2025年– date –
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一滴の善が、福徳の泉を満たす
■原文(出典:『ダンマパダ』第十七章 第六偈) 「その果報はわたしには来ないであろう」とおもって、善を軽んずるな。水が一滴ずつ滴りおちるならば、大きな水瓶でもみたされるのである。気をつけている人々は、少しずつでも善をなすならば、やがて福徳に... -
一滴の軽視が、大きな禍を呼ぶ
■原文(出典:『ダンマパダ』第十七章 第五偈) 「その報いはわたしには来ないだろう」とおもって、悪を軽んずるな。水が一滴ずつ滴りおちるならば、大きな水瓶でもみたされるのである。愚かな人々は、少しずつでも悪をなすならば、やがてわざわいにみたさ... -
備えなき老いは、折れた弓のように横たわる
■原文(出典:『ダンマパダ』第十七章 第四偈) 若い時に財を獲ることなく、(あるいは出家して)清らかな行ないをまもらないならば、壊れて投げてすてられた弓のようによこたわる。昔のことばかり思い出してかこちながら。 ■逐語訳 若い時に財を獲ること... -
備えなき者の晩年――老いた白鷺の教え
■原文(出典:『ダンマパダ』第十七章 第三偈) 若い時に、財を獲ることなく、(あるいは出家して)清らかな行ないをまもらないならば、魚がかしかいなくなった池にいる老いた白鷺のように、(悲しく)思いに耽る。 ■逐語訳 若い時に:力があり、活動でき... -
高く、静かに、超越して――心を制した者の道
■原文(出典:『ダンマパダ』第十七章 第二偈) 白鳥は太陽の道を行き、感官を制御した人々は虚空を行き、心ある人々は、悪魔の軍勢にうち勝って世界から去って行く。 ■逐語訳 白鳥は太陽の道を行く:白鳥(修行者の象徴)は、高く光ある方向(真理・解脱... -
執着を離れ、静かに前へ──白鳥のごとく
■原文(拠出典) 『ダンマパダ』第十七章「水」第一偈(第91偈)より こころをとどめている人々は努めはげむ。かれらは住居を楽しまない。白鳥が池を立ち去るように、かれらはあの家、この家を(つぎつぎと)捨てる。 ■逐語訳 こころをとどめている人々:... -
苦しみの連鎖を断つ鍵は、執着を手放す智慧にある
■引用原文(仮訳) 苦しみはつねに因縁からおこる。そのことわりを観ないものだから、それによってひとは苦しみに縛られている。 しかし、そのことを理解するならば、執著を捨て去る。外の人々(=凡夫)は、その大きな激流を捨てないのである。 ■逐語訳(... -
肉体は城壁にすぎず、真の自己はそこにあらず
■引用原文(仮訳) 骨で都市の城壁がつくられ、それに肉と血とが塗ってあり、愛と憎しみとおごり高ぶりとごまかしとがつめこまれている。 ※この句は仏典『ダンマパダ』(第150偈など)にも似た主題があり、身体を「骨と肉と欲の塊」として捉える無常観・虚... -
心こそ、世界を統べる王である
■引用原文(仮訳) 第六の機能(=五官につづく心)が、支配者である王である。それが欲情に染まっているときには欲情のままになり、染まっていないときには「汚れを離れた者」となるが、染まっているときには「凡夫」とよばれる。 ■逐語訳(意訳) 目・耳... -
執着を離れた心に、清らかな果報が実る
■引用原文(仮訳) 田畑の汚れは雑草であり、この人々の汚れは愛執である。それ故に、愛執を離れた人々に供養して与えたものは、大きな果報をもたらす。 ※この文は、仏典『ダンマパダ』第359〜360偈や、『バガヴァッド・ギーター』第2章「ステータ・プラグ...