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即戦力と教育の考え方

インスタント人材の項でも述べましたが、この「即戦力」という言葉を私はとにかく問題視しています。なぜなら、この言葉を使うと、本人の意志にかかわらず、無意識のうちに教育を軽視してしまうからです。

業務経験や技術を選考の際にプラス査定するのはよいですし、将来的に戦力になる人材と言うのはよいですが、即戦力という言葉はあえて避けたほうが、あなたの会社のためになります。

仕事は一人ではできません。

既に書きましたが、前職でどれだけ活躍したとしても、勤めていた前の会社での経験や成果は、その会社の環境とチームがあったからこそ実現できたのです。

ですから、社内での教育もおこないつつ、会社の社風にも慣れてもらい、ほかのスタッフとの信頼関係を築く期間が必要です。

特に中途採用の場合は、これまでの社会人経験によって他社で染みついた考え方や仕事の仕方があります。

新卒のように真っ白なキャンバスと違って、いろいろと書き込まれているものがあるのです。

場合によってはそれを書き換えてもらう必要があります。したがって採用後に新卒の社員のように、社風や価値観・理念などに関しての教育が必要なのです。

特に前職の会社規模が大きい人ほど、「前の会社では」ということを言う傾向にあります。

それが、取り入れるべき改善であれば、非常によい意見なのですが、場合によっては不満や愚痴とも取れる発言が出やすいのも中途採用の特徴です。

ですから、中途採用者に対して誰がどう教えるかなど、具体的に研修の体系も考えておきましょう。新卒採用者には通常、教育担当をつけると思います。

同様に中途採用者にも教育担当をつけるとよいのです。その際、気をつけるべき点は、「教育担当者の今期の評価を高くする」ということです。

なぜなら教育担当者は自分の仕事だけでなく、採用した人のフォローや教育もおこなわなければいけないので多忙を極めるからです。

教育担当者の教え方次第で、採用者の社内での行動が大きく変わりますので、とても重要な役割であると考えましょう。

【■POINT■中途採用にも教育が必要だという認識が会社の明暗を分ける。】

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