい」など、本音では何を求めているのだろう。
  • Givingはどうだろう。「世界の貧困をなくしたい」「日本のインフラ技術を世界に輸出したい」「日本の教育を変えたい」など、誰のために何のために生きるのか。
  • 採用ページや説明会で聞いた話をなぞった「企業にすり寄った夢」では、皆、似たものになる。埋もれてしまう。まずは素直な気持ちで、きみ自身の夢を描いてみよう。
  • 3つの切り口
  • ①Being・・・どんな人でありたいか
  • ②Having・・・手に入れたいものは何か
  • ③Giving・・・社会に(どんな人たちに)どのような影響を与えたいか
  • ・コア↑
  • これらは、どんな仕事でなら実現できるだろうか
  • Doingどうしてもやりたいこと
  • 3つの視点
  • Want・・・何がしたいか
  • Must・・・何をすべきか
  • Can・・・何ができるか
  • 「何がやりたいか」だけではなく、「望む生き方を実現できる仕事は何か」と考える。
  • 自己分析で過去・現在・未来を把握する
  • 未来を描くために、過去を分析する。強み、弱み、欲しいもの、満たしたいもの、世界観、すべては過去から形成される。
  • 特に、幼児期から、小中学・高校生、大学1、2年生までの間の、家庭環境や、友人や地域社会との人間関係から受けた刺激に、未来のヒントがある場合が多い。
  • 自分の生きてきたストーリーを把握する。そして、これまで追いかけてきた、これからも追いかけたい人生のテーマを見つける。
  • そのテーマのことを「コア」と呼ぶ。この「コア」が明確になるとブレない就職活動ができるようになる。
  • 自分の語る内容に自然と自信がつく。言葉に魂が宿る。やがて行動も変わってくる。過去を振り返ることで、現在の自分、そして未来の自分が見えてくる。
  • ほとんどの場合、複数の業界、企業、職種で、きみの夢は叶う。
  • 大企業はダイナミックな仕事ができるが、歯車だと感じる人もいる。中堅企業は堅実で確実に成長できるが、やや硬いと感じる人も。
  • それは、「活躍できるか(強みが生きるか)」である。きみがどれだけその企業に入りたくても、そこで活躍できなければ楽しくない、輝けない。
  • 求められている人物像に合っていれば内定する
  • きみは、どんなタイプの人間であることを望んでいるのか。採用担当者は、きみにどんなタイプであることを望んでいるのか。採用担当者は、きみの顔つき、日つき、声、しやべり方、服装等の雰囲気、そして、高校。大学名、学部、過去の実績などのスペックから、きみのタイプを予測している。
  • きみは、どんなタイプの人間であることを期待されているか、正確に読もう。相手が望んでいることと、きみのタイプがズレていたら落ちる可能性が高い。
  • 未来の活躍を予感させる人になろう
  • 合否は、現在の実力差で決まらない。採用担当者は、未来の成長と活躍を予感して選ぶ。人間は変わることができる。今からでも成長できる。
  • 今の自分は求められる人物か就職は、ただ自分をぶつければいい、というものではない。
  • 「相手が望んでいることを把握して應えていく」という意識も必要。
  • だからこそ、今の自分はどういう人間なのか、正確に把握すること。その会社の、その部署は、どういう人材が欲しいのか、工確に把握すること。
  • ギャップを正確に把握し、自覚し、足りない部分は身につけること。大切なのは、今の自分を正確に把握することだ。
  • 今の自分に足りないものを知ること自信につながる
  • 自分の短所を克服しよう。その短所が発生した根本から向き合って。
  • 例えば「本気になれない」のならば、どうして本気になれなくなったのか、その原因(おそらくそれは目を向けたくないことであろうが)を、過去の経験に探す。
  • それが見えたら、現在の自分と対峙して乗り越える。やるべきことを、しつかり勇気を出してやることだ。自分に対して、他人に対して誠実になることが、自信につながる。
  • 面接官は、未来の成長や活躍を予感して選ぶ。いくら現在の実力が高くても、成長が止まっている人は、「予感」させることができない。
  • 一方で、現在の実力がそれほどでなくても、現在進行形で成長をしているのならば、「活躍の予感」を与えることできる。
  • こういう人に、企業は内定を出す。たとえ、どんな大学生活を送ってきたとしても、今からでも成長できる。ずっと、やりたかったことはないだろうか。今日から挑戦してみよう。
  • そのあとで、再度我究図の作成に取り組んでほしい。初回とは比べ物にならないほど深く具体的なことが書けるだろう。
  • 自己PRであれば、自分とはどういう人なのかを一言で伝えられるようにしておこう。
  • そのために、過去から現在の自分について振り返っておく。家庭環境や学校生活、周囲の人との関係性、成功体験や失敗体験。
  • 【1過去を振り返ろう】ノートもしくはテキストェディタで、自分の人生において大きなインパクトや意味のあったイベントを、箇条書きにしていく。家庭環境や家族との関係性、友人などの人間関係やクラスでの立ち位置。部活や習い事の経験。
  • うまく書けない理由には、「言葉にするのが怖い」ことが多い。逆に、壮大な未来を描くと、自分がその当事者になれるのか不安になるものだ。大事なのは、ワクワクできるかどうかだ。
  • 勝つために、まずすべきこと。それは自分の弱さを知ることだ。弱さを知れば、強さも見えてくる。自分をごまかしているうちは、勝利などあり得ない。自分を信じることなどできやしない。今がチャンス、じっくり向き合ってみないか。
  • 近年の就職活動では「インターンシツプ」「社会人訪問」「リクルーター面談」の場が事実上の「面接」になっている。
  • また、自己PRや志望動機が明確になっているため効果的にアピールできる。「量」と「質」ともに効率よく動くことができるのだ。
  • しかし、企業はきみについて聞いている。ほかの誰かが内定した文章や受け答えではなく、自分の言葉で自らを語る必要がある。そこで大事なのは、自ら考え、仕事を理解するのに必要な情報をとる主体性だ。
  • 自分で何かを起こせる人、個の力を持った開拓者精神のある人にとっては、非常にやりがいのある社会が到来する。
  • それに対し、インドネシアは約500万人、中国は約1062万人、インドは約2500万人だ。これらの国々の若者たちが今後のアジア経済の成長を支える。
  • その中にあって、日本のマーケットだけを相手に仕事を考えるのは無理がないだろうか。実際に、あらゆる企業が説明会で「グローバル事業の強化」を本気で語っている。
  • きみには、夢があるか?今の自分の実力や、今までの自分の実績などに縛られずに、自分の本音の夢を持とう。
  • 人からどう思われようと、構わない。誰にも言わなくても構わない。自分の本音の夢を見つけよう。きみはこの人生で、何を実現したいのか。
  • きみは漫然と生きていていいのか
  • 人間には、自分の夢を次々と実現し、心の底からの達成感を何度も何度も味わいながら生きていく人がいる一方で、その時その時は頑張つていたけれど、結局自分として納得できることはできていないという人もいる。
  • 生き生きと目標に向かって輝いて生きている人がいる一方で、毎日大して面白くない日々を漫然と過ごしている人もいる。
  • その差はいったい、何だろうか。答えは簡単。まずは本気の夢があるか、ないか。そして次に、それを実現するための戦略と勇気があるか、ないかだ。
  • 「どういう人生にしたいのか、自分はどうなりたいのか、何を達成したいのか」それが、あるのかないのか。そして、その思いはどれほど強いものなのか。
  • 多くの人は、心からの夢や本当にやりたいことを持っていない。とりあえずの「与えられた目標」や「何となくやりたいこと」には向かっていても、心の奥底からの本気の思いに突き動かされて、本気で生きている人は極めて少ない。それが現状ではないだろうか。
  • 自分はどうなりたいのか。
  • 今、きみはどうだろう。「夢は何ですか?」と尋ねられて答えられるだろうか。
  • 「その思いは、どれほど強いものですか?」と尋ねられて、「本気度100パーセントだ」と答えられるだろうか。
  • 社会人になっても、いい歳になっても、否、歳をとればとるほど、人生をその場しのぎ的に過ごしてしまっている人は少なくない。
  • 人生は長いようで短い。
  • 大学時代がアッという間に過ぎたように、残りの人生も明確な夢や目標を持って生きなければ、大きな充実感を得ないまま過ぎてしまうだろう。
  • 「いつかは自分の人生を本気で生きるのだ」と思っているうちに歳をとり、気がつけば腹の回りにたっぶり脂肪をつけて、そのうちそんな思いさえ忘れていってしまうだろう。
  • 「そんなこと言っていられるほど人生は甘くない」というセリフを、自分の甘さをごまかす隠れ蓑にしていくのだろう。
  • 僕はそんな人生は嫌だ。そんなオヤジにはなりたくない。一度しかないのだから、誰が何と言おうと、充実させたい。きみもそう思わないか。のんきなことを言っているつもりはない。むしろその正反対だ。
  • 夢を描き、それに向かって生きることは、社会を知り、己を知り、「自分と社会のあるべき姿を本気で追求すること」にはかならないからだ。
  • 一番大事なことは、自分がどうなりたいのか、どうなっている自分が自分にとって極上なのか、その時きみはどんな気分だろうか。
  • 今ここで瞳を閉じ、映像をフルカラーで鮮明にイメージしてみよう。
  • 感じてみよう。ウソ偽りなく「こうなりたい」という映像が浮かぶか。「この気分だ」と心から素直に思い震える気分を感じられるか。
  • その「絵」がある人は、世の中で1パーセントにも満たないだろう。
  • しかしその鮮明な絵を持つ人のほとんどはそれを実現していくだろう。少なくとも僕は、これまで鮮明な映像をイメージできて、実現できなかったことは一度もない。どんなに無理めなことであっても。
  • 逆に、映像が描けずに実現できたことは一度もない。魂から湧き出る映像を持つことだ。「なりたい自分」をイメージするために、注意しておきたいことが9つある。
  • 自分と向き合う状態でなければ、「なりたい自分」は描けない
  • 「理屈抜きでこうなりたい」と、心から思えなければ、意味がない。ではどうすれば、本気で思える「なりたい自分」を描けるのか。
  • 実は、心から思えるなりたい自分を描くには、それができる状態になる必要があるのだ。それは、自分と向き合っている状態だ。
  • すなわち、自分の至らなさに、現状の自分を否定し、納得できていない状態だ。正直に誠実に自分と向き合つている状態のことだ。
  • もしきみが、その状態でないのなら、今のきみには残念ながら心からの「なりたい自分」は描けない。なりたい自分を描くには、未来を描くには、自分と真っすぐに向き合うこと、すなわち、納得できない自分に気づくプロセスが必要なのだ。
  • 自分を否定し、悩み、そしてその、否定した自分をも受け入れた時、なりたい自分が見えるものなのだ。現実から目をそむけたり、鈍感になったことにして現状に満足しているふりをしていたら、いつまでも未来は描けないのである。
  • 極上を求めよ
  • だからこそ真に極上を求めることだ。「どうせ自分には……」という発想を持たないことだ。人に言ったらバカにされると思うなら誰にも言わなければいい。
  • まず自分で心の底から、「これがベストなのだ」と思えるものを求めるのだ。
  • 現状はひよつこでも、自分の心に誠実に極上の崇高なものを求めよ。
  • 心から極上を求めれば、問題意識も解決策も自ずと出てくる。妥協した思いでは、本気じゃないから問題意識も出てこないものなのだ。
  • 我慢するな
  • だからこそ、普段から我慢するな。言い換えれば、自分の気持ちをごまかすな。日常生活においても、些細なことでもできるだけ我慢するな。せっかく心から湧き出る思いに「ふた」をしてしまうな。
  • どうしても従わなければいけない瞬間では、悔しいという気持ちをためておけ。大人として感情をコントロールしなければいけないシーンでも、自分にウツはつくな。
  • 自分のことしか考えないセルフィッシュな発想では、世の中ほとんどのことが通用しない。
  • しかし、自分のことも周りのことも、社会全体のことも、さらに日の前だけでなく、先を見据えた上での思いであるならば、たいていの思いは通用する。
  • 他を説得できる。言い換えれば、心の根っこがひん曲がっていなければ、その思いが崇高であるならば、そして具体的なアクションが本質を突いているものであるならば、その人のわがままのほとんどが通用するということだ。
  • 自分だけでなく周りのことも心から考えている人は、感情をコントロールする必要がほとんどないのだ。
  • 世の中で活躍している人のほとんどが実はわがままだ。セルフィツシュでないわがままだ。わがままだからこそ、絵が描け、問題意識にあふれ、アイデアにあふれ、本質を突けるのだ。だから思いを形にできるのだ。
  • 4セコイ人になるな
  • いつも自分のことばかり考えているような人、自分の得になることばかり考えているセコイ人、人の悪口や陰口をこそこそ言っているような人は、ちまちましたことでちょっと得することはあっても、大きな思いは何一つ形にならない。
  • 悔しさや惨めな気持ちは願望実現のエネルギーになるが、そんな気持ちの時でさえ、実は自分が極めて恵まれた環境にあるということを意識するのだ。自己実現のための悔しさや惨めさを感じる余裕のある状況であることに感謝の気持ちを持とう。
  • 悔しい時こそ、気高くあり続けるのだ。心から豊かな気持ちになれている状態、すなわち周りの人のためを考えることのできる状態であれば、人を動かすことは難しくないのだ。
  • セコくてケチな人が大きくなれる時代はもう終わった。そういう人は残念ながらどう頑張っても伸びていけない世の中だ。
  • 一人の例外もなく、「絆」を強烈に大事にするということだ。自分のことだけ最優先の人などいない。だからこそ人は信頼する。人がついてくる。思いが実現していく。
  • 実はその思いを実現するための並大抵でない努力や、ギリギリの一手を後押しするもう一歩の勇気は、絆によってのみ生まれるものなのだ。
  • 世の中の多くのことが一人では実現できないものだ。一人でやつているように見えても、実はチームや組織で成し遂げていくものが多い。
  • だからこそ、ビジョンを、映像イメージを、共有することが大切なのだ。語り合い、思いをぶつけ合い、心を合わせ、気持ちを一つにしていくのだ。
  • それができれば、あとはクレバーな戦略を立てればよい。最近の日本は、国家も企業も個人も、セコイ発想がはびこっている。
  • 自分のこと、自分たちのことしか考えていない。考える以前に、自分を守ることに必死、自分たちのことしか見えていない。
  • 自己主張も結構だが、狭量な状態でのセコイ自己主張になっているように思えてならない。
  • 何かがうまくいかない時、人のせいにしたくなる。学校が面白くない。サークルが面白くない。仕事が面白くない。
  • しかし、本当に大きな人間であるならば、自分がそこに関わっている以上、自分が何とかして面白くしているはずだ。
  • 面白くないと言っている人は、受け身なのだ。
  • 人間関係はまさにそれだ。「あいつは嫌な人だ」と思った時は、それは自分のことだと思え。「あいつは大したことない人だ」と思った時は、それは自分が愚かになっているということだ。
  • 大事なものが見えていない「見えない人=感じられない人」になっているということだ。
  • 「自分が関わっている以上は面白くするのだ」、その姿勢で向かってほしい。
  • 相手のいいところ、素敵なところが確実に「見えて」、だからこそ心からの本音として他人をリスペクトできる大きな人であってほしい。
  • 「勝ち組」「負け組」などという言葉が横行し、経営・ビジネスの枠を超えて、序列をつける風潮が当たり前のようになりつつある昨今だが、自分のほうが上だと思っている人は間違いなく、まだ見えていないのだ。
  • 人を上下で測りたくなる人の多くは、価値観のものさしが少ない人だ。ダイバーシティ(いくつものものさし)を自分の中に持ちたいものだ。
  • 陰湿さを捨てよ
  • そういう態度はもうやめよ。一刻も早く捨てよ。死ぬまで三度とするな。そういう心がプアーな人のままでは、絶対に幸せになれない。
  • 面接でも、一流の会社であれば確実に見抜かれる。自分を変えられるなら、そういう人は、将来が期待できる。
  • なぜなら、そういう人は自分への期待値が高く、決まって頑張れる人だからだ。
  • 期待値が高いのに、実績や評価がそれに伴わないとき、心の奥が寂しいがゆえに陰湿になってしまうようだ。
  • 手遅れになる前に、今すぐ改めよ。一度しかない人生がそういう自分でいいわけない。あまりにももったいない。
  • 大切にしてくれる仲間の存在に気づき、陰湿な態度を一切やめて、腹を据えて何かに一生懸命になった時、心底から誰かに愛されて、心も豊かな、結果を出す人間になっていくのだ。
  • 恥部を見つめろ。
  • 見たくないものを見ろ。ごまかすな。演技をするな。我慢しないクセをつけると、見たくないものは見ないという弱い人に成り下がる傾向がある。
  • 耳ざわりのいい言葉だけに反応し、自分を褒めてくれる大人にだけすり寄ってはいないか。見たくないものほど見つめるのだ。
  • きみを取り巻く現状の問題でも、自分自身のことでも、見たくない部分を勇気を持ってきっちりと見つめるのだ。涙が出るほど。その瞬間はつらいだろう。
  • しかし、そのあと強くなっている自分にも気づく。何より、見たくないものは、見なければいけないものであることがほとんどなのだ。
  • 「大事だけれど見たくない」ものを目の前に持ってくるのだ。見たくないものとは、短所だ。自分の人間性における短所だ。昨今、表面的に上手に体裁を整えるのが得意な若者が増えている。
  • 人にも、自分にも。自分のいいとこだけ見る。見せる。芝居する。ごまかす。ウソをつく。人にも自分にも。それでは社会に通用しない。就職活動でも絶対に通用しない。就活どころか、そのままでは人生は絶対に楽しくならない。
  • 充実もハッピーもない。今まではダメでも構わない。全然ダメでもいい。これから変わればいいのだ。だからこそ、思い切って自分と向き合うのだ。
  • 覚悟せよ
  • 極上の絵も、本気の行動も、覚悟がなければ描けない。感じられない。動けない。人間はいつでも覚悟ができるわけではない。
  • きみが極上を描き、それを体感していきたいのなら、覚悟が絶対に必要だ。そのためにも、勇気を出して自分と向き合うことだ。自分と向き合うことで覚悟ができる。落ち込むところまで落ち込めば、あとは上がるしかない。希望しかない。嫌でも覚悟ができるのだ。
  • 覚悟ができれば、本気になれる。ぐんぐん動ける。逃げ出したい気持ちが0になる。その時、人間はどんどん成長できる。
  • そのためにも、抜く時は抜くことが大事だ。サボる時はサボることだ。ずっと全開はあり得ないし、ずっとそこそこ60パーセントじゃ覚悟はできない。
  • 音楽のサビの前にはAメロBメロがあるように。サビの前は大きくブレスをするように。飛び跳ねる時はかがむように。運動会の前の日は早く寝るように。自分の気分のリズムを把握し、自分でコントロールすることだ。
  • 時間軸、空間軸、温度、湿度、匂い、色、音質、音程……この世の中のすべての存在のリズムを感じ、流れを感じ、自分も含めてすべてが美しく存在できるよう、すべてが心地よく存在できるように、バランスや位相関係を敏感に感じられるように感覚を研ぎ澄ますこと。
  • その中で自分を「流れるように活かす」こと。それが目指すことだと僕は思っている。もちろん覚悟を持った(ケツをまくった)状態の人にしかそれは感じられないことである。
  • 「その先の絵」を描き続けること
  • 心からの鮮明な絵があれば、その絵は次々と実現していくだろう。だからこそ常に、「その一歩先の絵」を描き続けることだ。安心して慢心して現状維持していたら、気づけば一気に何もかも失いかねないものなのだ。
  • ジャパン・アズ。ナンバーワン、競争力世界一といつて浮かれていた日本のように。「その先の絵」がないまま想像以上にうまくいっても、必ず壊れる運命にある。
  • もっと悩め―もっと感じろ!
