2025年– date –
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清きものに心を向け、濁りに親しむな
■引用原文(日本語訳) 四*世間のうちにある患いを見て、汚れの無いことわりを知って、聖者は悪を楽しまない。悪人は浄らかなことを楽しまない。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 世間のうちにある患いを見て:世俗の中にある苦しみ・迷い・争い・不浄を見つ... -
群に在りて独り、濁りの中で清きを保つ
■引用原文(日本語訳) 三*俱に行ずるときにも、つねにひとりでいて、(たまたま)他の人々と混った智者・善き人は、悪を捨て去る。乳を飲む鷺が水を捨てて(乳だけを飲む)ようなものである。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 俱に行ずるときにも:他者と共... -
与え、律し、手放すことにこそ、真の自由がある
■引用原文(日本語訳) 二*わかち与える人には功徳が増大する。みずからを制するならば、ひとが怨みをいだくことは無い。善い人は悪を捨てる。情欲と怒りと迷妄とを捨てるが故に、煩悩の覆いをのがれる。―『ダンマパダ』より ■逐語訳 わかち与える人には... -
心を浄めることこそ、行いの根本である
■引用原文(日本語訳) 第二八章 悪一すべて悪しきことをなさず、善いことを行ない、自己の心を浄めること、これが仏の教えである。―『ダンマパダ』第183偈(通称「悪一」) ■逐語訳 すべて悪しきことをなさず:一切の悪行を避けること。身・口・意による... -
観察は無明のうちに、観察を超えるとき智慧はある
📖引用原文(日本語訳) (無明に)覆われて凡夫は、諸のつくり出されたものを苦しみであるとは見ないのであるが、その(無明が)あるが故に、すがたをさらに吟味して見るということが起るのである。 この(無明が)消失したときには、すがたをさら... -
アートマンに固執するか、苦を観るか
📖引用原文(日本語訳) ここなる人が苦しみを見ないというのは、見ない人が(個人存在の諸要素の集合が)アートマンであると見ることなのである。 しかし(すべてが)苦しみであると明らかに見るときに、ここなる人は「(何ものかが)アートマンで... -
観る力は、条件のもとに生まれる
📖引用原文(日本語訳) 単にすがたを見る人は、どうしてすがたをさらに吟味して見ることが無いのであろうか?すがたを見ない人が、つねにすがたをさらに吟味して見ることが無いのは、どうしてであろうか?何があるときに、すがたをさらに吟味して... -
観る者は、すがたに惑わされない
📖引用原文(日本語訳) もしもすがたをさらに吟味して見るのであるならば、単にすがたを見るということは無い。またもしも単にすがたを見るのであるならば、すがたをさらに吟味して見るということは無い。 ここの人は、単にすがたを見るだけであっ... -
見ているつもりでは、真実には触れられない
📖引用原文(日本語訳) すがたを見ることは、すがたをさらに吟味して見ることとは異なっている。ここに両者の異なっていることが説かれる。昼が夜と異なっているようなものである。両者が合することは有り得ない。――『ダンマパダ』 第二七章「観察... -
見る力のある者は、見る者も見ない者も見抜く
📖引用原文(日本語訳) 見る人は、(他の)見る人々を見、また(他の)見ない人々をも見る。(しかし)見ない人は、(他の)見る人々をも、また見ない人々をも見ない。――『ダンマパダ』 第二七章「観察」第三十六節 🧩逐語訳と構成的解釈 ...