- いい人材が集まる仕組みは従業員満足度ESにある
- 給料面だけでも複数の経費がかかる(環境整備や、当人の保険など)
いい人材が集まる〝強い〟人事システム
不況を感じない会社に共通する点は、お客さまが集まる仕組みと、いい人材が集まる仕組みだとご説明しました。
いい人材が集まる=採用という風にこの本の内容から予想しやすいでしょうが、それだけでは人材が集まっても定着しません。不況を感じない会社になるために、採用以外にも目を向けなければいけません。
それが……従業員満足度です。
顧客満足度を略してCS(CustomerSatisfaction)と言いますが、CSは集客の仕組み作りとして重要視するものです。
そして、いい人材が集まる仕組みは従業員満足度、略してES(EmployeeSatisfaction)に目を向ける必要があります。
本書は採用をメインに取り上げていますが、本来の採用目的は、「会社がさらに利益を出すため」ですから、この従業員満足度を無視することはできません。
いくらいい人材を採用しても、経営者が従業員満足度をまったく考えていなければ、人は辞めていきます。
こういった視点から見ると、求人募集だけに目を向けた採用活動が、いかに意味のないものかご理解いただけると思います。「木を見て森を見ず」という言葉どおりです。
- 人材が定着せず、採用のための新たなコストが発生する
- 人材の自転車操業へつながり、顧客満足度にも影響をもたらす
本書を読まれたあなたにはぜひ、「広い視野でいい人材が集まる仕組み」を意識していただきたいと願っています。
従業員満足度を一言で言うと、働いている人が自分の会社に満足しているか?ということです。
ですからいい人材が集まる仕組みを手に入れたければ、採用に力を入れるだけではなく、入社後に会社への満足度を上げることも重要です。
この従業員満足度は、人材の自転車操業や顧客満足度とも結びつきます。
いくら採用が上手でも、釣った魚に餌をあげない人事制度では、必ず悪いうわさが広がります。
では、従業員満足度を上げるためにはどうすればいいのでしょうか?そのためには、まず従業員満足度とは何かを知る必要があります。
正体がわからなければ、対策のしようがありません。ただ、難しく考える必要はありません。次ページから詳しく解説していきましょう。
【■POINT■いい人材を採用しても、従業員満足度を考えないと、人は辞めていく。】
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