  • ある日突然「絵」が見えてくる
  • 絵はもちろん簡単に描けるものではない。しかし描こうとし続けることだ。
  • はっきりとした映像や言葉にならない段階であっても、描こうとしている人は、無意識レベルで絵が明確になりつつあるものだ。寝ている時も含めて24時間脳みそは動いている。
  • グチャグチャになっているジグソーパズルが、脳みその中で勝手に少しずつ整理されていく。うんうん悩んでいるからこそ、ある時、突然はっきりと絵が見えてくる。
  • もっと考える。もっと自分の本音を感じようとする。多くの情報や刺激を脳みそと心に与えながら、自分の絵を描こうと悩み続けるのだ。軟弱に、安易にラクになりたい人には永遠に見えないのだ。
  • 理想の自分であり続けよ
  • 結果ばかりを追い求めず、自分を磨け。理想の自分であり続けよ。夢は何か。欲しいものは何か。やりたいこどは何か。夢を実現すること。欲しいものを得ること。やりたいことをやること。
  • そういう「ビジョン」や「結果」ばかりにとらわれて、「プロセス」すなわち、どういう人間でありたいかという「姿勢」を軽視してしまいがち。
  • 例えば、内定が欲しいから「第1志望です」とウソをつく。そんなことが常識として広まっているが、そんな傾向は40年前の日本にはなかったことだ。一つだけお伝えしておきたい。社会に出て、本当に活躍している人は例外なく、就職活動で調子のいいウソなどついていなかった。
  • 「実は、他にも興味がある会社があります」と堂々と伝えられた人である。ウソをついてしまうと、大切なものを失ってしまう。結果として、就職活動もうまくいかない。就活以前に、そんな人間できみはいいのか。
  • しかし、間違っても、「全員が業務内容レベルでの『どうしてもやりたいこと』を見つけなければならない」などと勘違いしないでほしい。
  • 「どうしてもやりたいことなど、今の段階で見つからなくても当然だ。やりたいこと探しに縛られるな。まずはきみの夢を持とう」
  • もちろん中には、やりたいことの中身に強烈にこだわるタイプの人もいる。
  • スポーツ選手もアーティストも作家も、映画監督やドラマのプロデューサーもドラマのデイレクターも雑誌や書籍の編集者も、ジャーナリストも、フリーランスだろうと会社に所属していようと、プロと言われる人はほとんど「何をやるのか」にもこだわっている。その中身自体が夢という人だ。
  • 僕がこれまで数千人を見てきたところ、どうしてもやりたいことにこだわる人は、全体の1割に満たない。
  • 9割以上の人は、仕事の内容よりも、仕事の目的(影響)や名誉や会社の価値観など、「仕事を通じて実現したいこと」(まさにBeingHavingGiving)にこだわるタイプである。
  • 具体的には、誰に(どんな人たちに)、どんな影響を与えたいのか。それらについて、どのようなものを望むのか。
  • このように、「夢」=「仕事を通じて実現したいこと」と、定義すれば、夢を言葉にすることはそれほど難しくはない。
  • 例えば、早稲田のK君の夢=「仕事を通じて実現したいこと」は、
  • 1.Being:心が大きく優しく、いざという時に頼りになる男になりたい
  • 2.Having:ある程度以上の豊かさ、名声、グローバルに動く世界の中で活躍している実感が欲しい
  • 3.Giving:グローバルレベルの地球や人類の進歩に何らかの貢献をしているという実感が欲しい
  • というものだった。
  • 立教大学のYさんは、
  • 1.Being:いつも余裕のある雰囲気を持った人でいたい
  • 2.Having:ある程度の豊かさ、時間的な余裕、ストレスの少ない日常、余暇の多さ、多くの方との出会い、激動する社会を感じていたいか。
  • 3.Giving:激動する社会をサポートしたい、人々から安らぎや笑顔を引き出したい
  • たるんだ日常を送る中から、突然本音の未来を言葉にすることは決して容易ではない。
  • 失敗しても持ち続けるもの。それが夢だ
  • 話を戻そう。「世界に通用する広告パーソンになりたい」など、特定の業界での夢を否定するつもりはない。本当にどうしても広告にこだわりたいのなら、それも大いに結構だ。
  • しかし特定の業界に縛られたものだけでなく、それを超越したレベルでのものも考えてみてほしい。その意味での夢を持とう。どうしても欲しいと思える本音の夢を。
  • 広告業界の営業は、実は多くの場合「夢」ではないのではないか。多くの場合「どうしてもやりたいこと」でもないのではないか。「やってみたいことの一つ」なのではないか。
  • それをあたかも「どうしてもやりたいこと」のごとく、自分を欺かないでほしい。現実は厳しい。
  • そういう「本音の夢」を持つことがないままに、悩む苦痛を放棄して、特定の業界に絞り込みすぎた学生の多くは、残念ながらその業界の志望度の高い企業に落ちるだろう。
  • そして必要以上に落胆する。一生懸命やったからこそ、悔しさもショックも大きいのは分かる。
  • しかし、そこで言いたい。「ところで夢は何ですか」と。「仕事を通じて実現したいことは何ですか」と。
  • 夢とは、たかがある会社に落ちたごときで、なくなるものではないのだ。夢とは、それを持ち続ける限り、実現の可能性があるものだ。逆に、すんなり実現できる夢などない。誰もが一度や二度の大きな挫折を経験して実現していくものなのだ。少なくとも、就職活動よりよっぽどハードな戦いが待っている。
  • 満たされて初めてあふれる、フルカップ理論
  • 誰だって心が満たされている時、余裕が生まれる。満たされていなければ、自分のことで精いっぱいで、テンパッてしまうもの。ましてや人のことに心を配る余裕はない。
  • 「フルカップ理論」というものがある。コップの水は、満たされて初めてあふれる。心も同じだ。やらなければいけないことをやれていない自分。責任を呆たしていない自分。やろうと決めたことをやれていない自分――。
  • そういった状態では、心に余裕を持つことは困難である。価値観の幅が狭い、視野が狭い場合も同様だ。それだけではない。
  • 例えば、人間関係の基本である家族、特に親との関係が悪かったり、恋人との関係が悪かったり……具体的には信頼関係を築けていなかったり、愛情を感じていなかったり、反抗期の子供のように無意識に親や恋人にいじわるな態度をとつていたりしている状態では、誰だって心のコップは満たせない。
  • 学校やアルバイト先で、どんなにいい人で通っていても、もっと身近な人との関係が悪いようでは、心は満たされないものなのだ。
  • 簡単な問題ではない。特に、子供が親離れできていないケースでは、ほぼ間違いなく親も子離れできていないもの。
  • そう簡単には良好な関係を築きにくい。また、何らかの強いコンプレツクスを持ってしまっている状態も同様だ。心の奥で、他人に対してどこか卑屈になってしまっている状態で心を満たすのは容易ではない。
  • ここ数年、特に両親の伸が悪かったり、その分そのストレスを子供にぶつけてしまっている親だったり、そうでなくても子供の頃から両親の不仲をストレスに感じながら育っていたりする人は本当に多い。
  • ここで安易に書くこともはばかられるほど大きな問題であるが、何とか子供である自分が、20歳を過ぎた大人として親に接していくことで、少しずつ関係を改善していってほしい。
  • 親だって人間なんだから、いくらでも欠点はある。
  • 親の事情も分かってあげて、僕らが知るよしもない事情を想像してあげて、包み込んであげて、親を育てるぐらいのつもりで接していってほしい。
  • たいていの場合、子供である学生がいつまでも親に甘えて(原因が親にあるにせよ)、問題を大きくしてしまっているケースが多い。
  • 苦労して育ててきてくれた親を包み込むほどの気持ちで接していくことだ。
  • 自分の夢=「仕事を通じて実現したいこと一を「言葉化」する方法
  • さて、「夢」や「仕事を通じて実現したいこと」など、自分が心から望んでいることは一体どういう時に言葉にできるのか考えてみよう。
  • 前述のとおり、それらはいつでも考えれば出てくるというものではない。「ああなりたい、こうなりたい」と、心から本気で感じられるかどうかが重要なのだ。理由やロジックはあとからついてくるものだ。
  • だからこそ「自分を信じられる状態」。具体的には、自分のことが好きな状態自分の可能性を信じられる状態。
  • 怖がらない。逃げない
  • 自分を信じられる状態でなければ、心も研ぎ澄まされない。描く力も冴えない。意思決定もできない。
  • 願望に敏感になるために、未来に確信を持つために、何としてでも「自分を信じられる状態」を作り出す必要があるのだ。
  • 「いくら探しても望むものが分からない」「夢が特にない」と言っている人たちは、まだその状態にない人たちなのである。
  • 自分に自信がない状態なのである。自分を信じられなければ自分の気持ちにも気がつけない。決めることができない。どんな思いも「そうかなぁ。でも……」のレベルからは飛び越え切れない。
  • この、夢を描いて言葉にする状態、スタンバイOKの「I am ready」の状態、自分を信じられる状態になるために、3つのステップを踏む必要がある。
  • ステップ①自分の恥部を客観的に見つめる。
  • 自分を否定する自分の恥部を客観的に見つめる。見たくないものから目をそらさず、向き合うのだ。自分の内面について部分的にせよ否定し、それによって落ち込む。心からの悔しさ。
  • 一方で、恥部を見つめた達成感、納得感、自信。それが、自分の内面を成長させたい、高めたいという強い思いになっていく。
  • ステップ②理屈抜きで憧れる人物との出会い
  • 素晴らしい、こうなりたい、かっこいい、と理屈抜きで思える本物との出会い。内面にも外面にも惚れる人物。できれば実際に会い、同じ空気を吸いたいが、YouTubeなど動画メディアを通してでもよい。
  • ステップ③自分を受け入れる
  • その上で、自分の内面の変化に気づき、否定していたことを否定し、否定していた部分も含めた自分を肯定し、自分を受け入れ、浮上する。
  • この自分を自分が育て、この自分で生きていくのだという決意。このプロセスが必要なのだ。このプロセスにかかる期間はどれぐらいだろうか。短くて数日。長ければ数週間かかる人もいるだろう。
  • ナイーブなポジティプシンキングで自分の本音を長い問ごまかしてきた人ほど、自分を見つめることが苦手になっているかもしれない。
  • 勉強でもワークシートでも何でもいいから、一晩でいいから、全力でやってみるのもいい。
  • 「私はやれる。私は逃げない人間だ」という実感を持つことだ。その自信、勇気が夢を描くためにも絶対に不可欠なのだ。
  • 夢が見つからないなら、考えるよりも刺激を受けまくれ
  • 夢は考え出すものではない。ひねり出すものでもない。頭で戦略的に考えた夢(目標)を否定するつもりはないが、心の中からナチュラルに湧き出るものを大事にしてほしい。
  • 実行の段階においては、時には意志の力も必要になるだろうが、夢発見の段階においては、勝手に心が動かされるものを自分の内に感じ取ってほしい。
  • そういうものであればあるほど、努力が苦痛ではないはずだ。人から言われるのではなく、ナチュラルに自分の気持ちで動いていけるのだ。とことんやれるはずなのだ。
  • 心を動かされる夢や憧れがない人は、そのほとんどが刺激を受けるチャンスが足りなすぎる。
  • 意志の力で自分を抑圧して、漫然と勉強や興味の持てないバイトなどに長期的に力を注いでしまったためか、あるいは金銭的制約や家族などの狭い価値観の常識の抑圧の中で、常に現実的な選択を迫られてきたためか、いずれにしろ心の内の本音に気づく感受性も鈍ってしまっている。若いのにオジサン、オバサンになってしまっている。
  • そういう状態の人は必然的に爆発的な集中力も、突っ走りたくなる衝動も失ってしまっている。
  • もつと刺激を受けよう。世の中には刺激的な人間がいくらでもいる。
  • 会社員にも大学生にも、目が覚めて強烈な夢と志を持って燃えて生きている人間がいるのだ。
  • そういう人物に触れ、また先進国でも途上国でも、もちろん日本の中にも、憧れ、悲しみ、驚きにあふれる社会の現実を見て、心を突き動かされてほしいのだ。
  • 突き動かされる夢を持てば、その瞬間、きみは人と違う行動を歩むことに恐怖を感じなくなるはずだ。
  • 「私には私の夢がある」その状態で、本音と行動がミートしている感覚を持ちながら、生身で現実に立ち向かってほしいのだ。
  • 「今はまだ実現は無理」な夢でも構わない
  • どうせ無理だから……という気持ちから、自分の思いにふたをしてしまうのだ。
  • 「どうせ無理だから」の心のふたは、実にやっかいな代物だ。ふたがあると、いつまでもケツがまくれない。本気で何かに取りかかることが極めて困難になる。心の中にある本音に、いつまでたっても気づきにくい。まずふたを取れ。取ってしまえ。
  • 非現実的だろうと、金がないから絶対に無理であろうと、無謀で危険で破廉恥で親不孝で、あり得ない選択だとしても、「もし何の制約もないのなら本当はどうしたいのか」をはつきりと感じ取ろう。
  • 言葉にしてみよう。そして、本当に今それをしたいのか。できるのか。逃げずに現実的に考えてみよう。
  • 「今は無理だ」あるいは「憧れるが現実的でない」とはっきり分かったのなら、どうするか考えよう。いつか実現するとして、今は違う選択をするもよし。何か違うやりたいことを見つけるもよし。
  • 「やっぱりどうしてもやりたい。できるだけ早く実現したい」とはっきり感じたならば、覚悟を持てたならば、その実現に向かって準備を始めるがいい。
  • いずれにしろ、はっきりと割り切ることだ。心に決着をつけることだ。
  • 夢は変わり得るもの。夢もきみも成長する
  • 前にも書いたが、今後、自分が成長するにつれ、あるいは社会が変化したり、社会に対する理解をさらに深めていくにつれ、きみの夢も変わっていく可能性がある。
  • いったん決めた夢や目標に縛られない柔軟性がほしい。そもそも、自分も社会も成長していくものなのだから、定期的に自分の本音をチェックしていくことが今後も求められる。
  • もちろん死ぬまで変わらなくてもいいのだが、まず夢や目標ありきではなく、あくまでも「納得のいくレベルで考え、感じた自分の本音が最優先」という考えであってはじいと思う。
  • あくまでも自分の人生を通じて、実現していきたい生き方や夢を見つけ出すという気持ちで、今回も、また次回も取り組まなければ、いつまでたっても「とりあえず」の呪縛から逃れることはできないだろう。
  • それで何かを達成できるとは思えない。納得できるハッピーな人生を送れるとは僕には思えない。今、就職活動を機に、「とりあえず」のループから、きみは飛び出すのだ。
  • 今の夢一覧(10分)
  • 具体的でなくてもいい。きみの実現したいことを、どんどん挙げてみることだ。書き上げたら、印をつけてみるといい。本気で思えることには〇、そこそこレベルで現実味を感じないものには△を。こうやって言葉にして書き出さないと、具体的にイメージできないものだ。
  • イメージできないものはいつまでたっても実現しないものだ。ちなみに僕は20代から、ずつと手帳にこれを書き込んできた。
  • ほぼ3ヵ月に1回の割合で何度もリバイスをかけ、本気で欲しいもの実現したいことを文字にしてきた。
  • 当時のリストに載っているもので、30代までに実現できていないものは、不思議なことに一つもない。ウソみたいだがそういうものだ。
  • 何となくではなく、本気の夢を描く。そのことが「絶対内定」するためにも重要だ。自分がどうなりたいのか、なりたい自分の姿を、映像としてフルカラーで鮮明にイメージしてみよう。
  • 映像がイメージできれば、夢は実現できる。やりたいこと探しに縛られるな。やりたいことの中身よりも、本音の夢を持つこと。
  • 夢は①どんな人間性の人になりたいか②手に入れたいものは何か③社会にどのような影響を与えたいかの3つの切り口で考える。
  • 何のために就職活動をするのか。働くことの意味や意義を自分なりに定義し、就職活動をする目的を明確にしよう。社会人になるうえで大事なことや、今すぐ行動すべきことを見つけよう。
  • 「働くこと」とは何か
  • 仕事は仕事と割り切って、別なところで夢に向かって頑張ることで、本当に心から楽しいだろうか。金があるからといつて、仕事をしなくて別の手段で夢を追いかけていて、それで本当にハッピーか。物事を深く考えない人は別として、人間とはそんなに器用なものではない、と僕は思っている。
  • なぜか――。それは僕たちは社会に生きるものだからである。社会に生きる僕たちは、生まれた瞬間から誰かに助けられ続けて今日まできている。親はもちろん、それこそたくさんの人たちのおかげで、今日まで生きてくることができた今も、これからも。それを誰もが心の奥では気づいている。
  • だからこそ、自分が意識しようとしまいと、「自分は誰かの役に立っている」―そういう存在でいないと、僕たちは自分の存在を自分で確認することはできない。
  • たとえ自分の夢を実現したとしても、心の底からハッピーだと感じることができない。
  • 「働くこと」とは、誰かの役に立つことでお金をもらうこと。
  • お金をもらおうともらうまいと、また、どんなに金のためだと割り切っていたとしても、直接的だろうと間接的だろうと、社会に対しても、また一緒に過ごす仲間に対しても、「役立っている」という感覚を味わうこと抜きでは、人間はハッピーにはなれない存在なのだ、と僕は思っている。
  • 人間がハッピーになるためには働かなくてもいい、という人は、実はほとんどいないのではないか。
  • 今のうちに一定レベルで、自分の夢や価値観を持っておかないと、最初の会社の価値観に染まってしまうだろう。
  • 就職活動は自分の甘さを認識するだけでなく、自分を高めることができる経験でもある。自分の価値観を自問自答できる絶好のチャンスでもある。
