2025年– date –
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一つの欲を断てば、一つの安らぎが得られる
📜 引用原文(日本語訳) 一一車大工が(車を修理するときに)革の紐を切るように*、諸の欲望のうちのどれかを捨てるごとに、それだけ安楽が実現される。 📖 逐語訳(意訳含む) 車大工が、車を修理する際に不必要となった革紐を切るように... -
汚れは一瞬ずつ清めよ
📜 引用原文(日本語訳) 一〇*聡明な人は順次に少しずつ、一刹那ごとに、おのが汚れを除くべし、鍛冶工が銀の汚れを除くように。 📖 逐語訳(意訳含む) 賢明な者は、自らの心の汚れを一度にではなく、 一つずつ、段階的に、瞬間ごとに取... -
愛欲に流されず、流れに逆らって生きる者
📜 引用原文(日本語訳) 九*実に欲の生じた人は、汚れが漏れ、心が濁り汚れているであろう。諸の愛欲に心の礙(さまた)げられることのない人は、〈流れを上る者*〉とよばれる。 📖 逐語訳(意訳含む) 欲が生まれた者は、その心に汚れが... -
欲望は常ならず、執着が生を縛る
📜 引用原文(日本語訳) 八人間のうちにある諸の欲望は、常住に存在しているのではない。欲望の主体は無常なるものとして存在している。束縛されているところのものを捨て去ったならば、死の領域は迫って来ないし、さらに次の迷いの生存を受けるこ... -
美は罪ではない。欲する心が、迷いを生む
📜 引用原文(日本語訳) 七世間における種々の美麗なるものが欲望なのではない。欲望は、人間の思いと欲情なのである。世間における種々の美麗なるものはそのままいつも存続している。しかし思慮ある人々は、それらに対する欲望を制してみちびくの... -
心の鎖は、鉄より重い
📜 引用原文(日本語訳) 五、六*鉄や木材や麻紐でつくられた枷(かせ)を、聖者たちは堅固な縛とは呼ばない。心が愛欲に染まり、愚鈍な人が妻や子にひかれること――これが堅固な縛であると、聖者たちは呼ぶ。それはあらゆる点で極めて堅固であって... -
甘き果実の中に、灼熱の炎が潜む
📜 引用原文(日本語訳) 四果実が熟したならば、尖端は甘美であるが、喜んで味わってみると辛い。愛欲は愚かなる者どもを焼きつくす。たいまつを放さない人の手を、たいまつが焼くように。 📖 逐語訳(意訳含む) 熟した果実の先端は、見た... -
快を追えば、苦も追ってくる
📜 引用原文(日本語訳) 三*快楽から憂いが生じ、快楽から恐れが生じる。快楽を離れたならば、憂いが存在しない。どうして恐れることがあろうか? 📖 逐語訳(意訳含む) 「快楽は、やがて憂いをもたらす。」 「快楽は、やがて恐れをもた... -
欲を離れれば、恐れは消える
📜 引用原文(日本語訳) 第二章 二欲情から憂いが生じ、欲情から恐れが生じる。欲情を離れたならば、憂いは存しない。どうして恐れることがあろうか。 📖 逐語訳(意訳含む) 「欲情があるところに、憂いが生まれる。」 「欲情があるとこ... -
思いを断てば、愛欲は影を消す
📜 引用原文(日本語訳) 第二章 愛欲一愛欲よ。わたしは汝の本を知っている。愛欲よ。汝は思いから生じる。わたしは汝のことを思わないであろう。そうすれば、わたしにとって汝はもはや現われないであろう。 📖 逐語訳(意訳含む) 「愛欲...