2025年– date –
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称号に値するは、己を浄めし者のみ
■引用原文(日本語訳) この世では悪を取り除いたので〈バラモン〉と呼ばれ、不吉なことが静かにやすまっているので〈道の人〉と呼ばれ、おのれの汚れを除いたので、〈出家者〉と呼ばれる。―『ダンマパダ』第11章 第15偈(章末偈) ■逐語訳 悪を取り除いた... -
悪を断じてこそ、真の道に立つ
■引用原文(日本語訳) 頭を剃ったからとて、身をつつしまず、偽りを語る人は、〈道の人〉ではない。大きかろうとも小さかろうとも悪をすべてとどめた人は、諸の悪を静め滅ぼしたのであるから、〈道の人〉と呼ばれる。―『ダンマパダ』第11章 第14偈 ■逐語... -
外見の道具では、真の道には至らない
■引用原文(日本語訳) 頭を剃ったからとて、身をつつしまず、偽りを語る人は、〈道の人〉ではない。欲望と貪りにみちている人が、どうして〈道の人〉であろうか?―『ダンマパダ』第11章 第13偈 ■逐語訳 頭を剃ったからとて(na muṇḍakena samaṇo):髪を... -
清らかさを身に宿す者、真の長老なり
■引用原文(日本語訳) しかし福徳と罪悪とを捨て、清らかな行ないをなし、ひととの交りを捨てて行じている人、かれこそ〈長老〉とよばれる。―『ダンマパダ』第11章 第12偈 ■逐語訳 福徳と罪悪とを捨て(pāpañca puññañca):善(福)と悪(罪)の両方の執... -
老いは智慧の証にあらず
■引用原文(日本語訳) 頭髪が白くなったからとて〈長老〉なのではない。ただ年をとっただけならば『ばかになって老いぼれた人』と言われる。―『ダンマパダ』第11章 第11偈 ■逐語訳 頭髪が白くなったからとて(na tena therā hoti):髪が白くなったからと... -
己を腐らすのは、己の悪性なり
■引用原文(日本語訳) この極めて性の悪い人は、仇敵がかれの不幸を望むとおりのことを、自分に対してなす。あたかも蔓草が沙羅の木にまといつくようなものである。―『ダンマパダ』第11章 第10偈 ■逐語訳 この極めて性の悪い人は(pāpadhammassa):性根... -
外見の清さにあらず、行いが人を決める
■引用原文(日本語訳) 袈裟を頸から纏っていても、性質が悪く、つつしみのない者が多い。かれら悪人は悪いふるまいによって死後には悪いところ(地獄)に生れる。―『ダンマパダ』第11章 第9偈 ■逐語訳 袈裟を頸から纏っていても(kesañci antarāpaṁ ābhuj... -
どの道にも苦はある、されど真理の苦は光に通ず
■引用原文(日本語訳) 出家の生活は、困難であり、それを楽しむことは難しい。(世俗の)家に住むのも、堪え難いことである。心を同じくしない人々と共に住むのも、苦しいことである。迷いの生存を重ねることは、苦しみである。―『ダンマパダ』第11章 第8... -
心を捨てず、己を導け
■引用原文(日本語訳) 修行者の行をおこなう人は、自分の心を退けるべきではない。(そうでないならば)くりかえし心が沈んでしまって、諸の(乱れた)思いのままになってしまうであろう。―『ダンマパダ』第11章 第7偈 ■逐語訳 修行者の行をおこなう人は... -
修行は、心弱き者を拒む門なり
■引用原文(日本語訳) 修行者の行ないは、知能の鈍い人間の為し難く忍び難いことである。愚鈍なる者の気落ちするような苦悩は多いのである。―『ダンマパダ』第11章 第6偈 ■逐語訳 修行者の行ないは(samaṇassa dhammo):修道者の実践(教えに従う行い)...