企業理念というのは、会社の行動の判断基準ですし、就業規則よりも身近な会社のルールです。
これまで自社で企業理念や行動指針を明確にしていなかったのであれば、明確にし、選考基準に入れることで、今後は、それらを納得し価値観を共有できる人が入ってきます。
一から社員に浸透させる必要もないのです。しかし、既存社員は別です。新しく作った企業理念はなかなか浸透しません。場合によっては、既存社員との対立も生まれるかもしれません。
だから企業理念は、在籍する社員を巻き込んで作っていただきたいのです。
経営者を含め社員が自ら考えたものであれば、その導入を嫌がる人は少なくなります。人は自分が決めたことは受け入れるものです。
それでも変化を嫌う人というのは、必ず社内にいるものです。
そしてそれにひるまずに企業理念を導入することにより、どうしても納得できない人は自然と辞めていきます(辞めさせてはいけません)。
長く働いた人が辞めるというのはつらいことですが、会社の進むべき道を示して、それに従いたくない人が辞めるのは、会社が生まれ変わる過渡期には仕方のないことなのです。
ですから、企業理念は会社が大きくなる前に、なるべく早く明確なものを作っておきましょう。
後に回せば回すほど、導入に時間と労力がかかります。
今後採用する社員に関しては、求人募集時から企業理念を一貫して伝えておくことで、会社の価値観に沿った行動をしてもらいやすくなります。
そうすることで、将来的には自分たちで考え、行動できる強い組織が出来上がります。
私は採用手法として、この企業理念や経営者の思いを伝えることで、それに共感した応募者が集まるいなだ式採用術(感情採用)を導入しています。
クライアントからも「採用後の教育が本当に楽になった」といった喜びの声をほぼすべての会社からいただいています。
教育が楽になるということは、成長が早いということです。ぜひ、あなたの会社も参考にしてください。
【■POINT■新しい社員には、会社の価値観に共感してくれる人を採用しよう。】
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