2025年– date –
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他者の安楽を損ねて、自らの安らぎは得られない
🔖 原文(日本語訳) 「生きとし生ける者は安楽をもとめている。もしも暴力によって生きものを害するならば、その人は自己の安楽をもとめていても、実は安楽を得ることができない。」――『ダンマパダ』第1章「双句品」第3偈 📝 逐語訳 生きと... -
人を苦しめて得た快楽は、己を縛る鎖となる
🔖 原文(日本語訳) 「他人を苦しめることによって自分の快楽を求める人は、怨みの絆にまつわられて、苦しみから脱れることができない。」――『ダンマパダ』第1章「双句品(Yamaka-vagga)」第2偈 📝 逐語訳 他人を苦しめることによって:他... -
勝ち負けを越えた者こそ、真に安らぐ
🔖 原文(日本語訳) 第三〇章「楽しみ」より一節「勝利からは怨みが起る。敗れた人は苦しんで臥す。勝敗をすてて、やすらぎに帰した人は、安楽に臥す。」――『ダンマパダ』 第三〇章 第一偈 📝 逐語訳 勝利からは怨みが起る:勝者が生まれれ... -
すべてを手放したとき、真の自由が訪れる
📜 原文(第五七節) 前でも捨てよ。後でも捨てよ。中間でも棄てよ。生存の彼岸に達した人はあらゆることがらについて心が解脱していて、もはや生れと老いとを受けることが無いであろう。 🔍 用語解説 用語解説前・後・中間過去・... -
心静かにして、聖なる岸へ至る
📜 原文(第56節) 想を払いのけて、心の内がすっかり静かになっている人は、すべての想い・執著をのり超えて、束縛を離れ、未だ渡らぬ聖河合流霊域におもむく。 🔍 用語解説 用語・表現解説想(そう)心に浮かぶさまざまなイメー... -
執着なき者に道は問えぬ
📜 原文(第55節) 世の人々を誘うために網のようにからみつき執著をなす妄執は、かれには存在しない。ブッダの境地は、ひろくて涯しがない。足跡をもたないかれを、いかなる道によって誘い得るであろうか? 🔍 用語解説 表現解説... -
根なき者の根強さ
📜 原文(第54節) 地の中に根も無く、葉も無く、蔓草もまとっていないで、束縛から解き放たれたこのしっかりとした人を、誰が非難し得るであろうか! 🔍 用語解説 用語・表現解釈根も無く、葉も無く、蔓草もまとっていない一切の... -
執着なき者に、誰が道を示せるか
📜 原文(第53節) 世の人々を誘うために網のようにからみつき執著をなす妄執は、かれには存在しない。ブッダの境地はひろくて涯しがない。足跡をもたないかれを、いかなる道によって誘い得るであろうか? 🔍 用語解説 用語・表現... -
勝利なき勝利、道なき導き
📜 原文(第52節) ブッダの勝利は敗れることがない。この世においては何人(なんびと)も、かれの勝利には達し得ない。ブッダの境地はひろくて涯しがない。足跡をもたないかれを、いかなる道によって誘い得るであろうか? 🔍 用... -
愛執なき行為、名なき聖者
📜 原文(第51節) 妄想して考え出された現象界もなく、個人存在の連続もなく、障害もなくなって、はたらきのなくなった人、愛執を離れて行じている聖者を、神々も世人も、それだと識ることがない。 🔍 用語解説 表現解釈妄想して...