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Y理論の人間観

松下幸之助は、Y理論の世界を「人間の本質は、磨けば輝くダイヤモンドの原石」(『人生心得帖』/松下幸之助/PHP研究所/1984年)と表現した。実にうまい、Y理論の言い換えだと思う。普通の人間は意欲・能力・責任感を潜在的に持ってはいるが、発揮度にバラツキがある。そう人間を肯定的に捉えて、潜在能力の顕在化に向けた努力をするのがY理論の世界である。

そのY理論のスタンスで、リーダーはメンバーを修羅場に向けてひと引っ張りする。修羅場に入るのは、さぞ辛らかろう。過去のオレもそうだった。しかし、チャレンジ目標の達成は避けて通れないみんなの責務である。そう腹をくくって飛び込めば、必ず仕事の面白さが味わえる。それが自己成長の肥やしにもなる。一緒に修羅場を乗り切ってオレ自身も成長したいと思っている。そういう思いをメンバーに、目と心で、優しく熱く伝えていく。それがY理論のリーダーの行動であり、MBOSとノルマ管理との分岐点である。

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