前項で採用の失敗とは何か分かったところで、次の話に移ります。先ほどあげた、採用に失敗してしまう企業には、必ず共通点があります。
具体的に言うと七つです。この七つの失敗条件すべてをクリアしているのであれば、この本を読む必要はないでしょう。
そのまま自社だけで改善を続けてください。
しかし、客観的に自社を見ることができれば、多くの企業はこの七つのうち最低でも二つは改善の余地があるはずです。
自社に合った人材を採用し、長く活躍してもらうためには何に気をつけるべきか、この七項目を参考にしましょう。
七つの特徴は四+三に分かれています。
このすべてを向上させなければ、採用で失敗します。採用で失敗する会社の七つの特徴は次のとおりです。
- ①労働基準法など労働法や法律の中で守られていないものがある。
- ②従業員満足度が低い。または、経営者や管理職にその意識がない。
- ③顧客満足度が低く、クレームやトラブルが多い。
- ④企業理念や経営理念など「想い」がない。または周知されていない。
- ⑤求める人材像が明確でない。
- ⑥面接などの選考方法に問題がある。
- ⑦募集告知をする求人方法に問題がある。
最初の四つの項目は、経営上の課題です。後半三つは採用活動の課題です。この七項目のうち一つでも該当すれば、採用で失敗する可能性が高くなります。
採用活動だけを改善しても、人材難は続きます。会社の土台ともいえる前半四つの項目の上に採用活動は成り立つのです。
採用が成功すれば、定着率も上がり、社内も明るくなり、採用や教育コストが下がるので会社の利益も増えていきます。このメリットを知って、採用活動の改善をやりたくない経営者はいないでしょう。
採用は会社をよくするきっかけになります。ぜひ、これを機会に改善をしていきましょう。次のページからは、七項目の詳細を一つずつ具体的に説明していきます。
【■POINT■失敗する会社の七つの特徴を知り、自社の改善点を見つけよう。】
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