2025年– date –
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愛執の矢を抜くのは、自らの歩みである
📖 原文(第十章 一〇) 愛執の矢が肉に刺さったので、わたくしは汝らにこの道を説いたのだ。汝らは(みずから)なすべきである。けだし諸の完成者(如来)はただ道を示しただけである。 🧩 用語解説と逐語訳 愛執(あいしゅう):対象への... -
痛みを知った者は、道を語る。歩むのは自らである
📖 原文(第九章 九) 棘が肉に刺さったのを知って*、わたくしは汝らにこの道を説いたのだ。汝らは(みずから)なすべきである。諸の完成者(如来)は(ただ)教えを説くだけである。 🧩 用語解説と逐語訳 棘が肉に刺さったのを知って:仏... -
“我”を離れるとき、心は自由になる
📖 原文(第八章 八) 「一切の事物は我ならざるものである」(諸法非我)と明らかな知慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。 🧩 用語解説と逐語訳 一切の事物(諸法):この世に存在... -
空を観る者、苦を離れ、心は自在となる
📖 原文(第七章 七) 「一切の形成されたものは空である」と明らかな知慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。 🧩 用語解説と逐語訳 一切の形成されたもの(諸行):因縁によって生起... -
苦を知る者、苦から離れ、心は清まる
📖 原文(第六章 六) 「一切の形成されたものは苦しみである」(一切皆苦)と明らかな知慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。 🧩 用語解説と逐語訳 一切の形成されたもの(諸行):... -
無常を観る者、苦を離れ、心は清まる
📖 原文(第五章 五) 「一切の形成されたもの*は無常である」(諸行無常)と明らかな知慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。 🧩 用語解説と逐語訳 一切の形成されたもの(諸行):... -
最上を知る者は、真理と道に生きる
📖 原文(第四章 四) 諸の道のうちでは〈八つの部分よりなる正しい道〉が最もすぐれている。真理について言えば〈四つの尊い真理〉(=四諦)が最もすぐれている。諸の徳のうちでは〈情欲を離れること〉が最もすぐれている。諸の人々のうちでは〈... -
生死の迷いを越える智慧
📖 原文 第三章 三この世においては、実相を洞察するに至るこの知慧が、最もすぐれている。それによってひとは、生れと死の尽きてなくなることを正しく明らかに知る。 🧩 逐語訳と用語解説 実相(じっそう):あらゆる現象の背後にある「あ... -
欲望は、智慧の雨により静まる
📖 原文 第二章 二風によって吹き上げられた塵が雨によって静まるように、ひとが明らかな知慧によって見るときに、諸の欲望の思いが静まる。 🧩 逐語訳と用語解説 風によって吹き上げられた塵:心をかき乱す煩悩や感情。風(外部刺激・衝動... -
真理を見たとき、妄執は消え、道が現れる
📖 原文 第一二章 道一明らかな知慧によって四つの尊い真理を見るときに、この人は迷える生存の妄執を破り摧く道を明らかに知る。 🧩 逐語訳と用語解説 明らかな知慧(般若/明智):物事の本質を深く見抜く叡智。煩悩に覆われない、澄みき...