2025年– date –
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縛りを知り、超えることで、自由が始まる
📜 原文(第四〇節) 束縛から迷いの生存が生じ、束縛を離れることから迷いの生存が滅びる。聡明な人は、生存の生ずることと滅びることとのこの二種の道を知って、諸の束縛を超えるようなその境地を学べ。 🔍 語句と思想の要点 用... -
束縛を断つ者が、真の自由に至る
📜 原文(第三九節) 愚人は束縛によって迷っているが、賢者は束縛を断ち切る。聡明な人は束縛を取りのぞいて、ここに神々と人間とのすべての束縛を断ち切って、あらゆる苦しみから解脱する。 🔍 キーワード解説 語句意味束縛(バ... -
足跡なき虚空に、生き方の真実はある
📜 原文(第三八節) 虚空には足跡が無い。外面的なことを気にかける〈道の人〉は存在しない。愚人どもは汚れのあらわれをたのしむが、修行完成者たちは汚れのあらわれをはなれている。 🔍 用語と象徴解説 表現解説・意味虚空には... -
欲・怒・迷・執——心を流す四つの濁流
📜 原文(第三七節) 情欲にひとしい激流は存在しない。(不利な骰の目を投げたとしても、)怒りにひとしい不運は存在しない。迷妄にひとしい網は存在しない。妄執にひとしい河は存在しない。 🔍 用語と象徴解説 要素比喩意味と影... -
恐れと欲の川を渡りきった者
📜 原文(第三六節) 恐ろしい道を渡りおわった。深淵は避けられた。軛(くびき)や束縛からは解放された。情欲の毒はすべて根だやしにされた。 🔍 用語と思想の解説 用語解説・意義恐ろしい道生死・輪廻・迷いに満ちた人生の道。... -
すでに歩み終えた者は、何ものにも乱されない
📜 原文(第三五節) すでに旅路を終え、憂いをはなれ、あらゆる束縛をのがれ、解脱した気高い人には、悩みは存在しない。 🔍 語句と背景解説 用語解説旅路を終え迷いの生存(輪廻)の旅を終えた。再び生まれ変わることがない境地... -
真理を見抜く者、死の岸を越える
📜 原文(第三四節) 真理が正しく説かれたときに、真理を見とおす人々は、全く死の領域を超えて、彼岸に至るであろう。 🔍 語句と思想のポイント解説 用語意味・意義真理(ダルマ)仏陀の説いた根本法則。宇宙と人生の根源的な真... -
多くは岸辺を歩み、少数のみが彼岸へ至る
📜 原文(第三三節) 人々は多いが、彼岸に達する人々は少ない。他の(多くの)人々は、こなたの岸に沿ってさまよっているだけである。 🔍 語句と意味の整理 用語意味人々一般的な人間。執着や無明の中で生きる者たち。彼岸(パー... -
風も留めぬ、空を歩む者の道
📜 原文(第三二節) その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、心の安定統一であるならば、かれらの行く道はたどり難い。空飛ぶ鳥の行く道のたどりがたいようなものである。 ... -
痕跡をも残さぬ、沈黙の修行者
📜 原文(第三一節) その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、〔かつ〕心の安定統一であるならば、かれらの足跡はたどり難い。空飛ぶ鳥の迹のたどりがたいようなものである。 ...