ストロークとは、TA(トランザクショナル・アナリシス/心の交換関係分析)の主要概念であり、「ある他の人の存在を認めるための行動や働きかけ」(『新しい自己への出発』岡野嘉宏、多田徹佑/(株)社会産業教育研究所/1977年)と定義する。平たく言えば、ストロークは「関心と愛情の合図」であり、合図の仕方は「肯定的」と「否定的」との2つがある。「笑顔で接する・励ます・ほめる・認める・他者の話に耳を傾ける」などが「肯定的ストローク」である。それをもらうと心の中にハッピー感が湧いてくる。「ご苦労さん!」、「体の具合は大丈夫か?」。このリーダーの一言で、メンバーはどれだけ心が癒されて、明日への活力が生まれることか。職場における肯定的ストロークは、働く仲間に対する関心と愛情の合図であり、ヤル気の源泉として不可欠なものである。
目次
コメント