2025年– date –
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目覚め続け、いま、この身で苦を超える
📜 引用原文(六*) それゆえに、つねに目ざめておれ。念いを落ち着けて、怠ることなく、勇を鼓して、生れと老いという束縛の絆をすてて、この世にありながら苦しみを終滅させる。 🔍 逐語訳・用語解説 つねに目ざめておれ:「常念常覚」。... -
目覚めた心で、人生の苦を越える
📜 引用原文(五*) 目ざめていて、念いを落ちつけ、正気でいて、心を統一安定させ、喜んで、心もちが明らかに澄んでいる者は、適当な時々に正しい教えを熟考して、生れと老い、ならびに憂いをのり超えよ。 🔍 逐語訳・用語解説 目ざめてい... -
自己も所有も空なれば、執着は越えられる
📜 引用原文(四*) もしも或る人にとって身体について真相を念うことがつねに完全に確立したならば、その(「アートマン」という迷い)は存在しないであろう。「わがもの」という迷いも存在しないであろう。その(「アートマン」という迷い)はあ... -
慎みと集中がもたらす、真の安らぎ
📜 引用原文(三*) 身体についてつねに真相を念い、つねに諸の感官を慎しみ、心を安定させている者は、それによって自己の安らぎを知るであろう。 🔍 逐語訳・用語解説 身体についてつねに真相を念う:身体が無常・不浄であるという真実を... -
今、正しく在る者に、死も及ばぬ
📜 引用原文(二*) 身をまっ直ぐに立て、心もそのようにして、立っても、坐しても、臥しても、つねに念いをおちつけてととのえている修行僧は、過去についても未来についても、勝れた境地を得るであろう。過去についても未来についても勝れた境地... -
心を鎮め、世界を照らす
📜 引用原文(日本語訳) 第一五章念いをおちつけて一*ブッダの説かれたとおりに、呼吸を整える思念をよく修行して、完成し、順次に(諸の煩悩を)克服してきた人は、雲を脱れた月のように、この世を照らす。 🔍 逐語訳 念いをおちつけて一... -
至誠は音もなく、形もなく、それでいて民を動かす」――君子の徳は、無為にして為す。言わずして信じられ、怒らずして畏れられる。
■引用原文 詩曰、奏仮無言、時靡有争、是故君子不賞而民勧、不怒而民威於鈇鉞、詩曰、不顕惟徳、百辟其刑之、是故君子篤恭而天下平、詩曰、予懐明徳、不大声以色、子曰、声色之於以化民、末也、詩曰、徳輶如毛、毛猶有倫、上天之載、無声無臭、至矣。 ■逐... -
君子の徳は密やかにして明らか」――静かに内面を修め、やがて信と敬をもって天下に及ぶ。
■引用原文 詩曰、衣錦尚絅、悪其文之著也、故君子之道、闇然而日章、小人之道、的然而日亡、君子之道、淡而不厭、簡而文、温而理、知遠之近、知風之自、知微之顕、可与入徳矣、詩云、潜雖伏矣、亦孔之昭、故君子内省不疚、無悪於志、君子所不可及者、其唯... -
誠にして天と地を経綸す:至誠の力で万象を治める」――誠の極みに達した者だけが、天地を導き、万民を育てる。
■引用原文 唯天下至誠、為能経綸天下之大経、立天下之大本、知天地之化育、夫焉有所倚、其仁、淵淵其淵、浩浩其天、苟不固聡明聖知、達天徳者、其孰能知之。 ■逐語訳 ただこの世において**完全なる誠を体現した者(至誠)のみが、 天下の最も根本的な秩序... -
天地に配す聖人の徳:知・仁・勇・礼・義を備えよ」――あらゆる美徳を統合して時に応じて発揮する、その徳こそ天下を動かす。
■引用原文 唯天下至聖、為能聡明叡知、足以有臨也、寛裕温柔、足以有容也、発強剛毅、足以有執也、斉荘中正、足以有敬也、文理密察、足以有別也、溥博淵泉、而時出之、溥博如天、淵泉如淵、見而民莫不敬、言而民莫不信、行而民莫不説、是以声名洋乎中国、...