  • 人それぞれ。どれが良い悪いという問題ではない。きみにどれをすすめるということではない。だが僕が思うのは、どの道を選んでも、「活躍しなければ面白くない」ということだ。
  • みんなにすごいと思われること、人と比べて自分のほうが役立っていると感じること、人と比べて勝ったぜと思うこと、日立つことができたこと―‐そういった優越感からくるものもあるだろう。
  • しかし、それだけではない。むしろ、それは大したものではない。
  • 自分に勝った、弱い自分を克服した、私はやったぜ、といった自己満足もあるだろう。自分の頑張りを他人が評価してくれた、そういう喜びもあるだろう。
  • そしてそれに加えて、仲間たちと感動をわかち合えた喜びや、多くの人により大きく役立つことができたという思いが心の奥にあり、喜びを与えてくれるのだろう。
  • 「夢を実現すること」と「活躍すること」、それがイコールでない人も少なくないと思う。
  • しかし、活躍することには興味がないという人も、いったん考えてみてほしい。僕たちが生まれ育ち、これからも生きていくこの社会で、せっかくなら活躍してほしい。
  • 好きな道で、社会により大きなプラスの影響を与えていってほしい。震えるような感動を味わい続けて生きてほしい。それは目立とうということではない。
  • もっと社会をよりよくするための影響を与えていってほしい。
  • 他人と違う道を選んだ途端、人はいや応なしに強くなるものだ。精神面だけではない、頭も体も感覚も。自分の存在や生き方に、それまで以上に真剣になるものだ。大きな船から独りで海に飛び込むように。
  • 前提として、多くの会社は学校と違って、そもそも「社員の個人の幸せ」を第一にして存在しているものではないという当たり前のことを忘れないでほしい。
  • ・会社が自分に期待していることと、自分の夢や目指していることとのギャップを自分で意識していかないと、会社の中ではそれなりに昇進したとしても、自分の夢からはズレていく。どんどん流される。
  • ・会社は、受け身な気持ちで「期待に応え続ければ、いつかご褒美としてハッピーにさせてくれる」というところではない。自分の夢、自分のビジョンを持っていないと必ず流されるところである。
  • ・やりたいことは自分から提案してやっていかないと永遠にできない。待つていれば、そのうち「やりなさい」と言つてくれるものではない。自分から「やりたい」と主張していかないと、やれるはずがない。
  • ・業界や会社によってカルチャーは全然違う。モラルだけに限らず、社員の考え方や様々な価値観はまるで違うものである。
  • ・その会社、その業界でまかり通つている常識が社会で通用するものとは限らない。
  • ・その会社、その業界でよしとされることが正しいことでは決してない。
  • 「朱に交われば赤くなる」傾向は誰にでもある。
  • どんなに自分を持っていても、知らず知らずのうちに、その環境に染まっているものである。当たり前でないことをついつい当たり前だと思い込んでしまう。
  • ・社員として達成できたことが、そのまますべて自分の実力ではない。名刺を外してどれだけ通用するかは、また別である。
  • ・どんな大企業も、安定した生活が約束されているわけではない。ずっと社員でいられるとは限らない。給料が年々増えていくとも限らない。
  • そもそも給料は、結果を出し続けなければ増えるどころか、もらう権利はないはずのものである。
  • あえて厳しい現実を選びとるという考え方
  • 会社選びについては、いろいろな考え方があるが、自分を磨くためには、あえてより厳しい環境のところに行くべきだと僕は思っている。
  • 「シンドイ」と感じる環境のほうが自分は成長できると経験的に知っていたからだ。ストイックであることが何よりも望ましいと言いたいわけではない。
  • しかし、自分に力をつけ、会社を辞める辞めないにかかわらず、将来の大きな夢を実現していくということを心底望むのであれば、自分を鍛えられる会社、自分を大きくできる会社、精いっぱい努力する必要に迫られ、また同時に居心地の良さを感じられることが少ない会社・環境のほうがよいのではないかとも思う。
  • 特に、最初の社会人体験のステージとしては、その後の成長や発展を考えた時、厳しさを自分にとって当たり前のものにしていける環境で、自分をさらに鍛えていくのがいいだろうと僕は思っている。
  • 「働くこと」とは、誰かの役に立つことでお金をもらうこと。自分という存在は、社会や他人抜きでは存在することができないのだ。
  • スタイルはいろいろだ。ただし、どの道を選んでも「活躍しなければ面白くない」のだ。
  • 就職は「人生の分水嶺」だ。
  • どんなに我究をしていても、少なからず影響を受けていくものなのである。
  • 就職活動をあなどつてはいけない。「自分が満足できる人生」を探し出す、絶好のチャンスなのだ。
  • 就職活動をした上で、就職しなくたっていいのだ。仕事がすべてではないし、サラリーマンだけが生き方じやない。
  • また、誰もがイキイキとできる生き方や環境(会社・仕事)など存在しない。100パーセント満足のいく会社も存在しない。
  • 「自分で心から納得できるかどうか」がカギなのだ。
  • ポテンシャルが高いにもかかわらず、ステータスが保身と慢心を呼び、突出する勇気、飛び出す勇気をステータスがスポイルしているのだ。
  • 「天職を得たよ」と、生き生きと仕事をしている人がいる一方で、精神的に失業している哀れな社員がどこの会社にもいくらでもいるのだ。
  • 「そういう人たちは弱い人間だ」と、片づけてしまうのは簡単だ。
  • しかし、毎日、朝から晩までいる会社・仕事が合わないことほど不幸なことはない。嫌いな相手と結婚するようなものである。
  • よく就職講演会などで、「どんな仕事も本気でやれば面白くなる」という意見の人もいる。これはきれいごとだと僕は言いたい。
  • 本当の仕事の面白さを知らない人か、サラリーマンの実情を知らない人のセリフだとさえ思ってしまう。
  • 自分の実力を見極めずに、こだわりだけが強いのも通用しない(詳細は後述)。
  • つまり、就職に失敗しないためには、自分の将来の夢、目標に結びつくと考えられる仕事に就くこと、すなわち、「夢の実現のためにやりたい仕事ができて、自分に合っている会社に入り、近い将来、希望どおりに配属されるようにトップで内定すること」を実現できればよいのだ。
  • トップ内定は、行きたいセクションに配属されるための条件
  • トップ内定の目的は、「自分の行きたいセクションに配属されること」である。
  • 「配属よりも内定できるかどうかが問題だ」と思っていては、内定すらできない。
  • いずれにせよ、大いに期待され、できるだけ自分を高く買ってもらうに越したことはないのだ。
  • 面接官に「選ばれる」のではなく、きみが「選ばせる」のだ
  • どんな夢を描こうと、どんなにその会社に恋こがれようと自由だ。だからといって、思いが強ければ内定するというものではない。
  • あくまでも大人である相手に「実力」を判断されて合否が決まるということを忘れてはいけない。
  • 人は思いを遂げようと思った時、その思いが強ければ強いほど、客観的な視点を見失いがちである。しかし、どんなに思いを強く持っても、クールさを失ってはいけない。クールな視点を持ちつつ、情熱を燃やし続けていく必要がある。
  • 誰にも譲れない夢を持ちつつ、要所要所でしっかりと他人のジャツジを受け、評価されていかなければ、いつまでも自己満足で終わってしまうものであることを、クールに認識しておこう。
  • もちろん、だからといつて他人の評価を気にしすぎるようでは「媚びること」になってしまう。常に相手に合わせる弱い人に成り下がることになる。媚びる人材を良しとする人はまずいない。
  • せいぜい自分も本当に弱い人ぐらいしか、媚びる人間を評価しようとは思わないだろうし、一緒に働きたいとも思わないだろう。
  • また、「どう見られるか」ばかり気にしていては本質を見失う。「私はこうありたいのだ」「私らしいことはこういうことなのだ」といった自分らしさを失っては元も子もない。「選ばせる」そういう気持ちでいくことだ。
  • 「当然選ばせる実力を持つ」。誰が何と言おうと選ばせる「実力」を持った人材に、きみがなってしまうのだ。もっと言えば、学生からも、大人からも、面接官からも、「一目置かれる存在」になることだ。
  • 自己PRや志望動機のクオリティ云々とかいっている場合ではない。そんなものを超越して内定していく。
  • 選ばせる「実力」とは何か。まず人間性。その次に能力だ
  • この4人はみな就職留年だったが、本当に僕のどんなに厳しい言葉にも執念で食い下がつてきてくれた。耳の痛いことから逃げずに、それまでの自分と全力で戦っていた。自分の力をつけることに必死になっていた。絶対に逃げなかった。
  • 自分にウソをつかず、決して逃げず、本当に「常に自分で自分に自信を持てる人間」に、今からなっていくこと。常に自分らしさを失わない「自分らしい自分」であること。
  • もちろん、それには勇気を出して自分と向き合うこと、そして自分に対する相当な厳しさ、そしてそれさえも乗り越えていこうとする夢に対する強い思いが必要だろう。しかし、それは結果として、必ず他人から一日置かれる存在になり、人事の担当者も必ず納得することになるのだ。
  • ここで改めて押さえておきたい。選ばせるべき「実力」とは、人間性のことだ。
  • 能力も必要だが、まずは人間性だ。どんなに能力が高くてもそれで一日置かれることはない。人間性の優れた人物にのみ、人は一日置くのである。ここが、大学受験とは違うところである。
  • 就職も、仕事も、昇進も、人生そのものの充実も幸せも、優れた人間性があってのことであること、能力以上に人間性が不可欠であることを伝えておきたい。
  • 自分ができる精いっぱいで頑張ること。それしか人間にはできないが、ジャツジする側は、「ほかの学生と比べてどうか」という視点で見ているのだ。
  • 「僕はワールドクラスの男になりたい。目先の仕事云々よりも、最終的に世界を舞台に大きな影響力を持っていきたい」
  • ケツをまくった人間が見せる目の輝き、自信に満ちた表情、堂々とした声、やわらかな笑顔、模擬面接をするたびに、大柄な彼がますます大きく感じられていた。
  • 20回もやり直した100枚以上のワークシートのほかに、彼が自分の考えを書き込んだA4判の大学ノートは6冊におよんでいた。ちなみにM君は今、NYで会社を経営している。
  • 内定をとるためには、全身全霊をかけて取り組め
  • 現に人気企業は大学受験とは比較にならないほどの倍率なのだ。現実問題、大変厳しい競争である。
  • きみを脅しているわけではないし、例外もあるだろうが、「生まれてこの方、こんなに頑張ったことはない。本当に死ぬ気でがんばった」というくらい本気で取り組んだ学生だけが本命の内定を獲得できると思つておくべきだ。
  • 彼は人間としては、どこに行っても活躍できる人間であったが、テレビ局で番組をつくる人に求められる能力のうちのいくつかが、もう一歩のレベルだったのだ。
  • 自分の力の足りなさに自己嫌悪に陥るのではなく、何が足りなかったのかを分析し、足りないところを身につけたり、また足りないところを補えるだけのモノを別に身につけていくのだ。そう思える人は、必ず伸びるはずだ。
  • 全身全霊でやり尽くした結果ならば後悔がない
  • いずれにせよ、どんなに頑張っても、落ちることはある。誰よりも情熱があっても、実力が伴っていなければ当然落ちる。
  • しかし、「受かっても、落ちても、本気で頑張った人だけが納得できる」ということを知ちておいてほしい。
  • 適当にやってしまっては、落ちた時にあきらめがつかない。「もっと本気でやればよかつた」と、後悔することは日に見えている。
  • 何事も本気で取り組む人は活躍できる
  • 1.面接で面接官に言う言わないは関係なく、「俺はこれをやったぞ」と、自分に対して納得できるものを持つため。
  • そしてそのことにより、「誰にも負けない何か」を持つ=自価を高めるため。
  • 2.徹底して物事に取り組むことを体で実感するため。
  • 就職活動にのめり込みすぎて、フラットな目線を失わないため。周りが見えなくなったり、自分の立っている位置を見失わないため。常に自分が自分らしくあるため。
  • 3.仲間との絆を体感するため。
  • 自分のことばかり考える自分本位な小さい人間にならないため。仲間との絆が驚くはど自分を強くやさしく大きくすることを体感し、その状態で就活に臨むため。
  • 面接官もプロなのだ。プロ中のプロである以上、一生懸命やってきたことを今さら具体的に聞かなくとも、その学生が何かを持っているかどうかは、世間話からでもきっちり見抜けるのである。
  • 全力でやり抜くという「強い覚悟」を持つということ
  • 本気でやるとは、その時ばかりは死をも恐れずにやるということだ。甘えをなくすということだ。
  • 就職活動でも仕事でも、サークルでも遊びでも、何にでも言えることだが、いったん、「やる!」と決めたことは、いざという時は、「死をも恐れずにやる」という究極のケツまくりの覚悟を持っていないと、肝心な「いざ!」という時に必ず引く。
  • 順風の時はうまくできても、逆風が吹いて「ここ一番」という最も大事な時に逃げてしまう。
  • 一歩踏み出す勇気が持てない。そういう人間にできる人はいないと断言する。できる人になるためには、これを身につける必要が絶対にあるのだ。
  • どうすれば、自分は結果を出せるのか。成功体験を積んで、この問いの答えを見つけよう。ただがむしゃらでは、結果につながらない。正しい努力を理解し、すぐ実践してほしい。
  • 結果を出すためには何をすればいいか
  • 結果を出す。そのために、どんどん失敗しよう
  • 心からの夢を描こう。繰り返し、それを述べてきた。
  • 就職活動も、その後の仕事も、人生そのものも、夢を描くだけではなく、最終的には勝たなければ、結果を出さなければ意味がない。
  • 極めて乱暴な言い方だが、僕はきみのこれからのすべてのことについて、そういう視点も持つべきだと思っている。
  • それほどまでに強烈な思いを持ってほしい。そういう厳しさを持ってほしい。もちろん実際には、意味がないというのはウソだ。
  • 結果を出せなかったからこそ得られるというものも大きい。
  • 挫折経験を乗り越えて初めて自信が持てたり、人の気持ちを汲み取ることができたりと、人間性の成長だけでなく、新たな出会いや発見など、負けて得るものの大きさも僕は経験的に知っているつもりだ。
  • 「負けてもいいや、できなくてもいいや」と最初から思っている人に、「結果がすべてではない」と言う資格はない。
  • 勝負する前から勝負を避ける「逃げる人」、何としてでも実現したいという強烈な思いのない「本気でない人」には、挫折することもなければ、そこから得られるものなど、ほとんどないのではないだろうか。
  • 勝負を避けられたと思っているかもしれないが、実は自分から自旗を掲げているのだ。勝負をしていないのだ。それではどんな目標も達成することはできないだろう。自分と戦う充実感さえ味わうことはできないだろう。
  • 「結果を出そう」ということは、そのために「どんどん失敗しよう」ということでもある。挑戦して失敗して最終的に結果を出すのだ。失敗を恐れて、守りながら戦うのではない。
  • 自分のビジョン(本質)に照らし合わせて、勝負すべき(就職活動すべき)だと心の底から思うのであれば、それを実現したいという思いをもっともっと強く持って、本気で自分と戦って絶対に勝ってほしい。
  • 「何としてでも結果を出すこと」にこだわれ
  • 誰に何を言われようと、夢を譲るべきではないと思っている。
  • このビツグチャンスの今、きみは「何としてでも結果を出す」ということにもこだわるべきだと僕は思う。成功体験、社会に対する納得体験をぜひとも積むべきだ。
  • これは多分、真実なのだろうが、その裏側の要所要所で人が見たらびつくりするほどの努力をしてきたという事実を忘れてはならない。彼らにとって、その努力さえもが自然体なのである。
  • そして、本当に必死な時を除いて、それさえも楽しんでいるはずだ。
  • 前述のとおり、「やらなければいけないこと」に縛られることなく「心から望んでいる自分の夢に直結したこと=本質をとらえたこと」を、とことんやってきたということなのである。
  • 芸能界や起業家の世界だけでなく、ビジネスパーソンの世界でもそれは同じだ。ラッキーだけで面白い仕事ができる人や活躍する人などいない。
  • 商社、金融、コンサルテイング、マスコミ、どの業界を見ても、活躍している人は、一見遊んでいるようで、まじめに仕事をしていないように見えたとしても、実は本質をとらえた肝心なところで、非常に努力しているものなのである。
  • 活躍している大人はみんな知っている。
  • 「超本気の過程がないと活躍なんてできない」ことを、「結果なんて出せない」ことを。そんなことを言うと変な人に思われるから、みんな言わないだけなのだ。
  • そして、上司の話や考え方、新しく知ったこと、気がついたこと、思いついたことなどを、すべて大学ノートにメモしていった。
  • 2週間で1冊ぐらいのペースでどんどん書いていった。
  • 別に、苦労話や自慢話をするつもりはない。ただ、「頑張ったら、頑張っただけのことはある。頑張らなかつたらそれまでよ」ということである。それが仕事であり、「社会」なのだ。
  • もっと言えば、「力(人間性と能力)があればうまくいく。力がなければうまくいかない。力をつけるには本気でやるしか方法はない」―「社会」とは、そういう当たり前のところなのだ。
  • だからといつて、努力すれば何でもいいというものではない。努力の仕方を間違えて、やみくもに頑張ったところで、それはただの無駄な努力になってしまうのは試験勉強と同じ。
  • 長い日で見れば、無駄な努力など存在しないのかもしれないが、就職活動をはじめ、世の中のほとんどのことには締め切りがある。一定の期間を過ぎて努力が実っても意味がない。
  • 要するに「本質をとらえた、効率的で、的を射た努力」が必要なのである。
