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会社をつぶさずに、安定した経営ができる社長は 人に頭を下げられる。

お金を回す、特に手元資金が足りないときには、 。支払いや返済を待つてほしいと頼む 。お金を貸してほしいと頼む いずれにしても、人にかなりのムリを頼まなければならない状況に追いやられます。

ほかにも、日々、経営にあたっていれば、ちょっとした手違いがあったり、ミスをし たり……。お詫びをしなければならないこともよく起こります。

こうした機会に、誠心誠意のお願いやお詫びであることを態度で示さなければなりま せん。そのために、頭を深々と下げることは当然のことです。

ところが、経営者のなかには、この当然のことができない人が多いのです。企業規模の大小にかかわらず、経営者はその企業のトップです。

ふだんは、あまり人 に頭を下げる立場ではないのでしょう。

なかには、「ペコペコ人に頭を下げるのがイヤ だから、起業したのに」という人もいるかもしれません。もしそうなら、その思惑は完全にハズレです。

責任ある立場であればあるほど、真剣 に人に自分の思いを伝えるべきシチュエーションがあるのです。部下のミスも経営トッ プのミスですから、とにかく人に頭を下げることが多い。経営者とはそういう立場であ ることを認識しておくべきでしょう。

私は、本当に、どうしてもそうしてほしいことならば、頭を下げることに抵抗感はな く、自然に頭が下がるものだと思っています。

周囲を見ても、真摯にやりたいことを見つめ、それなりの結果をきちんと出している 人ほど腰が低く、しかるべき状況では礼儀正しく頭を下げています。

頭を下げるというと、土下座を連想する人もいるでしょう。だとしたら、それはテレ ビドラマの見すぎだといいたくなります。

土下座シーンなど、選挙運動で劣勢にある候補者や、不祥事を起こした企業の経営者がするパフォーマンス程度で、普通の日々で土 下座をするシーンはまずありません。

最近では、土下座は、謝罪というより、なりふりかまわぬ自己保身のための演技とい うイメージさぇあり、よほど状況が整つていないかぎり、かえって逆効果になってしま う可能性さえあると考えられています。

頭を下げることと並んで、有能な経営者かそうでないかを分けるのは、ダメもとで交 渉できるかどうか、です。

ダメもととは、あまり実現性がないとわかっている依頼ごとでも懸命に交渉し、予想 外の結果を引き出し、ムリを現実に変えてしまうこと。

交渉してみないうちから「いくらなんでもムリだろう」とか「そうできればいいんで すが、できっこないですよね」といい、ダメだと決めつけて何もしない経営者によく出 会います。

しかし、ものごとは実際にやってみなければわかりません。私が140億円の借金から脱出するときも、思いどおりにいかないことが続出しました。

普通ならそこでもうお手上げでしょう。私はそういうときほどダメもとで交渉し、 深々と頭を下げて、誠心誠意お願いし、その結果、窮地を脱出できた。

そんなことが何 度もあったものです。

状況から見たらムリだろうと思うようなことでも、あきらめずにダメもとで交渉し、 何度も頭を下げて、ムリを覆して結果を引き出す。

こうした底力がある経営者は、どん な状況からでも必ず復活し、最終的には成功に向かっていきます。

▼人に頭を下げることは誠意を示す行動。けっして屈辱ではない。

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