2025年– date –
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安らぎをもたらす仏の語りこそ、最も善く説かれたことば
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第十五偈) 安らぎに達するために、苦しみを終滅させるために、仏の説きたまうたおだやかなことばは、実に善く説かれたことばである。 ――以上、第八章「ことば」終了。 ■ 逐語訳と注釈 安らぎに達するために(... -
真実に立つことばは、永遠に朽ちない
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第十四偈) 真実のことばは不滅であるはずである。実に真実のことばは最上である。かれらは、真実――すなわちことがらと理法の上に安立したことばを語る。 ■ 逐語訳と注釈 真実のことばは不滅である:真理にかな... -
好ましい言葉は、悪意すら寄せつけない
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第十三偈) 好ましいことばのみを語れ。そのことばは人々に歓び迎えられる。つねに好ましいことばのみを語っているならば、それによって(ひとの)悪(意)を身に受けることがない。 ■ 逐語訳と注釈 好ましいこ... -
己を傷つけず、人を害さぬ言葉こそ、善語の極み
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第十二偈) 自分を苦しめず、また他人を害しないようなことばのみを語れ。これこそ実に善く説かれたことばなのである。 ■ 逐語訳と注釈 自分を苦しめず:話した後に後悔したり、罪悪感を抱いたり、自身の徳を損... -
四つの正しい語り、すなわち聖者のことばの道
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第十一偈) 善い教えは最上のものである、と聖者は説く。(これが第一である)。理法を語れ。理法にかなわぬことを語るな。これが第二である。好ましいことばを語れ。好ましからぬことばを語るな。これが第三で... -
慎み深き語りは、人の心を照らす
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第十偈) 口をつつしみ、ゆっくりと語り、心が浮わつかないで、事がらと真理とを説く修行僧――かれの説くところはやさしく甘美である。 ■ 逐語訳 口をつつしみ:むやみに語らず、慎みと敬意をもって言葉を選ぶこ... -
悪口に悪口で応じるな
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第九偈) すでに(他人が)悪いことばを発したならば、(言い返すために)それをさらに口にするな。(同じような悪口を)口にするならば悩まされる。聖者はこのように悪いことばを発することはない。愚かな者ど... -
口にするなら、善きことばを
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第八偈) 善いことばを口に出せ。悪いことばを口に出すな。善いことばを口に出したほうが良い。悪いことばを口に出すと、悩みをもたらす。 ■ 逐語訳 善いことばを口に出せ:相手を励まし、真実を伝え、徳を高め... -
真理を罵る者、自らを滅ぼす
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第七偈) 愚かにも、悪しき見解にしたがって、真理に従って生きる真人・聖者たちの教を罵るならば、その人には悪い報いが熟する。棘のある○○*はのびて、節が熟すると自分自身が滅びてしまうようなものである。... -
虚言は心を損ない、忍は力を照らす
■ 引用原文(『ダンマパダ』第八章「ことば」第六偈) 悪い心のある人々は実に噓を言う。つねに地獄(の苦しみ)を増して、おのれを傷ける。欠点の無い力のある人は、心の混濁を除いて、(すべてを)忍ぶ。 ■ 逐語訳 悪い心のある人々:内に貪り・怒り・無...