  • 自分の頭で考えよう。そのためにも「考える力」を学ベ
  • 「本質をとらえたことをやること」に加えて、「自分の頭で本質をとらえていくこと」が必要であることを重ねてきみに伝えたい。
  • ありとあらゆるアドバイスに対し、「なぜそう言われたのか、なぜそう言つてくれたのか」そこ(日本質)をきちんと自分でとらえられる人にならなければ。
  • 「メモを取れ」と言われたからといってただメモを取っていても、あとで見返さなければ意味がない。また、そのメモでさえ、結果として言われたことだけをメモしていてもあまり意味はないだろう。なぜそう言われたのかを押さえること。
  • どんなに優れたマニュアルも、それが自分にとって最高のものではあり得ない。自分にとって最高のものを自分で提案する能力も必要なのだ。
  • 自らの頭脳を駆使して、自分にとって最高の新しいマニュアルをつくり出していく能力が、結果を出すために常に求められるのだ。
  • 本質をとらえ、自ら問題意識を持とう
  • 自分の頭を使って考えろ、と僕は言いたい。
  • 「なぜ、自己分析すると有効だと言われているのか?」「そもそも自己分析って何なのか?」「自己分析は何のためにやるのか?」「自己分析以外には、自分には何が必要なのか」そういう疑間を抱き、「今、自己分析が必要だ」と納得して取り組むのでなく、「自己分析するといいらしい」という声をうのみにして、ひたすらやっているのだろう。
  • 要するに、たとえ目標達成のために本質をとらえ、的を射たことだとしても、「やみくもな努力」では無駄になるということをきみに伝えたい。
  • 本当にそれをやることに意味があるのかと、自ら問題意識を持つこと。その都度、自分の頭で、それが本質をとらえているのか考えられること、そういう能力が求められるのだ。
  • 誰かに指摘されなくとも、自分で自分のやろうとしていることに疑間を持ち、「それは本質からそれていないか?本当に的を射ているのか?」と、常に自分でチェックし、納得し、修正できなくてはならない。
  • きみは今の自分を信じられるか
  • なぜ僕が嫌というほど、一生懸命に取り組もうと強く言うのか。それは、現在進行形で一生懸命になっている人にしか、深いレベルで自分を信じることができないからである。自分を信じられなければ、自分の可能性も信じられない。
  • 自分の未来も、やりたいことも夢も、何となくいいなあとは思えても、決意すること、確信することができないからである。心からの将来のビジョンとは、そのビジョンが美しいから確信できるというものではない。
  • 自分の心が、「今、決意できる状態にあること」が大切なのである。
  • そういう状態でないのならば、どんなビジョンが目の前に示されても、心から取り組もうと決意できないのである。
  • 何かに一生懸命になっている人は誰の目にも分かる。光っている。
  • 長所だけではなく、自分の「弱点」を客観的にとらえよう
  • 自分を過大評価する人は多い。中には過小評価する人もいる。
  • 過小評価するぐらいなら過大評価するほうがいいと思うが、僕は自分に対してシビアな視点も持っていなくてはいけないと思っている。
  • 自分の可能性を信じることと楽観視することを混同じないでほしい。
  • 自分の可能性を信じるからこそ、「まだまだ。もっともっと。とことんやらねば」という意識で行動していくことが結果を出す秘訣であるのだ。
  • あらゆる目標について言えることだが、特に就職活動では、強みだけでなく、「自分のウイークポイントはどこなのか」を把握することが極めて重要である。
  • 本当は、「欠点は気にするな。長所を伸ばせ」と耳ざわりのいいことを言いたいところだが、本当に気にしないで就職活動に臨めば、まず間違いなく落ちる。それが現実だ。
  • 「欠点は直そうと思うな。しっかり把握せよ」。それが大切なのだ。詳細は後述するが、ウイークポイントは、たいていの場合、そのまま放っておいたら、かなりの確率で命取りになる。
  • そう思っておいて間違いはない。それぐらいシビアな視点も持っておくべきだ。
  • しかし、特に人間性となると「就職活動には関係なさそうだからバレないだろう」という気持ち(実際にはバレる)がそうさせるのか、あるいはこれまでの怠惰がそうさせるのか、心の奥では気づいていても、人間的に弱い部分、たるんでいる部分をしつかりと自覚することが難かしい。
  • 適当にごまかすことで通用してきた、なあなあの学生生活を過ごしてきた人は特に、それが苦手な傾向がある。
  • たいていの場合は、まさにその「自分に対して人に対して適当にごまかす」という、すなわち、覚悟ができていないという部分がウイークポイントになることを、ここではつきりと押さえておきたい。どんなにポテンシャルが高い学生も、そのままでは好結果は出ない。
  • 2つ目は、自分が井の中の蛙になってしまっていてライバルの実力を知らないということが少なくないこと。
  • その結果、相対的なウイークポイントがあつたとしてもそのことに気づかないこと。人間性にせよ、能力にせよ、自分は自分のレベルでそこそこ満足していたとしても、他のライバルがはるかに上を行っているというケースも実態として少なくない。
  • 基本的には、何をやるにも、超ツワモノがライバルだとしても、それを上回る実力を培っておくしかないという考えに基づくべきだろう。
  • 3つ目は、ウイークかウイークでないか、その価値基準が学生社会と仕事をする大人の社会では違うことが少なくないため、「自分では自分の何がウイークなのか気づかないことがある」ということだ。
  • 今いる居越地のいい場所「ラクチンゾーン」から抜け出そう
  • 今いる居越地のいい場所「ラクチンゾーン」から抜け出そう
  • 人は安心でラクチンで居心地のいい場所にいたがるものだ。「問題意識を持ち続けることは頭も心も疲れるから、マニュアルどおりにやったほうがラクだ」そう思う気持ちも、ラクチンでありたいからだ。
  • 不安になりたくないからだ。独自の路線を歩むことも勇気がいるし、怖かったりする。みんなと一緒なら安心だからと、みんなと一緒でありたがる。
  • また、いったんやろうと決断しても、いざやるときは億劫に感じてしまったり、後回しにしたり。何もやらないことのラクチンヘの誘惑、怠惰であることへの誘惑に簡単に負けてしまう人も少なくない。
  • しかしやらなければ何も始まらない。ラクチンであり続ける限り、成長もなければ結果が出ることもない。
  • 次に出てくる図を見てほしい。重力に従ってボールが下へ落ちるように、「ラクチンゾーン」にいることは文字どおリラクチンである。
  • ラクチンゾーンに留まる限り何も状況が変わらないから、勝手知ったる生ぬるい環境の中で、ある意味で安心感も味わえるかもしれない。
  • 一方で、ラクチンゾーンから抜け出すことは、重力に逆らつて上に上がるための運動エネルギーと位置エネルギーの分だけ苦痛が伴う。
  • それ以前に勇気と決断が必要だ。しかし動き出せば目標に近づく。運動エネルギーと位置エネルギーの分だけ自分に力もつく。
  • これは何にでも言えることだ。勉強でも、遊びでも、新しい友人づくりでも。
  • 「何と素敵な女性だろう。ああいう人と友達になりたいなあ」そう思っても、たいていの人は足を止めて、ちょっぴリドキドキしながらも遠くから彼女に熱い視線を送るだけだ。
  • いずれ彼女は通りすぎ、そして見えなくなってしまう。彼女と会えることはまず二度とないだろう。一生他人のままである。なぜそうしてしまうのか。
  • 遠くから見ているだけで終わってしまうのか。勇気がないから。恥ずかしいから。「玉砕」するのが目に見えているから。ほかの人に見られたくないから。人前で女性に話しかけ、バカな人だと思われたくないから。
  • いろいろ理由はあるだろう。
  • 一方で、もし話しかけたら……。ものすごくドキドキするかもしれない。きみは赤面してしまうかもしれない。無視されるかもしれない……。
  • しかし、もし無視されたとしても、きっときみは自分のことを好きになるだろう。
  • 思つたことを行動に移すことができた自分の中の勇気に気づき、「俺もやるじゃないか」と自分の可能性を感じることができるだろう。テンションは確実に上がるはずだ。また、もしかしたら友達になれるかもしれない。デートできるかもしれないのだ。
  • この具体例を少々不謹慎に感じる人もいるかもしれない。
  • それでもあえて僕がこの例を持ち出したのは、この例があらゆる願望の実現に適応する要素を含んでいるからである。
  • 人と出会い仲良くなることは、自分一人の裁量でできるものではない。「勉強すること」などとは違ってコミュニケーションであり、心を通わせる要素、そして相手のジャッジという要素をも含んでいる。
  • さらに、「人が見たら不謹慎な」と思われるかもしれないことをやるということは、すなわち通念を突破しての行動ができるということ。
  • それをやっても誰にも褒められないし、やらなくても誰にも迷惑をかけるわけでもないばかりか、もしかしたらややヒンシュクを買うかもしれないことに「アクション」をとれるということなのである。「自分を貫く」ということでもあるのだ。
  • また、やる時は中途半端ではなく、勇気を出して堂々とやらなければ結果がついてこないことも知ることができる。
  • ラクチンゾーンから抜け出し、勇気と根性を持って行動することなしには、いかなる目標にも到達することはできない。
  • もしかしたら、それまで掲げていた目標がとるに足らないことであると気づくかもしれない。さらなる勇気も自信も手に入れることができる。今までと違う新しい行動をとることで、新しい自分を発見することができるのだ。
  • 1.自信
  • □情緒の安定性
  • □自信のない時でも持っていられる根拠のない自信
  • □どんな場でもやっていけるという自信
  • 2.価値観。人間性
  • □自分のためだけでなく社会のためという思いがあるか
  • □向上心の強さ
  • ロモラル
  • 3.能力①(思考力)
  • □論理思考
  • ロスピード
  • ロアイデア発想
  • 4.能力
  • ②■人間関係力・リーダーシップ)
  • □相手の包容力に頼らずに、どんな人とも良好な関係を築けるか
  • □人をポジティブにさせる力
  • ロリーダーシップ
  • 5.能力C(文章力・面接力・センス)
  • □わかりやすく心を動かす説得力のある文章力
  • □口頭での説得力、人の心をつかむ力
  • ロビジネスセンス(採算感覚)
  • 6.容姿。雰囲気(存在感・見た日)
  • □存在感
  • □美しく印象に残る容姿
  • □雰囲気が合っているか
  • 7.実績
  • □信念を持って思いを実現した経験
  • □人がしていないような経験
  • □「これが私です」と言える実績
  • 8.スペック
  • □高校名、大学名、学部名
  • □TOEIC①スコア
  • □海外経験
  • ロプログラミングスキル
  • アクション別、成長度とアピール度
  • 今からでも様々な活動ができるだろう。
  • 今から本気で何かに打ち込む経験をしよう
  • 実際問題、総合商社や電通、キー局に内定する人間は、コネの人を除けば、人がなかなかしていない経験をしてきている人が多い。
  • 趣味がプロレベルに達していたり。何らかの結果を出してきた人である。少なくとも何かに一生懸命になったことがない、という人はほとんど見当たらない。
  • 経験、すなわちこれまでとってきた行動により、様々な力、特に自信を身につけてきたからである。結果として「選ばせる実力」を身につけているからである。
  • 「自分はどこかごまかしていないか?・何事もどこか適当にすませて通用させようとしてきていないか?」すべてを全力でまつたくごまかさずに生きることは極めて困難だろう。そんなことは誰も要求していない。
  • しかし、それではたつた一つでも、まったくごまかさずに、いい加減になることなく、きつちり本気でやってきたことはあるだろうか。
  • 難関企業といわれる会社の仕事にはまさにそれが要求されるのだ。中途半端にしか物事に取り組めない人では困るのだ。
  • 一生懸命な行動が大逆転を呼ぶ
  • それらが自分にはないという人は、何としてでもこれから経験してほしい。経験して初めて分かる、それらの経験の尊さ、それらの経験によって初めて身につけることができる力を体で知って身につけてほしい。
  • 選ばせる実力=仕事で活躍する力とは何か。孤独に勉強を一生懸命やるといった力だけでは本当に通用しない。
  • そういう部分ももちろん絶対必要だが、それ以上に、「スポーツや遊びなどのように、価値観の違う人たちと交流しながら、そこで結果を出す」ということが重要なのだ。
  • 机にかじりついて、自分との戦いに勝つという側面だけではないのだ。人と折衝し、人と意気投合し、議論し、団結して仕事はするものなのだ。
  • 「どんなに時間がなくとも、今からでも経験しよう」まず僕はそう言いたい。さらに、「本当に一生懸命になったことが何もないのか」と問いたい。
  • 失敗を恐れるな、守りに入るな。失うものなどないことに気づこう
  • 存在のエネルギーを高めるために、最も必要なもの、それは失敗を恐れないこと。うまくいきそうになると、弱虫はみな、失敗を恐れ、守りに入る。そうすると必ず媚びる。魅力は一気に失せる。
  • どんな状況でも、堂々と振る舞えるように。うまくいっていない状況でも、むしろうまくいっている状況でこそ、「失うものなどない心境」でいられるように。守りに入らず100パーセント挑戦者でいられるように。それが若者の特権であり、最大の強み。
  • そのメンタリティを持つことで、おのずとエネルギーレベルが高まり、一日見ればそれが分かる。それを手にするために我究があるのだ。
  • どれも社会人として重要なことだ。至らないところは、この瞬間から変えればいい。
  • 我究館では、各企業の人事採用担当者たちが学生のどんなポイントを見て採用するのか、調べている。
  • 意欲があるか
  • バイタリティがあるか
  • 前向きか
  • チャレンジ精神があるか
  • 積極性があるか
  • 行動力があるか
  • 自分のポリシーを持っているか
  • 自分の意見を言えるか
  • 本音で語っているか
  • 好奇心旺盛か
  • 自分で考える力はあるか
  • 頭の回転が速いか
  • 創造性があるか
  • 柔軟性があるか
  • 明るいか
  • 元気か
  • 素直か
  • 誠実か
  • 協調性があるか
  • 我慢強いか
  • 責任感が強いか
  • 人を育てられるか
  • 選ばれる学生は、たいていその会社の、どの面接官(採用担当者)が見ても選ばれるし、落ちる学生は、どの人が見ても落ちる。
  • 面接官一人一人は、厳密には「何となく」選んでいるのだけれど、「いい学生」は、誰が見ても「いい」のである。
  • 「将来、その会社で大活躍できる人」かつ「面接官をはじめ多くの人に好かれる人=一緒に働きたいと思われる人」「将来、その会社で大活躍できる人」をもつと噛み砕くと、「その会社のカルチャーの中で、将来仕事が抜群にできる=実績をあげる(と思われる)人」これである。
  • 各会社には、それぞれのカルチャー、個性がある。業種・職種ごとに求められる能力にも違いがある(詳細は後述)。その中で十分に力を発揮して、「会社に大きな利益をもたらしてくれる人」ならば、会社は何が何でもその人が欲しいのだ。
  • 答えは簡単。「できる人」になればいい
  • したがって、きみは、「その会社で、将来仕事ができる人間になってしまえばいい」ただそれだけ。極めてシンプル。分かりやすい。
  • 落ちる人は運が悪かったのではなく、将来その会社で仕事が抜群にできる人ではなかった。抜群にできる人は必ず通る。
  • 落ちる人は運が悪かったのではなく、将来その会社で仕事が抜群にできる人ではなかった。抜群にできる人は必ず通る。
  • ただ単に、「その業界や会社では仕事ができる人ではない(と思わせてしまった)」あるいは、「もっとできる人がほかにいた(と思わせてしまった)」ということにすぎない。
  • しかし、「できる人」の人間的な「本質」は、どこに行ってもほとんど同じである。
  • それは、一言で言ってしまえば、「できる人材=自分のものさしで主体的に生きる自立した人。かつ人間的に優れた魅力ある人であり、新しい価値(仕事)を自分でつくり出せる人」である。
  • 仕事を、「やらされているもの」ではなく「自分から取り組むもの」として主体的にとらえている人で、しかも人格的に優れた魅力ある人で、さらに新しい価値を自分からつくり出す頭とハートと体と行動力を持っている人である。
  • 主体的に生きる自立した人」について考えてみよう
  • 分かりやすく言えば、「給料をもらっているから、その分、仕方なく仕事をする」のではなく、義務でなく権利として、「前向き」に仕事に立ち向かう、精神的に自立した人である。
  • そしてそれが、気持ちだけでなく行動に表れている人である。そういう人は、仕事に気持ちが入っている。魂を込めて本気で仕事をしている。気持ちが入っている本気の仕事はうまくいくことが多い。
  • 結果として、給料の何倍も稼ぐ。実績をあげる。気持ちが入っていない仕事は、どんなに一生懸命やったふりをしても、ほとんどうまくいかないものだ。
  • また、本気で仕事をするからといつて、会社にすべてを捧げている人とは違う。彼らできる人は自分のために、そして社会のために仕事をしているのだ。
  • 自分の夢の実現のために仕事をしているのであって、会社のためだけにしているのではない。もちろん愛する仲間のためという思いもあるが、会社のためが第一ではない。
  • そういう思いも含め、自分の思いに正直になることが、結果的に会社のためにもなっているのである。会社の仕事の延長線上に自分の夢がある。だからこそ、一生懸命仕事をするのである。すなわち、「自分のやりたいこと=自分の夢」と会社の利益が、全部または一部重なっているのである。
