最近は残業時間が多い企業はブラック企業と呼ばれ、 一定時間以上働かせるとメディアから総攻撃を受ける、そんな時代です。
働きすぎから労働者を守る法律があり、それに違反して長時間労働を強いれば経営者 は責められても仕方がないのです。 でも、この法律が適用されるのは労働者。
一般的には、雇用されて働いている人について、です。
中小企業の経営者はこの範囲ではなく、夜はプライベートな時間だとか、 休日は完全にオフだとかいっていられない立場です。
私もいまでも寝ている間ですら仕事について考えていますし、何回となく顧問先の会社の夢を見て、夜中に飛び起きて忘れないうちに仕事をしていることがよくあります。
はっきりいいましょう。経営者には休みはありません。だからといつて、ずつと会社の社長室に閉じこもっていなさい、というつもりはありません。
夜は飲みにいくこともあるでしょうし、休みの日に仕事を離れた友だちとゴルフに行くこともあるでしよう。
でも、そんなときも会社のこと、経営のことを頭のどこかに留めておくこと。いつ、 どこに新たなヒントが転がっているかわからないのですから。
私は、相談者には「365日、1日24時間、仕事のことを考えていてください」とお願いしています。
中小企業経営者はたとえ小さなヒントも見逃してはいけないからです。 ちょつとしたヒントを見逃したことが死活問題につながつていく例は、けっしてまれで はありません。
▼仕事のことが寝言に出てくるぐらいになって、 初めて経営者として一人前。
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