2025年– date –
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害されたからとて、害し返すな
📜 引用原文 第一四章 憎しみ 二「かれは以前には自己を害ない、後には外のものを傷ける。(自分が)害されると、他の人を害する。鷹が鳥どもを害なうように。」— 『ダンマパダ』 🔍 逐語訳 彼(人間)は、本来は自分を害するこ... -
怒りに応じるな、静けさで報いよ
📜 引用原文 第一四章 憎しみ 一「悪い行ないをなさず怒ってもいない人に対して怒るならば、この世においても、かの世においても、その人は苦しみを受ける。」— 『ダンマパダ』 🔍 逐語訳 悪い行いをしていない者に対して、その... -
尊敬は蜜であり、泥でもある――刺さる前に手放せ
■原文(一八) けだし良家の(人々から)つねに受ける礼拝と尊敬とは、汚泥のようなものであると(修行者らは)知っているからである。細い矢は抜き難い。凡人は(他人から受ける)尊敬を捨てることは難しい。 以上 第一三章「尊敬」 ■逐語訳 良家の人々... -
食は心を満たさず、ただ身体を養う
■原文(一七) この(体)は、食べなければ生きてゆくことができない。食物は心胸を静かならしめるものではない。食物は身体を存続させるためのものである。そのことを知って、托鉢の行をおこなえ。 ■逐語訳 この(体)は、食べなければ生きてゆけない:肉... -
尊敬に酔うな、名声の影に危機がある
■原文(一六) (修行僧に対してなされる世の人々の)尊敬のうちには、このわざわいと大きな危険のあることを知って、修行僧は、人々に知られること少なく、無欲で、気をつけて、遍歴せよ。 ■逐語訳 尊敬のうちにはわざわいと危険がある:人々の称賛や敬意... -
快適さに執着すれば、孤立と対立を招く
■原文(一五) つねに重衣をまとっているが、飲食物と衣服と寝具と坐具を得る人は、多くの敵をつくる。 ■逐語訳 つねに重衣をまとっている:常に厚着をしている者。ここでは物質的に満たされている・恵まれた者の象徴。 飲食物と衣服と寝具と坐具を得る人... -
富は尊敬を買うが、徳を証明しない
■原文(一四) ところで、この世で食物や飲料を(多く)所有している人は、たとい悪いことを行なっていても、かれは(愚かな)人々から尊敬される。 ■逐語訳 この世で:現世・社会一般・世俗社会において。 食物や飲料を多く所有している人:豊かな物質的... -
真の偉大さは、知られずとも輝く
■原文(一三) たといその修行僧が三種の明知を体現していて、死を打ちのめした者であり、汚れが無いとしても、無智なるものどもは、「かれは人に知られていることが少ない」といって、かれを見下す。 ■逐語訳 三種の明知:仏教における「三明」(さんみょ... -
知より行に徳が宿る――誠実な実践者こそ称えられる
■原文(一二) たとい知慧は乏しくても、修行僧が戒しめを守ってよく心が安定するに至ったならば、怠ることなく清く生きるその人を、ことわりを知る賢者たちが称讃する。 ■逐語訳 たとい知慧は乏しくても:たとえ知識や理屈に乏しく、聡明とは言えなくても... -
共に得たものを軽んずるな――感謝こそが心の豊かさを育てる
■原文(一一) もしも楽しく生きようと欲するならば、修行者のつとめに注視して、教団の所有である衣や飲食物を軽んじてはならない。 ■逐語訳 楽しく生きようと欲するならば:真の平安と喜びに満ちた人生を望むなら。 修行者のつとめに注視して:日々の自...