採用活動における最大の敵は、「妥協」です。妥協して採用した人で、いい人材が絶対にいないとは言いきれません。しかし、採用後に失敗したと後悔する経営者の多くが、「妥協」したことを認めているのです。
妥協した結果、採用で失敗をしてしまうと、会社だけではなく応募者も不幸にしてしまいます。採用基準や企業理念に合わない応募者を妥協して採用してしまうと、その人は退職してしまうかもしれません。
このような一人の不幸な人を世に送り出した責任は、妥協して採用した会社にあります。応募者のためにも会社のためにも、妥協は絶対にしてはいけないのです。
よくある失敗例としては、求人募集をして十名の応募があったからと「その十名の中から選ばなければいけない」という気持ちになることです。
そういった気持ちになると、採用で妥協してしまいやすいのです。本当は十名の中にいなければ、費用がかかってもまた求人募集をする勇気が必要です。
採用で失敗すると大きな損失を生むのをご理解いただければ、その追加の求人広告は安いものなのです。
妥協の落とし穴はほかにもいろいろあり、
- ・「この人でまあいいか」と安易に採用を決定してしまう。
- ・「人手が足りないのでどうしても採用しなければいけない」と思ってしまう。
このようなときが「妥協の落とし穴」に片足を突っ込んでいる状態です。
常に客観視し、内定を出すときに、これは「妥協ではない」と確信が持てるときのみ合格としましょう。それが会社を守る方法です。
本書を読み進めることで採用時に「妥協」するという可能性は低くなりますが、それでも初心にかえり、常に律してください。それほど、妥協による失敗は多いのです。
【■POINT■妥協をすることは、採用で失敗をする最短ルート。】
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