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ノルマ管理との違い

研修などで、「ひと引っ張り」の話をすると、決まって「それではノルマ管理と一緒じゃないか?」という疑問とも非難とも取れるような質問が飛んでくる。確かにそうだ。リーダーが「ともにハッピー」と「Y理論」のスタンスを身につけていなければ、ノルマ管理になってしまう。次の図表を見てほしい。

本来のMBOSは、右上のの状態であり、会社と働く人々が「ともにハッピー」という状態を目指すものである。MBOSは、ときには生じるであろう激しい葛藤をも克服し、何とかして、「業績向上(会社のハッピー)」と「働きがい(働く人々のハッピー)」の同時実現を図りたい、そういう思いに支えられたマネジメント法である。ともにハッピーの実現努力を怠れば、「MBOSもどき」になってしまうのだ。いちばん多く見られる「もどき」は左上のノルマ管理であり、会社のハッピーに費やす執念や意欲の高さに比べて、働く人々のハッピーへの関心が極端に希薄なのが特徴である。ノルマ管理の会社では、ひたすら「会社のために」が強調され、働く人々は滅私奉公を強いられる。本来、会社と働く人々の「ともにハッピー」のためにあるチャレンジ目標も、会社のための目標になっている。こうした会社を一概に悪と決めつけるわけにはいかないが、ノルマ管理は明らかに、ハッピーのバランスが崩れたマネジメントである。

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