  • もちろん、困難も苦痛も伴うが、それでもやりたいからやっている。やりがいを感じるからこそ、情熱が湧き出してくる。
  • 実際の社会人で「自分のものさしで主体的に生きている、精神的に自立した人」は、僕の知る限りでアバウトに言えば、メーカーで全体の約3パーセント。商社や金融で5〜10パーセント、マスコミでも30パーセントだろう。どこの人事も、社員の大多数を占める「主体的でない人」「精神的に自立していない人」、すなわち「会社に飼われている人」「会社にぶら下がっているような人」は、これ以上欲しくないのだ。
  • 次に「人間的、人格的に優れた魅力のある人」についてはどうだろう
  • 優れた人間性も、ほとんどの仕事において活躍していくために必要不可欠である。仕事とは、人と人との触れ合いの中で行っていくものである。自分勝手に自分の都合で自分のことだけ考えてガリガリやっていても、誰もついてはこない。
  • ミーイズムでは通用しない。できる人とは頑張りだけでなく、人間性においても尊敬されるような人物なのである。
  • しかし実際には、尊敬されるような人物でない人も活躍していることがある。なぜだろうか。突きつめれば、それは会社が利益を求める集団であるという側面を持っているからである。
  • 「人間的、人格的に優れた人こそが活躍できるものだ。人間的にできた人こそが、利益も生み出せるものだ」と本当は言い切りたい。
  • 問題の本質は、さらに突きつめれば、「自己利益(=自分にメリットがあるならばやる)という価値判断で多くの人が動いてしまう」ということにある。
  • 高いモラルに改善していこう
  • 1980年代までは、日本のビジネス界には、モラルや誠実さが間違いなく存在した。
  • 90年以後、グローバリゼーションで、アメリカ的資本主義が世界を飲み込む中でそれらが崩壊し、日本の社会も短期的に成果を出すことに走ってしまった。
  • 改めて、本来あるべきモラルを、日本から世界に発信、浸透させていこう。世界をよりよい方向ヘリードする存在たるべき使命が、きみたちにあるのである。
  • モラルが高く、人間的に素晴らしい人材を求めているのである。その上で高い能力が求められているのである。それができる人間なのである。
  • アイデアを実現する力が求められている
  • 自分から新しい価値(仕事)をつくり出すということ。このことも極めて重要である。
  • 「社会の動き、社会が潜在的に求めているものをとらえていること」と「創造性があること」、さらに「結果を出せること」である。
  • 「クオリティの高い」とは、会社においてはズバリ「できるだけ多くの利益を生み出せる」ということである。
  • 自分で仕事をつくり出さなければ、給料はもらえない―それぐらいの意識でリアルに考えるべきだ。
  • 基本中の基本以外は、すべて自分で考え、自分で盗みとっていかなければ何もないと思うべきだ。
  • 指示されたことをしっかりとやってくれるアルバイトでも派遣スタッフでもいいのだ。
  • 一般にリクルーターなどは、「自分の部下(後輩)として一緒に働きたいか」という観点でジャッジするのだが、その場合、「自分の後輩として使いやすい人材=自分の言うことを聞きそうな人材=自分がハンドリングしやすい人材=自分より優秀でない人材」を無意識に選んでしまう人が少なくないのも現実だ。
  • 本来は、会社の利益のために、「自分より優秀な人」こそ採用すべきところなのだが、そういう人は、リクルーターにとって自分の存在意義を失わせてしまう可能性があるため、鼻につくという印象であっさりと落としてしまったりすることがあるのだ。
  • 先輩は立てながら、盛り上げよう
  • 「自分よりはるかに優秀だ。こういう後輩がいたら本当に心強い」という印象を与えることができなければ、コミュニケーション能力に長けているとは言えない。
  • 先輩は立てながら、盛り上げよう
  • ここで、求められることは、「能ある鷹は先輩を立てながら爪を上手に見せる」ということだ。
  • 「自分よりはるかに優秀だ。こういう後輩がいたら本当に心強い」という印象を与えることができなければ、コミュニケーション能力に長けているとは言えない。
  • アクションすること、実際にやっていることが大事
  • 「宣言したリプランを練っている暇があつたら、着手しろ―」
  • しかし、実行が伴っていないプランも宣言も、それだけではまったく意味がないということを本当に肝に銘じてほしい。
  • これからも何度も述べるが、アクションすること、実際にやっていること、結果で証明すること、それができる人材に不可欠なことであり、それは学生でも同じことが言えるということを押さえておきたい。
  • 中には、天才的な才能で数字をあげることのできる仕事もあるし、顧客や取引先を次々と取り換え、だましたりそれに近いことなど、モラルの低いことをやつてでも利益を出すこと(短期的に)を良しとしている志の低い業界、会社、仕事もある。
  • あるいは、ノリと勢いとマーケテイングだけで利益をあげることができるため、それを良しとしている業界、会社、仕事も実際にある。
  • それもまた現実ではあるが、ほとんどの会社において、そんなことでは経営は成り立たない。利益をあげ続けることはできない。
  • これまではそれで通用していたが、これからは違う。いや違うようになっていかないと、日本はますます取り残されていつてしまうだろう。
  • すでに、その兆候が随所に見られているように、世界の中での日本という国の運営が成り立たなくなっていくだろう。
  • 大きな利益をあげる会社が、あたかも素晴らしい会社だともてはやされる風潮があるし、実際利益をあげることばかり考えているような会社も少なくない。
  • しかし、利益とは、投資することで会社を回転させ、社会と社員に幸福を与える影響力を拡大していくために存在するものであるはずだ。
  • 利益をあげることは大切なことであるが、実はそれは「手段」であり、そもそもの「目的」ではないはずだと僕は考えている。
  • そういう意識を社員一人一人が持っているべきなのである。それは、会社に依存じ甘えることとは対極にある。一人一人が「私が(社会と社員、そして自分のために)引っ張つていくのだ」という認識を持ち、できる社員として活躍するのが望ましいのだ。
  • 主体性のない子供社員はもう必要ではない
  • 役職名がなければ人をひきつけていくことができない。そういう人が大勢、会社の中にのさばっている。無名の大衆として、会社というぬるま湯の中に浸かっている。与えられた目の前の仕事に夢中になっているだけでは、本人が気づくことなく子供のままでいてしまう。
  • 「お利口に仕事をこなしていくことが大人になることだ」と錯覚したまま、子供のままで歳をくっていくのだ。
  • 子供社員でも、マニュアルどおりのことをきちんとやってくれるマニュアルレイバーとして使い道があったのである。マニュアルどおりにやっていても、それなりに仕事がこなせ、存在価値があった時代だったのである。
  • 業界によつて、全員とまではいかないまでも、マニュアルレイバーとして会社にぶら下がる子供社員は、会社にとってほとんど必要がなくなった。
  • それが「できる人材」なのである。就職活動とは、いわば子供から大入への脱皮だ。
  • 日の覚めた大人になるということは、日の覚めていない人たちを否定することではない。どの会社にも大勢いる目の覚めていない方々とうまくやっていける人、さらにその上で刺激を与え、育んでいける人でないと目の覚めた大人とは言えない。考え方が極端になりすぎて、トガリすぎて排他的になってしまうようではできる人材とは言えないのだ。
  • 「言われたことに問題意識を持ち、そもそも何のためにやるのか、目的を再確認しながら、やり方を工夫し、期待されている以上のことをやる」のができる人。
  • それをきちんと守るのがいい子ちやんなのに対し、「人とぶつかることを恐れない」。しかし、ぶつかるといっても感情的にではなく、接し方を心得た上で、ぶつかっていくことができる。
  • では、「頭が良くて、人間性が素晴らしくて、体力があれば絶対内定するのか」というと、そうではない。その業界、業種、職種ごとに特有の必要とされる頭(能力)があるし、人間性だって、業種、職種ごとに求められるものが違うのだ。
  • 面接官は素材としての人材を見る。同時に、必ず結論を出してくれる学生を選ぶのだ。
  • その面接官が本気で、気合を入れて面接するのだから、間に合わせに武装したところで、たとえマニュアルを1冊丸暗記したところで、内定できるほど甘くない。
  • そう思っておくべきだ。要は中身、人格。頭とハート。そして本音のビジョン。
  • 「まな板の上の鯉」になって、「脳波と心電図をとられ、頭の先からケツの穴まですべて見られる」「普段の行動がこっそリビデオに撮られて見られている」それぐらいの心構えでいてほしい。
  • 「面接官は学生の【用意してきたしやべった内容】で合否を決めているのではない」あえてわかりやすく言うなら、「【用意してきたしゃべる内容】よりも、【しゃべっている人】そのものを面接官は見ている」のである。
  • 【しゃべっている人】とは、まさしくその学生の本質そのもの。
  • 繰り返し述べているとおり、「学生の人間そのもの、顔つき、しゃべり方、表情、しぐさ、服装、髪型、声、姿勢、雰囲気、人格、考え方、頭、さらにこれまでの実績、将来性など、頭の先から足の爪の先まで、外見も中身もすべてを見抜いて、この会社で将来活躍できるかどうか。実績をあげられるかどうか」で選んでいるのだ。
  • 「【用意してきたしゃべった内容】はあくまできっかけとして、【用意できないこと】を引き出し、その向こう側にある学生の本質、将来活躍できるかどうか、大人としての素材を見て選んでいるのだ」採用する側に立って考えてみよう。
  • 企業にしてみれば、人を一人採用するということは、5億〜8億円の買い物をするのと同じなのだ。
  • 200万円の車を買うのとはわけが違う。社員にはいろんな人がいる。会社に何百億という利益をもたらす人もいるし、一方で1円の利益も生み出さず、いるだけで損、いないほうがまし、そういう人材もいるのだ。
  • 「生涯給与だけで4億円。保険など諸経費を含めれば、その倍近い額」もの投資をして人材を採用するのに、一日二日で準備して身につけたような口先のテクニックで選ぶわけがない。
  • 面接官は、「将来性、可能性を含めた人間すべて」を見て「活躍する人」を採用するのである。
  • しゃべる内容と本質はどういう関係にあるのか
  • 面接官は、きみの本質を見ている
  • しかし、何度も同じことを言うが、どの質問にせよ、面接官が見ているのは、それらの質問に対する答え(しゃべる内容)の奥にある、「できる社会人の卵としての本質」である。
  • したがって、本質が見えてくるまで、「それはなぜですか」「なぜそう思うのですか」「なぜそうしたのですか」「なぜ○○というふうには考えなかったのですか」と、突っ込んでくる。
  • 要するに、いかなる質問にせよ、それに対して、自分の確固たる本質に基づいた自分の考えをしやべらなければ意味がないのだ。面接官はまさにその「確固たる本質=コア」を見ているのであり、最終的に出てきた【字面としてのしゃべった内容】ではないのだ。
  • しゃべった内容や視線、表情、態度の中で、「キラッと光る一瞬の輝線」で、確固とした本質を感じ取り、判断しているのだ。
  • 面接官はきみの「答え」により、合否を決めているわけではないのだ。重要なのは、なぜそう思ったか。何のためにそう思ったか。
  • 結局、【用意できないこと】を引き出すための、ありとあらゆる質問は、実はすべて我究により用意できる。手を替え品を替え繰り出してくるどんな質問にも、我究という「高めた自分の考え方」は万能なのである。
  • それは、。顔つき、目つき、姿勢、立ち居振る舞い、雰囲気oしゃべり方、声の出し方、間合いである。
  • もちろん、しゃべる内容も大切だが、それよりも、見た目の雰囲気やしゃべり方のほうが重要であることを、絶対に心に留めてほしい。気の小さい学生ほど、しゃべる内容に意識が集中してしまい、肝心な雰囲気に意識がいかなくなるものだ。
  • しゃべる内容よりもはるかに大事なのが、見た目やしゃべり方、それが醸し出す雰囲気なのだ(詳細は『絶対内定2025面接』を参照してほしい)。
  • 物事に取り組む姿勢についても、中途半端な人か、きっちりと魂を込めてやる人か、筋を通す人か、適当にすます人かは、本当にすぐに必ずバレる。
  • 様々なことにチャレンジし、多くの人とぶつかり、自分を伝え、さらに共感をしてきた人かどうか。そんな経験のある人なら、面接で物怖じすることはないはずである。どんな圧迫感のある雰囲気にも、それなりに慣れているはずである。
  • 「自分はやつてきたんだ」という自信があるのなら、堂々としていられるはずなのである。
  • このように、きみの頭もハート(人間性)もカラダ(体力)も行動力も、実は面接における質問に何と答えたかではなく、顔つきや態度、しやべり方、コミュニケーションのとり方に表れてしまうものなのである。
  • なんと、55パーセントは、顔つきや表情、態度、髪型、服装、雰囲気など「日で見えるもの」から。38パーセントは、しゃべり方や声の表情、間のとり方など「耳で聞けるもの」から。そして、7パーセントが、「話の内容」だという。
  • 容姿について
  • 見逃しがちだが、極めて重要なファクターだ。日、顔つき、顔色、肌のつや、声の張り、歩き方など。履歴書の健康欄に何と書こうと、不健康そうだったり、体力がないと思われたらまず落ちる。
  • そうなってくると、体力のある人とない人では仕事の出来がまるで違ってくる。「体力のない人に仕事のできる人はいない」と言っても過言ではないのだ。
  • 「ルックス」には2つある。
  • 1つは生まれ持ったもの。純粋に「見栄え」からくる好印象はもちろんだが、ルックスのいい人は自分に自信を持っていることが多く、人間好きであることが多いからでもある。会社や職種によって差はあるが、現実としてそれは事実だ。
  • もう1つは、ハートや生き方からにじみ出てくるルックス。顔つきも、姿勢も、しゃべり方も、ハート次第でまるで変わってくる。
  • ルツクスに自信がなくても、だからといって、「生まれ持ったものは、どうあがいても仕方がない」と、あきらめてはいけない。我究し、明確な目的と決意を持っただけでも顔つきは全然違う。
  • その上で、ダイエットや腕立て伏せ、あるいは服装や髪型、化粧などで、できるだけよくすればいいのだ。
  • また、好印象を与える顔に競技スポーツをやってきた人の顔というのがある。汗をかいて生きてきた人が見せる、すがすがしくて正々堂々としたタフな顔つきだ。
  • 、今までスポーツをやってきていない人や、しばらく遠ざかっている人は、できれば今からでも競技スポーツにチヤレンジしてほしい。
  • もし、時間的な余裕が本当にないのなら、せめて汗をかくこと。ジョギングなど、自分で目標タイムを決めるなどして、本気で開始してほしい。
  • 実際には、競技スポーツと勝ち負けのないジョギングやスポーツジム通いなどでは、ずいぶんと違うものだ。
  • また、日焼けして精憚な顔つきになることだけでも、実は極めて有効だ。体力同様、顔つきというのは本当に重要な要素なのだ。
  • 「うちの会社は学生のいいところを見る」という会社も中にはあるが、現実的にそれはほとんど建前である。ハイレベルの争いでは、ほとんどあり得ない。「いいところ」同様、「弱いところ」も見抜こうとする。
  • どんなにいい部分があっても、「この部分が弱いな。こういうところが分かってないな、できてないな、幼いな」と判断された(読み取られた)ら、落ちてしまうのが現実だ。
  • すなわち現状レベルセルフチェックシートの一つ一つの項目のうち、どれか著しく低いものがあれば落ちてしまうのである。
  • 自分の目的(夢)を確認することで、「身につけなければいけないこと」ではなく、「ぜひとも身につけたいこと」であることに気づくことだ。
  • 義務感を感じながらでは決して楽しくないし効率も悪い。主体的になれるよう発想を転換することが大切だ。
  • 最も重要な要素は人格、特に自信だ
  • ①人格、②能力、③容姿、これらの3つのうち、まず①人格を向上させることが何よりも先決であると僕は考えている。
  • できる人材の本質30カ条
  • 頭もカラダも重要であるが、まず何よりも人間性あってのものである。その中でも特に重要なのは自信である。頭の切れも、人格も、実は、自信のレベルと比例している。
  • 自信がなければ頭も冴えない、人間性も狭量になってしまうものなのだ。今現在のきみに、すべてが備わっている必要はまったくない。
  • 僕自身も常に意識していることであるが、すべてが備わっているわけではない。また、いったん身についたと思っても、自分を磨くことを怠れば、すぐになくなってしまうものばかりだ。
  • 決意とまではいかなくとも、意識して心に留めて生活する=実際に行動することで、「きみの本質=人格と自価」は高まっていくのである。
  • 自価を向上させることは、つけ加えることだ
  • 「自価を高める」とは「自分を変える」ということではない。
  • まだまだきみは若いのだから、これからどんどん変わつていく。それはある意味で紛れもない事実だが、無理に「自分を変えよう」とすることはない。
  • 僕の言う自価を高めるとは、今までの自分に、違う考え方、物の見方、感じ方、行動などをつけ加えていこうということである。
  • その逆に全部認めてあげることだ。自分をごまかさず、今の自分を認め、受け入れることだ。その上で、これも欲しいと思える要素(=割り箸)を、きみという割り箸入れにつけ加えていくことだ。
  • しかし僕は、誰もが「子供のままの部分」をいつまでも残しておいていいと思っている。子供のままの部分をいつまでもとっておいたほうがいっそう魅力的だし、そのほうが幸せなのではないかと僕は思っているのだ。
  • それが大切なのではないか。人間は意識さえ変われば、本当に別人のように輝き出す。いい人だけど甘つたれの、みんなからかわいがられる人が、みんなから頼られる人になっていく。
