2025年– date –
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根のように静まり、執着を脱いだ者は、非難されることがない
📜 原文(第50節) 地中の根に皮もなく、葉もなく、蔓草もまとっていないで、束縛から解き放たれたこのしっかりとした人を、誰が非難し得るだろうか? 🔍 用語解説 表現意味と象徴地中の根地に深く、表には現れず、目立たないが堅... -
誉めにも貶しにも、心を動かさぬ者こそ賢者
📜 原文(第49節) あたかも一つの岩の塊りが風に揺がないように、賢者は非難と称讃とに動じない。 🔍 用語解説 表現解釈岩の塊り揺るがぬ存在。比喩として「精神的に強靭な者」を表す。風に揺がない外的な影響(世間の評価や言葉... -
黄金のような人格は、非難の余地なき輝きを放つ
📜 原文(第48節) 聡明であり、徳行あり、知慧をそなえ、諸の戒しめをまもって身を慎しんでいるその人を、誰が非難し得るだろうか?かれはジャンブー河から得られる黄金でつくった金貨のようなものである。 🔍 用語解説 表現解釈... -
真の評価は、理解する者の手によってなされる
📜 原文(第47節) もしも心ある人々が善と悪とを一つ一つ考察して或る人を称讃するならば、その称讃は正しく説かれたものである。しかし無智なる人々はかれを称讃しない。 🔍 用語解説 表現解説心ある人々感性や理性を持ち合わせ... -
称賛にも誹りにも動じぬ人であれ
📜 原文(第四六節) ただ誹られるだけの人、またはただ褒められるだけの人は、過去にもいなかったし、未来にもいないであろう、また現在にもいない。 🔍 用語解説 表現解釈・背景誹られる(そしられる)批判される、非難される。... -
非難を恐れず、正しき道を歩め
📜 原文(第四三節) 沈黙せる者も非難され、多く語る者も非難され、すこしく語る者も非難される。世に非難されない者はいない。 🔍 用語解説 表現解説沈黙せる者慎んで語らない人。沈黙が「消極的」「傲慢」と受け取られることも... -
真理を語る者は、旗を掲げよ
📜 原文(第四四節) 真理を説き、輝やかすべし。仙人の幢をかかげよ。諸の仙人は、真理を重んじ、つねに善く語ることをはたじるしとしている。 🔍 用語解説 表現意味と背景真理(ダルマ)仏教における普遍的な法則、真の教え。行... -
沈黙の中に光を宿し、語るときに真理を照らす
📜 原文(第四三節) 愚者のあいだに混っている賢者は、物を言わなければその存在が知られない。しかし物を言って、汚れのない境地を説くならば、その存在が知られる。 🔍 用語解説 表現解説愚者のあいだに混っている賢者外見や立... -
善をなせば、心は喜び、道は光る
📜 原文(第四二節) 善いことはするほうがよい。なして、後に悔いがない。善いことをしたならば、(のちに)喜ぶ。善いところ(=天上)に行って喜ぶ。 🔍 用語解説 用語解説善いこと慈悲・正直・布施・忍耐など、他者や自分にと... -
行動は慎重に──悪をなすより、静かなる徳
📜 原文(第四一節) 悪いことをするよりは、何もしないほうがよい。悪いことをすれば、後に悔いる。悪いことをしたならば、(のちに)憂える。悪いところ(=地獄)に行って憂える。 🔍 用語解説 用語解説悪いこと貪(とん)・瞋...