2025年– date –
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泡と陽炎に執するな、死さえも届かぬ眼を養え
📖引用原文(日本語訳) 世の中は沫のごとしと見よ。世の中はかげろうのごとしと見よ。世の中をこのように観ずる人は、死王もかれを見ることがない。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第十五節 🧩逐語訳 沫(あわ)のごとし:水の泡のよう... -
とどまらず、思い上がらず、道なき道を歩む者
📖引用原文(日本語訳) この二つの極端説を知って、そこにとどこおっていなかった賢者たちは、それで思い上ることはない。かれらには(決った)道が存在しないのである。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第十四節 🧩逐語訳 この二つの極... -
極端に耽る愚を離れ、智慧の眼をもって見守れ
📖引用原文(日本語訳) この二つの極端説を熟知しないで、愚者たちはそこに耽る。しかし他の愚者たちは走り過ぎて行く。眼ある人はかれらをよく見とどける。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第十三節 🧩逐語訳 この二つの極端説:第十一... -
快楽に欠点なしと思うなかれ、それは心を縛る第二の極端
📖引用原文(日本語訳) 「快楽は享受さるべきであり、清らかである。快楽のうちに欠点は存在しない」とこのように見なす愚者どもがいる。これは第二の極端説であると説かれている。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第十二節 🧩逐語訳 快... -
善をも執すな、智慧は中道に宿る
📖引用原文(日本語訳) 学ぶことに生きがいを認め、奉仕(看護)を楽しむために、(戒律をまもって)生き、ブラフマンを奉じた生活を送っている人々がいる。これは一つの極端説であると説かれている。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第十一節 &... -
得失を離れ、心を一点に定めよ
📖引用原文(日本語訳) すでに得たものと、これから得られるはずのものと、この二つは塵ほこりであり、病いであると知って、心を安定統一した智者は、それを捨てよ。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第十節 🧩逐語訳 すでに得たもの:所... -
慢心の垢を落とし、超えるべきは己の執着
📖引用原文(日本語訳) この世の中の人々は慢心をもっていて、つねに慢心にへばりつかれている。悪い見解にとりつかれていては、努力しても生死流転を超えることはできない。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第九節 🧩逐語訳 慢心(マー... -
我が為すとも、他が為すとも思わぬ者、真に自由なり
📖引用原文(日本語訳) ところがこれを、人々が執著しこだわっている矢であるとあらかじめ見た人は、「われが為す」という観念に害されることもないし、「他人が為す」という観念に害されることもないであろう。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」... -
“我”という矢を抜け、自由はそこから始まる
📖引用原文(日本語訳) 人々は自我観念にたより、また他人という観念にとらわれている。このことわりを或る人々は知らない。実にかれらはそれを(身に刺さった)矢であるとは見なさない。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第七節 🧩逐語訳... -
虚を有と見るなかれ、真理の眼を養え
📖引用原文(日本語訳) この世は虚妄の束縛を受けていて、未来に変化する可能性のあるもののごとくに見られる。愚者らは煩悩に束縛されていて、暗黒に覆われている。(かれらには)無が有であるかのごとくに見られている。真理を見る人には何もの...