  • 自分で何とかしようという意識が変えていく
  • 意識が変われば行動が変わり、それによって周りの人間の接し方が変わっていく。
  • 「面白くないことが次から次へと起こる」という環境から、なぜかしら「面白いことが次から次へと起こる」という状況に、自分の意識が変わることで、環境が変化していくのだ。
  • 自分さえ良ければ人のことは構わない……そういった意識をなくしてゼロにせよとは言わない。しかし、それだけじやない気持ち、「非難する前に自分から何とかしよう」という意識をつけ加えてほしい。
  • 一「できる人材の本質30カ条」とは
  • 第1条強烈な夢・志・目的・日標を持つ
  • 自分の心からの夢や目標がなければ何も始まらない。目標を持たないと本気で頑張ることはできないばかりか、情熱を持つことすらできない。何となくの思いではなく、強烈な思いであることが重要だ。
  • 「自分の夢の実現に向かって、生き生きと生きていくのだ。私は自分の力を発揮し、自分の望むフイールドで大活躍するのだ」という強い気持ちがなくてはいけない。
  • 第1章で述べたように、やりたいことや欲しいものなど、「自分の手に入れたいもの」=国”く〓”だけでなく、「社会に対する影響」=o〓●∞など社会に対する思い、すなわち志を持っていないと、自分に寂しさを感じて、おそらく多くの人が思い半ばで意欲を失っていくだろう。
  • 蒙第2条発展途上の自分に自信を持つ
  • 自信のない人は、たいてい仕事もできない。仕事ができない人を企業が欲しがるはずはない。
  • 「自分なりに努力した。将来のビジョンに向かってこれからも頑張る」という事実と決意の裏づけに基づいた自信が必要なのだ。
  • 薄っぺらなハッタリや自己満足ではなく、自分と向き合い、自分の欠点を認めた上での決意に基づく「発展途上の自分に対する自信」こそが本来の自信であり、それを得られるようにすべきである。
  • 成績が悪くて自分に自信がない人は落ちるし、落第していても自分に自信がある人は受かる。もちろん自信の有無がすべてではないけれど、自信はないよりあるに越したことはないのだ。
  • 実際に、努力した量ではなく、自信がある人ほど内定するものなのだ。
  • なかなか自信の持てない人にも分かつてほしいのは、「今の、今日現在の自分の能力や人間のレベルに自信を持てと言ってるんじやない」ということ。
  • まだ学生の身で、社会のことも仕事についてもよく分かつていないはず。それは当然のことだ。分からないからこそ不安なのもよく分かる。
  • しかし、世の中において、今はちっぽけな存在であっても、「今後努力し、将来できる人材になるのだ」「大きな人間になるために努力するのだ」という本気の決意があるのなら、そしてその上で実際に努力をしている(自分に勝っている)のならば、たとえ客観的な結果がまだなくとも、発展途上の自分に自信を持てるはず。
  • 要するに覚悟なのだ。
  • たとえ今の自分にダメなところがいっぱいあっても、本気の決意と努力(行動)があれば、自分に勝つことで「発展途上の現状の自分を認められる」はずだ。
  • もう一つ、自信が持てない理由として考えられるのは、我究が足りないということ。自分のしてきたことや考え方など、まず自分自身を洗いざらい、さらけ出し切れていないのだ。
  • 自分自身のことについて、自分の嫌な部分について、どこか目をつぶろうとしている人は、自分を肯定することはできない。
  • したがつて、本当の自信を持つことは、いつまでたってもできないだろう。自分をごまかして自信を持つことができるだろうか。考えてみてほしい。
  • 思い出したくない過去や自分の嫌な部分は、誰にだつて1つや2つはあるものだ。そんなものから逃げていては始まらない。過ぎたことは過ぎたこと。いいも悪いもすべて認めて、今日から再スタートしよう。
  • 第3条過去から現在を肯定する
  • 「天職を獲得した」と言える人は全員、自分に対してプラス思考ができる人である。誰もが一人でいくつもの仕事はできない。
  • 世の中に何十、何百という仕事があるにもかかわらず、「今の仕事が自分の天職だ」と言い切るには、過去から現在を肯定する力がなくてはならない。
  • 今までの自分が自分なりに納得でき、さらに現在の延長線上の未来に自分の夢の実現を信じることができるからこそ天職なのである。過去から現在を肯定するには、プラス思考が不可欠である。
  • 「つらいことや大変なこともたくさんあったけど、こんないいこともあった。つらかったからこそ、こんなことが身についた」と、イイトコロを見つけ出す力があるのだ。
  • 「あんなことしなきやよかった」「あんな大学行かなきやよかつた」「別のサークルに入っときゃよかった」と後悔ばかりしている人は、プラス思考ができない人であり、そのままでは、「この会社に来なきゃよかった」と思うことだろう。
  • 自分のこれまでの人生のイイトコロを見つけ出し、自分の大学生活を肯定できないといけないのだ。
  • 第4条人と違う考え方や行動をとることを恐れない
  • 第4条人と違う考え方や行動をとることを恐れない
  • いつも右へ倣えのステレオタイプでは、自分の頭で考えることを鈍らせる。人と違う考え方をしたり、さらにそれを行動に移すのには、孤独に耐え得る自信が必要である。
  • そういうある種の緊張感を与えられる状況に身を置く経験が、さらなる「深い考え」「行動」をもたらし、結果、さらなる自信を与えてくれるのだろう。
  • スポーツが練習だけでなく、試合という本番を経験しないと上達しないように、頭も心も、緊張感のある本気を強いられる状況を経験していかないと鍛えられないものなのだ。
  • 人と違う考え方、人と違う行動をとれる自信、あるいは勇気と言ったほうが的を射ているかもしれないが、そもそもそれがないと、仕事においても、提案をしていくことはできないのだ。
  • 誰かの言ったとおり、あるいはみんなと同じようにしか考えられず行動できないのでは、いつまでたっても埋もれた存在から脱することはできない。
  • 第5条人や環境のせいにしない
  • うまくいかない時、それを人や環境のせいにしていたのでは、向上していかないばかりか、自分がどんどん嫌な人になり、自己嫌悪に陥るだけだ。
  • さらに、人の悪口を言うのも言語道断。そういう人は何をやつてもうまくいかない。面接でうまくいかない時、それは面接官が悪いのではなく、その学生自身に力がなかったのだ。
  • 飲み屋で愚痴をこぼしているビジネスパーソンにできる人がいないのと同じだ。組織で働く場合において、何事も人のせいにする人は最低の人として誰も寄りつかない。
  • 人や環境のせいにした瞬間、自分に力がつかなくなるばかりか、誰からも相手にされなくなるものだ。
  • また、「疲れたから」「忙しかったから」「連絡がつかなかった」「面接官と合わなかった」などの言い訳をする学生も内定はできない。
  • そんな時は、「誰のせいでもない、神様のせいだ。次にうまくいくための神様のおぼし召しだ」と、思えるくらいの心のゆとりが必要である。
  • 「逆境また愛すべし」逆境こそ自分を強くする最大のチャンスだ。
  • 死にかけたあの時に比べれば、「この世のあらゆることが大したことはない」と思えるから、本当に貴重な経験をしたものだ。
  • 人や環境のせいにしないということは、自分が責任者であるという意識を持つということでもある。
  • 誰かが楽しくしてくれるのではない。楽しくするのは常に自分なのだ。
  • 第6条自分の意見を持つ
  • どんなに素直であっても、自分の信念を持っていないとお話にならない。調子の良さだけで就職活動には勝てない。できる人材にはなれない。
  • 自分のこと、学校に関する身の回りのこと、社会のこと、世の中のこと、情報としての知識とは別に、しっかりと自分の意見、主張を持とう。
  • 時事問題に限らず、新聞や本で覚えたことを並べるのではなく、自分の考えが大切なのだ。普段から、日にするもの耳にするものに対し、自分の意見を持つ癖をつけよう。
  • 第7条否定されてもめげない。あきらめない
  • 第1章で述べたとおり、自分の夢や目標、「どうしてもあの仕事をしたいのだ」という意志と情熱を持ち続け、そのために自分を磨く努力(アクション)を続けることができる精神的な強さ、自分の可能性を信じ続ける執着心(タフなハート)は絶対に必要だ。
  • ちょつとしたカベに負け、途中であきらめたり、妥協してしまう人には本命に受かる資格はない。もし、まぐれで内定しても、そういう人は活躍できない。
  • 会社は頑張れる人が欲しいに決まっている。がんばり続けられる人だけが仕事ができる人になれるのだ。
  • うまくいかずにつまずいて落ち込んでいる時に、自分の気持ちを前に向かせ、「もう一度頑張るんだ」と、次に向かって自分を立ち向かわせるのが、この強い心だ。
  • そのことは忘れて次に向かうのではなく、何がいけなかったのか原因を分析し、それを身につけるにはどうすればいいか考え、実行していくのだ。
  • やさしさと甘さを混同することなく、他人に対する厳しさも持つことだ。これもタフなハートがあってこそなのだ。
  • 「タフなハート」はすべての原点ともいえる力なのだ。タフなハートを最初から持っている人などいない。カベにぶつかつた時ほど、身につける絶好のチャンスだ。
  • カベにぶつかった経験、カベから逃げずにぶつかって突破したり、挫折したりの経験が人を強くするのだ。
  • 第8条何事も主体的に情熱を持って取り組む
  • いまさら言うまでもないが、就職活動に限らず何事も、自分のものとして主体的に取り組もう。
  • 主体的に取り組むとは、当然ながら「でしゃばること」ではないことをつけ加えておく。
  • 第9条これというものに対しては迪当にすまさない、ごまかさない。全力で徹底して取り組む
  • 何度も述べてきたことだが、一番大切なことだ。ある意味で能力やスキルよりもはるかに大切なことだ。仕事も手を抜こうと思えばいくらでも抜けるもの。勉強も遊びも恋も何だってそうだ。
  • 手を抜いたり、バレないからと適当にすましたり、表面だけ取り繕ってごまかしたりしてうまくいくことなどない。
  • その時はたとえバレなくとも、取り繕えても、ごまかせても、必ずツケが回ってくる。本当に必ずだ。人生はすべてそういうものだろう。
  • 努力なくしてハッピーなどあり得ない。いつでも何でも全力投球―‐なんてことを言っているのではない。それでは身が持たない。
  • 「これは!」ということに関しては、徹底してやることだ。
  • きみがやろうとしている仕事において、どの程度「徹底して全力でやること」が求められるか想像してはじい。そのレベルで取り組める人になっていることが必要なのだ。
  • 余談だが、仕事ができる人ほど、不倫など異性関係においてモラルの低い人が多いのは、このことが原因になるケースも少なくないと僕は思っている。
  • 仕事に徹底して打ち込んでいる分、ストレスもプレツシヤーもかかり、どこかでいい加減でないとバランスが取れないのだろう。
  • もう一枚強くありたいものだ。人として心底気持ちよく生きていきたいものだ。
  • 第10条超プラス思考
  • プラスに考える力が有効なのは言うまでもない。しかしそれだけではダメだ。ただのポジティブ思考は、アマチュア感覚丸出しのおめでたいノー天気君と同じだ。
  • 「本当にこの程度でいいのか?。いいはずないじゃないか?」と、勇気を持って自分自身に対してとことんシビアに客観的に現実を見つめる日と責任感が絶対に必要なものである。
  • プラス思考だけでは甘さに通じる。「超プラス思考」とは、「客観視」と「責任感」をあわせ持つことだ。
  • もっともっとよリベターなものを探し続ける姿勢が、必要なのである。できる人材とは、意外に思うかもしれないが、実は例外なく心配性でもある。
  • 心配性といっても「ヤバイ、ヤバイ」と、うだうだエモーショナルに悩んで、生産性のない時間を過ごすのでない。
  • 暇さえあれば、具体的に頭を使いながら行動していく、生産的な心配性だ。クールに、もっともっとレベルアツプするべく、居残り練習していないと気がすまない人でもあるのだ。
  • 人間性や能力、すべてを支えるカギである自信とは、不安と表裏一体にしか存在しない。
  • ギリギリまでやるべきことをとことんやった上で、最終的に「絶対にできる」と信じるのである。就職活動でも同じ。難関に内定する学生は、面接前夜の深夜までとことん問題意識を持ち続ける。
  • 不安を隠さず、自分をごまかさない。ギリギリまでより高いものを目指し続ける。仕事もまったく同じである。
  • 第11条実際に行動する
  • 頭で分かっていても行動できない人は、仕事もできないし就職活動も勝てない人だ。順風の時は誰でもフットワークがいい。肝心なのは逆風の時だ。
  • 億劫なのは、僕も同じだ。僕はそんな時、とにかく考えずにカラダを持つていくことにしている。
  • 第12条自分で自分をノセていける
  • 自惚れともナルシシズムとも自画自賛とも違うが、自分のことを好きになってあげて、自分を励ますだけでなく、ノセていけることが大切だ。
  • 最初は意識して自分を励ましたり、頑張っている自分をこっそり褒めてあげたりすることも必要だろう。しかし、そのうちに意識しないでも勝手にノッていけるようになりたい。
  • 仕事だろうと遊びだろうと、何かに集中して打ち込むうちに、頭も感覚も冴えてくる状態を容易につくれるようになるのだ。
  • まさにスポーツやバンドやダンスと同じ感覚だ。ノリノリになっているのに、頭は冷静で周りが見えている。
  • 自分で自分を励まし、ノセることから始まって、極めて集中したノリにノッた状態になることを、今、日の前の就職活動や学生生活で実践していくことだ。
  • 第13条自分を磨くことを怠らない
  • 優れた人格も、感性も、自信も、ビジュアルも、様々なスキルも、磨き続けなければ現状維持もできない。特に人格的なものや自信は顕著だ。
  • あんなに光り輝いて魅力的だった人が、数ヵ月もすると、まるで魅力のない人になっていたりする。
  • 憧れのスターやスポーツ選手がスターダムから消えてしばらくすると、別人のように冴えなくなっていることがよくある。
  • 逆に、伸びていく時は本当にキラキラ光つている。さらなるより優れたものを目指して自分を磨き続けることだ。人間の魅力は自転車のライトのダイナモのようなものだ。
  • 走り続ければ光る。ゆっくり走れば光は弱まり、止まれば消える。自分を磨くことを怠つては、どんなに素晴らしい実績があっても光らないのだ。
  • 過去ではなく今、磨いていることが大切なのだ。
  • 第14条悪魔をも味方にして結果を出す
  • いったんやると決めたら、「悪魔の力を借りてでも実現する=何が何でも結果を出す」という意味。もちろん、あくどいことをやってもいいということではない。言いたいことはその真逆だ。
  • 悪魔さえもがひれ伏すほど高潔に、そして強い意志を持てという意味だ。「できる人材」とは頭が人よリキレる人ではない。人と変わらない場合も多い。体力だって、優れているわけではない。生まれ持ったものは人並みだ。
  • ただ、「やると決めたらやる」という根性の据わっている、ケツをまくって突っ走っている人なのだ。
  • ●第15条 人に対し徹底して誡実に接する
  • 簡単なことではないが、できるだけ実践していこう。自分がもつと好きになるはずだ。毎日がもっと楽しくなるはずだ。
  • 自分を磨くことがおろそかになっている時、目的を見失い怠惰になっている時、自分にだけでなく他人に対してまでいい加減になってしまうものだ。
  • あるいは、自分のことに一生懸命になるあまりに、人の気持ちが見えなくなってしまうこともある。
  • どこまで自分が他人に対し徹底して誠実であるか、自分でチェックしてみよう。人が見ていない時こそ、人にバレない時こそ人に対して誠実になってみよう。
  • 一人じゃない時は常に明るく、元気に、さわやかに
  • これも当然。クラい人と一緒に働きたい人はいない。クラい人は周りまでクラくする。逆に、クラくなっている人を勇気づけたり、明るくしてあげられるような人が会社は欲しいのだ。
  • 誰にでも落ち込むことはあるが、そんな時は、たった一人の時にこっそり落ち込め。あるいは本当に甘えられる人(恋人・親友など)の前だけでこっそり落ち込め。
  • 社会人になると、学生時代はクラかった人も、人前では明るい人に変わるものだ。クラい性格のままでは、会社や社会という組織の中では仕事をやっていけないのだ。
  • もし、きみが今、「自分はクラいかも」と思っていたら、今のうちに根性で直そう。とにかく明るく振る舞ってみよう。
  • どうせ社会に出たら自分で直すことになるのだから。最初は気が張って疲れるだろう。しかし徐々にタフさを身につけるうちに、それが自然と自分のものになっていくはずだ。
  • 誰に対しても思いやりを持つ
  • 前述したけれど、他人を思いやり、うまくやっていくことができなくては組織で働くことはできない。組織内に限らず、人を大切にしない人には人脈は築けない。したがって仕事はできない。内定はできない。
  • 基本中の基本で言うまでもないけれど、本当に他人を思いやる力を身につけておこう。自分の気持ちに余裕がある時は、誰でも思いやりの気持ちを持てるもの。
  • 学生を見ていて思うのは、僕から見て、「今は自分のことで精いっぱいだろうに」という時にも、人の心配ができるような人ほど本命に内定している。きれいごとではなく本当の話だ。面接官は、そこまで見抜けるのだ。
  • ここで言う「思いやり」とは、上っ面の「気遣い」などとは違う。「気を遣う」ことと「思いやり」を混同している学生がいるが、よく「気を遣う」学生ほど「思いやり」が足りない人だったりする。「思いやり」とは、相手が気づこうと気づくまいと、本当に相手の立場に立ち、思いやる気持ちだ。
  • ときに厳しく接することを含めての思いやりだ。単に気を遣うことや甘さだけではなめられるだけだ。この「思いやり」は一見どの学生もそれなりに持っているように見えるが、実際にはそのレベルに雲泥の差がある。
