MENU

即戦力採用は甘い罠

「あなたの会社は、中途採用をする際に、即戦力を求めますか?もし、そうであるなら、即戦力を求める理由は何でしょうか?」耳ざわりのいい言葉、「即戦力採用」。

採用側からしますと、中途採用をするのであれば、来てくれる人は即戦力がよいと思うでしょう。さらに、新卒採用にまで、この「即戦力」という言葉を使って採用活動をしている企業もあります。

しかし私の経験から言いますと、中小企業が採用をする場合「即戦力」という言葉を安易に使わないほうがよいですし、「即戦力を採用したい」という意識を持っていない企業のほうが最終的に採用で成功しやすいのです。

そもそも採用側の意識の根底には、「専門知識や経験があり、入社後、教育にかける時間も費用も少なくすんで、すぐに戦力となる人材が欲しい」という考えがあるでしょう。

つまり、「教育する時間も、仕事を一から覚えてもらう余裕もない。入社後、すぐに活躍して利益を出してほしい」という考えが裏にあります。

想像してみてください。

経営者も社風も文化も、さらにはスタッフの数も質もまったく違う会社に転職したのに、その文化にすぐなじみ、専門知識や技術が優れていることで先輩や同僚にねたまれず、上司・同僚とうまくやりながら、すぐに活躍し利益を出せる優秀な人材。即戦力採用とはつまりそういうことです。

ところが、そういう人材は転職市場にほとんど存在しません。

なぜなら、そのような抜きんでた人材は、今の職場でも活躍していて評価も高いでしょうし、面接に行けば、すぐさま転職先が決まるからです。

・そのような人が、他社をけってあなたの会社に入りたい理由は何でしょうか?

・その人物に自社の求人内容を見てもらう戦略と戦術は何でしょうか?

・その戦略と戦術は他社のやり方と何が違うのですか?

・さらに入社したとしても、その人はあなたの会社を辞めませんか?

これらの質問にすべて即答できなければ、即戦力採用で成功するのは難しいでしょう。この即戦力採用に関しては、後の章で詳しく説明します。

【■POINT■即戦力という言葉を使わないほうが、採用で成功しやすい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次