  • 例えば、友達にはどんなにいい人でも、自分の気に入らない相手には意地悪な人。学校ではいい人でも、親にはワガママな人などは、今のうちに絶対に、絶対に直しておくこと。
  • 思いやりのない人は仕事で最も必要な〈信頼関係)を築けない人なのだ。見破られないはずがない。その前に、まず面接官から好かれない。
  • また、自分の主張を通したり、自分の考えを実現するための説得力も、「思いやり」があってこそのものである。どんな主張にせよ、判断するのは常に相手である。真に相手の立場に立って考えることができなければ、誰も説得できはしない。誰も動いてはくれない。
  • きみには親友が何人いるだろうか。自分を犠牲にしてでも、いざという時は、そいつのために何でもしてあげられる友人。きみが困った時に、きみを助けてくれる友人。
  • 相手のためには、どんなにきついことも言い合える友人。厳しいことも言い合える友人。そういった本当の親友が多い人ほど、内定できるのも事実である。
  • 逆に、内定できない人は、たいがい本当の親友がいない人だ。
  • 約束は必ず守る
  • できる人は会社や組織の看板だけでなく、個人としての信用がある。締め切りや待ち合わせなどの約束は何が何でも守る。死んでも守る。
  • 信用が得られなくては、どんなに能力が高くともできる人材にはなれない。
  • 第16条素直さと聞く力を持つ
  • 人のアドバイスや意見を素直に聞けないと、自己満足の小さな自分で終わってしまう。伸びることはできない。「自分の強いこだわり」と問題意識を持ちながらも、他人の意見に耳を傾ける「素直さ」を持つことだ。
  • 日上の人の意見がすべて正しいわけではもちろんない。しかし、どんな他人であつても、自分より優れた部分は必ず持っているはずだ。
  • 人からのアドバイスは貴重だ
  • 他人の意見、アドバイスに対して素直になると同時に、自分に対して、さらに環境に対しても素直さを持とう。
  • 第17条人を受け入れ、包み込む広く大きな赴を持つ
  • 目先の論争で大きな目的を見失ってはいけない。デイスカツションでは、こんなケースがある。
  • 人を見下さない、切り捨てない
  • ダサイ人やサエない人、自分のためにならないと思っている人を、見下したり、切り捨ててしまう人がいる。
  • そこそこの自信を持っていたり、ラベルにパワーがあるほど、そういう人は少なくない。大学名や社名などのラベルで判断し、見下す人もいる。
  • 非常に寂しいことだ。誰にだって素晴らしい長所がある。そこを見るのだ。自分よりはるかに素晴らしい部分を持っていない人など存在しないだろう。また、切り捨てること、縁を切ることも同様に寂しいことだ。
  • 時として、ある期間それをすべきこともあるのかもしれないが、永遠に縁を切るべき人物はいないはずだ。
  • たとえある時期、許し難いことがあったとしても、人間は変わるものだから、いつまでも根に持っているようでは、心の寂しい人生になるのではないか。
  • 安易に仕返しをしない
  • 人の弱い部分、醜い部分、卑しい部分にも越を開く
  • 誰だって弱い部分を持つている。心の醜い部分や卑しい部分、またスケベな部分、野次馬的な部分も持っているものだ。
  • それをすべて許そうということではなく、そういう部分を誰もが持つていること、それが人間であることを忘れないように。
  • 時折、まじめ一本、正義の味方的な面接をやろうとする優秀でまじめな学生がいるが、それでいいかどうか、考えてみてほしい。
  • 人間の弱さや醜さ、卑しさを分からずして、テレビ番組制作に限らず、「表現」ができるものなのかどうか。
  • 「表現」に限らず、人をまとめていくことはできないのではないか。
  • 第18条 人を信じる力を持つ
  • 自分を信じる力はもちろん、他人を信じる力も必要である。
  • 人を信じられなくて、人から信じてもらうことはできない。人を信頼できない人は、誰からも信頼されない人だ。
  • もちろん安易に信じよ、ということではない。「信じる」とは「疑う」ことでもある。しかし、疑って初めて心から信じることのできる人になれるのではないか。人を本気で信じてみよ。覚悟が必要なのだ。
  • 第19条 堂々としていて、物怖じしない
  • 自分に自信があるから、自分は自分の目的を持っていて、日々それにまい進しているという自党があれば、誰に対してもビビッたりはしない。
  • どんなに目上の人に対しても、偉い人に対しても、自分は発展途上の人間として、物怖じせず堂々としていられる。逆に、力むこともなく、常に自分らしくいられる。
  • しかし人間とは不思議なもので、どんなに頑張ってまい進していても、自分で納得できていたとしても、客観的評価が伴わないと、自信を持つことがなかなかできなかったりする。
  • どんなに目上の人に対しても、偉い人に対しても、自分は発展途上の人間として、物怖じせず堂々としていられる。逆に、力むこともなく、常に自分らしくいられる。
  • しかし人間とは不思議なもので、どんなに頑張ってまい進していても、自分で納得できていたとしても、客観的評価が伴わないと、自信を持つことがなかなかできなかったりする。
  • また自分次第で、ほかから愛され、認められる存在になることはできるはずである。自身の評価(納得)と他人からの評価。この両者を得ることで、常に堂々として物怖じしない人になってほしい。常に自分らしくいられる人であってほしい。
  • とにかく自分以外の人がいる時は、できるだけ「カッコよく」振る舞おう。僕は、毎年新しい学生に会うとまず言っている。
  • 「カッコよく振る舞え。死ぬまで物怖じするな。絶対に人に媚びるな」と。一人の時以外は、悩む時でさえも「カッコよく」悩もう。人に相談する時も「カッコよく」相談しよう。さらけ出すとは甘えることではない。プライドをかなぐり捨てるとは、甘えん坊のダメな人に成り下がることではない。
  • 涙を流す時も、涙に勝手に流れさせてあげよう。自分で自分のイメージを作り、アジャストさせていくのだ。
  • つらいことにも、耳の痛いことにも耐え得る強さを失わずに、ギリギリのところまで耐える強さが、きみを堂々とした物怖じしない人にしてくれるはずだ。タフな自分としての「自分らしさ」を常に失わずにいられるはずだ。
  • 第20条 全体最適の立場に立つ
  • 「自分にとって何が都合がよいか」ではなく、「全体のためにどうすることがよいか」の観点でものを考えることだ。
  • 替天行道(たいてんぎょうどう。天に代わって道を示し行うこと)。
  • 君子たるもの、自分のためでなく、みんなのために本当はどうあるべきか、どうすればよいかを、天の視点でいつも考えられるようになろう。
  • それができるものこそが、みなに愛され、影響力を持ち、リーダーとなるにふさわしい人だ。正しきものは強くあれる。
  • 調子よく自分を主張しようとするのではなく、フェアネス(公平さ)を自分の中に持つべきだ。フェアとは言い換えれば客観視。
  • 勝つべき人が勝ち、リーダーをやるべき人がやり、幸せになるべき人が幸せになるべきだとは思わないか。だからこそ、僕たちがやるべきことは、己の人格を磨くこと、全体のためにものを考え行動すること。そして「何が正しいことなのか」という人類の永遠のテーマに勇気を出して立ち向かうことだ。
  • 第21条 人にプラスの影響を与える
  • 「人にプラスの影響を与える力」をぜひとも身につけたい。
  • そういう人は会っているだけで楽しくなったり、うれしくなったり、勉強になったり、またじっくり話し合うことで時に感動したり、やる気になったり、力が湧いてきたりと、喜びを感じることができるものだ。
  • 第22条 感性を磨く
  • 仕事は頭と根性と行動力だけでやるものではない。遊びや恋愛などほかのものと同様、感性が求められる。
  • 例えばマーケティングなども、学問上の理論で通用するものではない。一番大切なものは感性だ。もっと分かりやすく言えば感覚だ。
  • レイアウトデザインなどビジュアルのセンス。コトバのセンス。コトバのリズム。ビジネスパーソンにも高い感性レベルが求められる時代なのだ。
  • ①心の奥の良心と対話する
  • ②自分に厳しくすることで、ノリノリの気分にする
  • ③情報のシャワーを浴びる
  • ④遊ぶことでノリノリの気分にする
  • 「遊び心を持つ」などという生やさしいものではない。遊ぶこと。遊びを生活の中に取り入れられる力が必要である。
  • 人間対人間の触れ合いなのだ。遊びからくる余裕を持っていないと人は魅力的になれない。人間同士の楽しい空間はつくり出せない。
  • 現に、そういった会社で活躍している人はほぼ間違いなく、異性に(同性にも)モテる人なのだ。
  • 一対一になれば、必ず口説いてみせるというぐらいの人物が、そういった会社に内定していくものだと認識しておいてほしい。
  • 第23条 問題意識を持つ
  • 自分の意見を持つためにも、物事の本質をとらえるためにも、問題意識を持つことは不可欠である。そもそも世の中には完璧なものなんてない。常に、より良いものがあるはずだ。
  • 「成功は将来の衰退原因である」という考え方のもと、常に革新を図るべく、全力を投入し続けている。
  • 自分の考えを否定することも含めて、問題意識を持ち、目指すゴールイメージ(目的)と現状のギャップ、そして問題点を明確にしていかないと、改善はおろか改善するための解決方法の提案さえできないのである。
  • 第24条 自分や社会、物事を客観視できるバーズアイを持つ
  • 矛盾するようだが、自分の前にあることにのめり込みすぎると、かえって自分や状況が見えなくなってしまう。また、悩んだり、心が疲れてしまう。
  • 自分の中に、「もう一人の自分」を常に持ち、自分がやっていること、やろうとしていることを客観的に見ることを心がけよう。
  • 「もう一人の自分」は、きみの最大の理解者であり応援者である。きみ自身が熱くなっている時も、「もう一人の自分」は常に冷静である。落ち着いて、客観的にアドバイスしてもらつたり、励ましてもらおう。
  • ワークシートをやる時も、自分を第二者的に見て取り組むことで、「自分を客観視する」クセをつけよう。
  • バーズアイとは「鳥の目」である。
  • 自分の歩もうとする人生における自分の現在地を、鳥の日で見るつもりで客観的に俯腋して上から眺めてみる。
  • 自分の目指す目標に向かって、自分は正しい方向に歩いているか確認できるはずだ。
  • 何かにどんなに夢中になっていても、自分のことだけでなく、社会を、世界を、冷静に見続ける目を持ってほしい。地球の中の日本、地球の中の自分を意識することだ。このことは自分の未来像を描く際にも大いに関係してくることである。
  • 第25条 深く多面的に見る目を持ち、考えや物事の本質をとらえる
  • 自分自身について考えることはもちろん、世の中のあらゆる物事をとらえる時、「深く」「様々な角度(視点)」から見る目が必要である。そうすることで物事の本質が見えてくるはずである。
  • 単に、「何かについての自分の意見」に限らず、何かの問題を解決する時にも同じことが言えるので、少し詳しく述べておきたい。
  • 忙しすぎて心が疲れすぎてしまっていなければ、それでほとんどの問題が突破できるはずである。
  • 第26条 考え方や物事を構造的にとらえることができる
  • 自分の考えや物事を構造でとらえられないと、なかなか問題は明確にならず、その結果、解決の糸口がつかめないものだ。日の前のもやもやとした雲は、いつまでももやもやした雲でしかない。
  • 構造的な理解をするためには、レベルの違いを判断できること、レベルを合わせること、論理的に考えることが必要である。
  • いったいなぜそうなっているのか、そもそもどういうことなのかを把握するために、構造的な理解力が求められるのだ。
  • 数学の幾何で鍛えられる分野
  • 第27条 アイデアを出すことに自信を持つ
  • 与えられたことをやった上で、さらに自分で創意工夫して提案していくことが求められるのだ。
  • アイデアを出す本質とは何か。それは、
  • 努力すること(もっとないか、もっとないかと、風呂の中でも、寝ながらでも考え続けること)。
  • 大衆性。多くの人が喜ぶことはどんなことか、感覚的に分かること。
  • この2つだ。
  • 第28条 魅力的でいられるよう、ビジュアルを磨く
  • 体を鍛えること。余計な脂肪をとり体を引き締めること。
  • また、フアツションなどにもある程度気を遣い、ビジュアルを磨くことは、仕事に関係ないようで実は非常に大切なことだ。
  • 実際のビジュアルもさることながら、ビジュアルを磨こうとするそのメンタリティが、そして磨かれたビジュアルであることによるメンタリティが大切なことなのだ。
  • このあたりを、絶対におろそかにすべきではないことを強調しておく。
  • 第29条 赴から思いやれる自分の師、素晴らしい仲間(先輩・後輩)、愛し合える人を持つ
  • 何よりも自価を高めるのに有効なことは、きみ自身の経験、特に素晴らしい人たち、先輩、仲間、恋人との交流である。
  • 表面的ではなく、包み隠さず、自分のことや経験をさらけ出して語り合うことだ。
  • 「朱に交われば赤くなる」もので、人間的に大きな先輩、仲間、できる人たちに囲まれていれば自然と自分も磨かれる。
  • それを言い出すのは少し勇気がいるけど、先輩にしてみたら、誘われて嫌な人など一人もいない。
  • 第30条親を大切にする
  • 親との関係は良好ですか。親を大切にしていますか。
  • しかしそれでも、今度は子供としてでなく、大入としてきみが親に主体的に接して差し上げるのだ。生んでくれてありがとう。これまで育ててくれてありがとう。
  • 関係の劇的な改善は期待してはいけない。むしろつらくなる。精神的に自立できればそれでいい。言葉を交わせただけでもそれでいい。それぐらいの気持ちで、少しずつ。
  • 人間とはおかしなもので、30歳を過ぎ、40歳を過ぎ、50歳を過ぎようとも、親との関係が自分を深い深い部分で支えるもののようだ。
  • それだけでも違う。根拠のない自信とは、実は、親に圧倒的に愛された記憶からくるものなのである。今、親を大切に思うことで、彼方に消えた圧倒的に愛された記憶を、どうかたっぷりと思い出してほしい。
  • 僕が考える「人を引きつける方法」について話そう
  • 一言で言うと、「時として、自分のことはどうでもいいから、相手にとってプラスになることだけを考え続け、行動し続けよ」ということだ。
  • 我究とは、ただの自己分析ではない
  • 我究とは、「過去、現在、未来の自分について、自分と向かい合い、等身大の自分と自分の本音を把握する。ちっぽけな自分も、同時に無限の可能性を持つ自分も、弱みも強みも価値観も実感として把握する。そしてどんな自分になっていきたいか、心から望んでいることを把握し、それを実現するために行動力をつけていく」ことなのだ。
  • 分かる過程の自分や他人と向き合うことに意味がある。
  • また、強みや弱みを「実感として感じること」に意味がある。心の底から気づいてこそ意味がある。そうであれば、気づきながら必ず自信を持つことができる。
  • 自分と真っすぐ向き合っている自分に。未来のビジョンも同じだ。
  • また重要なステツプを飛ばして安易に気づけば、成長の大きなチャンスを失うだろう。
  • 美しいキャリアをデザインしても魂が込められていなければほとんど意味はない。そういうのを絵に描いた餅、あるいはたわごとという。
  • 「これだ―」と確信を持ててこそ、初めて意味を持つ=実現できるものなのだ。
  • 過去から現在までのコアと未来のコアは多くの場合共通するが、まったく同じとは限らない。あくまでも自分の本音を把握することに意味がある。
  • この4点について、自分の本音を明確にする。そしてその思いをもっともっと強いものにする。さらに、何歳の時にどうなっていたいのか、大まかに年代ごとに自分のイメージを明確にする。
  • 足りないもの超クールに客観的に自分を分析する。客観的にとは、他との比較や他人の分析、あるいは他人からの分析も含むということである。
  • 等身大の自分と理想の自分を知ることで自覚はできていく。それを日常の行動の中で実践していくのである。
  • 我究の図は自分にとって分かりやすく、自分がすっきりできるものであればいい。何が抜けているとか、形式は気にする必要はない。気づいたときに修正・加筆すればいい。自分が心の底から静かに燃えてくるものであればいいのだ。
  • 思い切って自分がワクワクする未来を描くのだ。
  • 「我究」は就職だけではなく、人生のあらゆる場面で役立つ
  • 我究は、資格試験のための勉強や、仕事そのもの、ありとあらゆることに有効だ。自分の夢にとって、何のためにこの仕事をやっているのか、この勉強をすることで、どんないいことがあるのか。
  • 仕事であれ勉強であれ、その先のビジョンや目的をはっきり自覚しながら取り組むことができる。それは精神的に落ち着けるだけでなく、取り組む姿勢に違いが出てくる。要するに「本気」で取り組めるのだ。
  • 実力のなさに愕然としてあきらめかけるたび、自分のビジョンの図を描くことで、目的を再確認し本音を確信し、自分を奮い立たせたものだ。
  • 我究は、そして我究図は、動機づけを明確にして、不安をエネルギーに変えてくれるのである。
  • 僕も今でも年に2回はきっちりと腰を据えて我究している。
  • 新しい刺激を受け、何度も日からウロコが落ち、また自分で考えることを通じて、自分の考えや自分の価値は刻々と変化するものである。
  • どうしたいのか、どうすべきなのか、どうありたいのか、どうあるべきなのか、自分の本音を感じながら、それに正直に生きていくこと。魂を注いだ生き方をすること、自分と自分以外のものに対して誠実に生きること。
  • 本音で生きることとは、生きることによリリアリティを感じることである。強さを身につけると同時に、敏感な感性を持つことなのである。
  • 「我究」は過去を変える力がある。真実を見よ
  • 誰もが人間なのだ。理想どおりにはいかないのが人間なのだ。完壁な人などいない。親であっても。
  • きみの中の過去はきみの認識の中でのみ存在する。認識が正しい保証はどこにもない。過去の嫌な思い出も、憎んでしまった思い出も、我究を通じて今一度、真実を知るのである。本当の過去を初めて振り返ってみるのである。我究にはそういう力があるのだ。
  • 「我究」は自分を根幹から強くする。柔軟に見つめよ
  • 親も人間、欠点だらけで当然だ。
  • 我究は、「書く」「聞く」「話す」の3つのアプローチで構成されているが、その中でも基本中の基本は「書く」こと、すなわち「我究ワークシート」を進めていくことである。
  • 1.自信が持てる
  • 2.自分と向き合った上での本音を把握することができる
  • 3.本気になれる
  • 4.本質をとらえる力を養うことができる
  • 5.「できる人材の本質30カ条」のうち、納得できるものについて、考え方や意識がいつの間にか身につく
  • 6.面接で尋ねられることに対し、すべて「事前」に考えられるようになっている
  • ワークシートを何度も繰り返すことで「迷い」がなくなる
  • 社会において、できる人になるために不可欠のものであるばかりか、「納得できる人生」を送るために必要なものでもあると思つている。
  • 第8章については、ワークシートは自分で作り、自分で実際に書き込んで、さらに何度も書き直していってほしい。
  • 自分を過大評価しようというのではなく、自分の経験をあたかも他人のアルバムを見るように、客観的に振り返ってみてほしい。
  • あの時、いいと思って行動したことなどが、今振り返ると、そこに甘えた意識があったことなどに気づいていくだろう。
  • 現時点での自分の強み、弱み、自分らしさ、価値観などを整理する。我究を進めていく過程で、きみはどんどん成長していくだろう。
  • 自分を過大評価することは決して悪いことだとは思わないが、いつまでも過大評価するだけでは的外れになりかねない。いつまでも「甘ちゃん」であり続けることになりかねない。
  • 360度、どこをどう見られてもいいように「抜け」をつくらないようにしたい。
  • 途中でやめないようにしよう
  • 過去を振り返るよりも、未来を描くことにより大きな意味があるのだし、また何度も見直すことで初めて効果を発揮するものなのだから、途中でやめないでほしい。
  • 自己分析というと過去のことばかり振り返る人が多いようだが、そもそも未来を描くためのものであり、これからの生き方のための我究であることを忘れないでほしい。
  • すべてやり終えたら、何度も見直そう。書き加えていこう
  • 一通りやり終えたら終わりではない。それでは、その時点での自分の整理にすぎない。我究を深めていくためには、何度も繰り返してやらなければいけない。
  • 自分が必要だと思ったものを繰り返し見直すのだ。
  • また、繰り返す時、自分の書いた自分の考えを一度疑ってみること。
  • 自分が成長するに従って、またよりいっそう社会を知るにつれ、理想も変わっていくものだ。進化していくものだ。自分の決めた自分の思いを、勇気を持って自分で壊し、新たに創造していくのだ。
  • 自分を見つめ、我究し、人格と自価を高めるためのものだ。
  • 1回目を考えながら書いていくうちに、「理想の自分の考え方」が見えてくるだろう。
  • 「もっとこうしておけば良かつた。今までの私はこう考えたけど、本当はこういうふうに考えるべきだったな」「私は思っていたほど大した人間じやない。まだまだないじやないか」「一生懸命だったつもりだが、中途半端だったな」
  • また逆に、「ああ私は、あのことからこんなことを学んでいたんだな」「今考えれば、あれで良かったんだな」そんなふうに思うこともあるだろう。
  • そうなったら、照れることなく、「理想の自分」の考え方を書くのだ。さらに、理想を理想で終わらせないために、書いた時から、「理想の自分として行動する」ことが肝心だ。頭で理解したことを、本当に自分のモノにしていくために、描いた「理想の自分」として行動しよう。
  • 等身大に認識できるようになることこそ、大人になることだともいえる。いわゆる「見えてきた」のだ。
  • 集中して考えよう
  • 時間をかければいい考えが浮かぶというものではない。短時間に集中して深く考える癖をつけよう。
  • 何日か時間をおいて、頭をクールダウンさせた上でもう一度考えてみると、さらに深く考えられたり、違った観点で考えられたりするものだ。
  • 「言いたいことは何なのか。一言で言うと何なのか」いいことも悪いことも、気づいたことを相手のため、自分のために正直に言ってあげよう。
  • また、「できる人材の本質30カ条」でも述べたとおり、「モノゴトは『深く多面的な目』でとらえていかないと本質は見えてこない」。
  • 問題や意見を突っ込ませてもらっているが、繰り返せば繰り返すほど、同じ人物の書いたものとは思えないほど、書き手の考え方や考えるポイントそのものが成長していく。
  • 深くなっていたり、幅広くなっていたり、前向きになっていたり、思いやりが深くなっていたり、自分しか見えていなかったのが周りが見えるようになる(周りの人の気持ちがわかるようになる。
  • ワークシートのどれか1つを読んだだけで、どういう人か、一緒に働きたい人か、どれぐらい仕事ができる人か、想像がついてしまうものなのだ。
  • ワークシートを繰り返して我究度を上げよう
  • 学生が書いたものを見て、「これでいこう。これなら通るはずだ」と、僕が太鼓判を押したものは、まず間違いなく通る。
  • これまでに経験してきたことも、生まれ育った環境も、一人一人違うのだから当然である。
  • しかし、現状のレベルが他人と比べてどうであれ、ワークシートを繰り返し、行動することで、我究度をアップさせていってほしい。
  • 「より深く、より多面的に自分を見つめること。そしてそうすることで、自分について、自分の未来について、自分の信念ともいえる確信を持った考え方(これを僕はコアと表現している)を持つに至ること」それがワークシートを繰り返すことの狙いである。
  • ヮークシートで過去→現在→未来を見つめよう
  • ワークシートは、自分の過去→現在→未来、そして自分と社会の関わり方を、様々な切り日から効率的に見つめることができるようにつくられている。
  • 時に集中して取り組むことは必要だが、あくまでも経験=行動(アクション)に裏打ちされた考えでないと頭でっかちになったり、自己嫌悪に陥ってしまったりするだけである。
  • ワークシートを使った我究は、行動(アクション)と一対になって初めて機能していくものなのである。したがって、ある程度時間をかけて繰り返してやってほしいのだ。
  • ワークシートで過去→現在→未来を蝶旋状に繰り返し考えていく。その過程においても、きみは日常を目的意識をもつてアグレツシブに過ごしていく。そうすることで、きみの我究度も飛躍的にアツプしていくだろう。
  • ワークシートを繰り返す際はどう考えればいいか
  • これまで何度も述べてきたように、「より深く、より多面的に」考えていってほしい。具体的に考えてみよう。
  • これまで何度も述べてきたように、「より深く、より多面的に」考えていってほしい。具体的に考えてみよう。
  • ましてや、これだけを1回やればいいということでもない。繰り返しやらなければ本当に意味がない。たとえ一度でも、やつたほうがよい。そして、ぜひ勢いをつけて、すべてのワークシートにチャレンジしていつてほしい。
  • 自分の願いを実現していくことで、ハツピーな人生を送る。そのために有効な手段が我究である。
  • 「どう生きたいのか。どうなりたいのか。何をやりたいのか」
  • 「我究のコア(=自分の願望)を実現していくこと」=「人生を大いに楽しむこと。幸せを体験していくこと」=「豊かな人生を送ること」
  • したがって、よく世間で言われているような、「まず就職しよう。それから先は、その時に考えよう」という考え方が、最終的にその結論に達した場合は別として、たとえ、きみがどんなに未熟であったとしても、また、そんないい加減な考え方で仮に就職できたとしても、今がきみにとって絶好のチャンスの一つである以上、それが妥当だとは僕には到底思えないのである。
  • 人間ももちろんだが、すべての総称としての「世の中」も同様だ。今日の常識は明日の非常識。今日の成功体験は明日の衰退原因。
  • だからこそ自分のものさし、自分の価値観を大切にして、そして自分も社会をつくっていく一人であることを自覚して、強く生きていつてほしいと願うのである。
  • 自分の求める生き方に合わせて道を選ぶ
  • 我究を通じて、「自分にとってのなりたい自分」や「夢」を認識し、それに向かって主体的に生きていくことこそが重要なのだ。
  • なりたい自分像、やりたいこと、望む生き方、それらを持って生きるということはエネルギーを要することである。
  • 自分の思いがただの幻で終わらないようにするためには、僕たちは現実と激突するほかない。エネルギーを最初から持っている人はいない。そのことを通じてエネルギーを培い、育み、強くなっていけばいい。
  • さらに、自分について、社会について、深く考え、行動していくことで、いかに自分が社会と深くつながりを持っているかにも気がつくはずだ。
  • 自分を動かすエンジンを身につけよう
  • 我究という作業が極めて効果があることに、僕は絶対の自信がある。これさえ本当に本気でやれば、たかが就職活動ぐらい勝てると確信している。
  • 「もう一歩も下がれない。絶対に負けない」という本気の決意。「死ぬ気でやる」という本気の覚悟。
  • 「いったん死んだつもりになれば、どんなことでも楽しいと感じるはずなのだ」「苦しいとか、つらいとか、不安だとか言っているようではまだまだ甘い。涙が出ようが落ち込もうが、前進あるのみでとことんやる。徹底してやる。それしかない。まさに行動あるのみ!」
  • こんなことを言うと、きみは異様に感じてしまうかもしれないが、できる大人たちは誰もがこのテンションをカラダの中に持っているのだ。
  • そうすることで本気度は100パーセントになる。充実度も100パーセントになる。それが確実に結果に出る。
  • 文字ではとても表せないほどの、ものすごいパワーを内に秘めて立ち向かっていくのだ。難しいことはない。やるかやらないか、単純にそれだけだ。
  • 「どこどこに内定した」そんなちっぽけなものは、正直言ってどうでもいいとさえ僕は思っている。「自分の目指す自分像、大人像」に向かって、自分を推進させていく力=エンジンを身につけることこそ重要なものだと思っている。
  • 企業人という範疇を突き抜けて、会社のためでなく、自分の夢(なりたい自分、やりたいこと)のために、とことん頑張り、結果を出し始め、日々を充実させて楽しく生きている彼らを見ていると、僕も初めて恋をした時のように、カラダの奥底からやる気とパワーがあふれ出てくる。
  • 僕がきみに延々と述べてきたことは、本当は就職についてではない。「大人になること」という人間の本質についてである。
  • 僕ときみとは、就職活動を通して知り合うことができた。
  • もうきみは気がついていることと思うけど、僕がきみに延々と述べてきたことは、本当は就職についてではない。「大人になること」という人間の本質についてである。
  • 今の日本の教育システムは、ある種の「突破」を自ら図らなければ、一生「大人」になれない仕組みになっている。
  • 誰もがいい高校に行こうとし、誰もがいい大学へ行こうとする。そしてあたかも、いい会社という学校に入れば、自動的にハッピーにさせてくれるような、そんな錯覚を抱いている。
  • そして、それでもハッピーになれないと気づくと、自分以外の何かのせいにして、放課後に陰で憂さを晴らし、先生の前ではじっと我慢している。大人になれない子供たちには、その我慢が大人の美学であるかのごとく賛辞を呈する風潮さえある。
  • また、我慢するまでもなく、日常の忙しさに紛れ、そのことに気づかないふりをしている人も多い。そして本当に何も気づかないまま、いい歳した頑固で従順な子供になっている人も多
  • 中学、高校、大学と「卒業」を繰り返していくうちに、いつのまにか会社まで、「いつかきっといいことがあるんだから」と、「卒業」目指して我慢することを、先生という心の中の絶対的な大人から言われ続けたとおり守り抜いているのだ。
  • いつまでも幻想でしかない淡い期待にすがる甘えん坊の子供なのだ。
  • 確かに、日本の教育システムは、大量の優秀な子供を生み出す仕組みになってはいる。また、日本の社会全体が、いつまでも子供であることを許容したり、時にはそれを強いるといった構造になってもいる。
  • しかし、僕は問題をすり替えたくはない。きみにも問題をすり替えてはしくない。
  • 「きみはどうしたいの?きみの幸せは何なの?」と、いちいちきみに聞いてくれる先生は、もうどこにも存在しない。
  • ハッピーを与えてくれる絶対的な大人も、もうどこにも存在しない。自分の幸せは、自分でつかみとるものなのだ。
  • 自分からアクションを起こしてつかみにいかないと、待っていても誰も何もくれないのだ。
  • 僕がいつも学生に言っている言葉がある。
  • 「志を持った異端者たれ!」僕自身が抱き続けている大入像であり、きみに目指してほしい大人像だ。
  • 現実や常識を、絶対的な限界という言い訳にするのではなく、味方にできる強さを持った人間。
  • 現実や常識という薬を飲み込んで、泣き寝入りしたり、逆に現実や常識に背を向けて、手に負えない子供として自分だけの世界の中で生きていくのではなく、現実や常識に立ち向かい、いったんはあえて飲み込み、自分に力をつけることで堂々と突破し、新しい現実や常識を自分の力でつくっていく人間。
  • 既存の価値基準にとらわれることなく、自分自身の究極の夢・志に向かって、自分から次々と突破を図り、常識を超越して社会の中で堂々と自由に楽しく生き、夢や志を実現していく人間。
  • 誰かのものさしに合わせていくのではなく、自分がものさしになり、世界で唯一の存在として、周りのものさしさえ変えてしまうほど生き生きとした人間。
  • そんな強い人間になってほしい。
  • 自立――。
  • 使い古された言葉だが、「志を持った異端者」になるために、あえてこの言葉の意味を考えてみたい。
  • 親や会社など他に依存せず、自分を頼りに生きていく―‐もちろんそういう意味である。しかし、僕はそれにもう一つ、つけ加えたい。
  • 「人に依存せずして、人を愛せよ」それが僕の自立の定義だ。
  • 「志を持った異端者」になるべく、僕が目指している生き方だ。
  • 単に依存しないというだけではなく、親や会社、あるいは社会、友人、学校、恋人、上司、部下、同僚、取引先、さらに日常の中で触れるものすべて、自然や街並みから、ボールペンや書類、フアイルなど、ありとあらゆるものに、心からの愛情をもって接する生き方、単に自分本位になることなく、心からの愛情と、責任という自分を律する厳しさを持った生き方、すなわち気品を持った生き方こそが、自立した人間としての生き方なのではないだろうか。
  • もちろん厳密には、人間は自分以外のほかのものにまったく依存せずして生きていくことはできない。
  • 実は、互いに依存し合うということも、豊かな暮らしのためにも、より良い人間関係を維持していくためにも必要なことだ。
  • しかしそれは、互いが自立した存在であって初めて成り立つことである。
  • 社会と個人は、そして大人としての他人と自分の関係は、何をしても最終的には絶対的な愛で守られ許される親と子のような関係ではなく、他に甘えることなく自らをまつとうし、さらに他を愛してこその補完の関係なのであると僕は考える。
  • きれいごとを言うつもりはない。
  • きみが社会や企業の中で生きていくことを選ぶ以上、しがらみから解き放たれて、いや現実にはしがらみを引きずりながらも、真に自由に生きていくことが、そうそう簡単ではないことは僕も身をもって知っている。
  • やりたいことをやるためには、やらなければいけないことが山ほどある。やらなければならないことをやつた上でしか、やりたいことはできない。
  • やらなければならないことをやり続けられる人にしか、やりたいことをやる資格はない。そうでなければ誰にも認められない。ただの現実逃避でしかない――。
  • しかし、企業人であっても、心底自由にのびのびと活躍できる方法がある。
  • それが抜群にできる人材になることなのだ。抜群にできる人材とは仕事ができるだけではない。
  • 仕事が抜群にでき、さらに、あらゆるものに対し、惜しみない愛情を注ぎ続けるパワー・強さ、
  • そして高潔さをも持ち続ける必要がある。
  • この2点を身につけた時、僕たちは自由になることができる。現実や常識さえも味方になる。そしてそこに、きみのものさしが新しい常識として加わることだろう。
  • できない人にとっては嫌な上司も、できる人にとっては最高の上司であるし、できない人にとってはどうしようもない現実のカベも、できる人にとってはクリアして新しい常識をつくれる絶好のチャンスなのである。
  • きみの時代の夜明けを迎える前の、前夜の間でしかないのだ。関門は「千」あると思っておいてほしい。「七転び八起き」どころではない。「千転び千一起き」だ。しかも関門に終わりはない。
  • 朝がくれば夜がくるように永遠に発生し続ける。
  • 絶対に屈するな。絶対に負けるな。常に笑顔で、もうひと踏ん張りだ。僕はいつもそう思っている。
  • その日から、大学ノートを再び取り出し、自分がやつていたこと、会社での態度、感じたこと、考えたこと、職場の女性が僕をどう見ているか、自分のダメなところはどこか、そしてこれから自分がやるべきことなど、考えたり職場の女性に聞いたりして、次から次へと書き出していった。
  • 「人は人からしか学び得ない」僕はそう思っている。
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