2025年– date –
-
欲を離れた者にだけ見える、静けさの歓び
📜 原文(第二九章 十七) 「森は楽しい。世の人々はここで楽しまないが、情欲のない人々はここで楽しむであろう。かれらは快楽を求めないからである。」 🔍 逐語解釈と要点 森は楽しい(ラーマニーヤー・アラニヤー):自然、静... -
節度と統一された心は、煩悩の風に揺るがない
📜 原文要約(第二九章 一六〜一六E) 「つねにこの世のものを不浄であると思いなして暮らし、感官をよく慎しみ、食事の節度を知り、目ざめているときに… 一六:勤め励む者は、情欲にうちひしがれない。 一六A:心の統一している者は、憎し... -
自らを律せざれば、煩悩の風に倒れる
📜 原文要約(第二九章 一五〜一五E) 「つねにこの世のものを浄らかだと思いなして暮らし、感官を慎しまないで、食事の節度を知らず、目ざめているときにも下劣な者は、 一五:情欲にうちひしがれ、 一五A:怒りにうちひしがれ、 一五B:... -
静かな心と節度ある生き方が、苦しみを薄めてゆく
📜 原文(第二九章 十四) 「つねに心を落ち着けて、食物を得ても食事の量を知っている人にとっては、諸の(苦痛の)感覚は弱まってゆく。寿命は徐々に老い朽ちて、過ぎ去って行く。」 🔍 逐語解釈と要点 つねに心を落ち着けて:... -
怠惰は魂を曇らせ、輪廻の檻を強くする
📜 原文(第二九章 十三) 「大食いをして、眠りをこのみ、夜も昼もころげまわって寝て、まどろんでいる人は、大きな豚のように糧を食べて肥り、愚かにも、くりかえし母胎に入って(迷いの生活をつづける)。」 🔍 逐語解釈と要点... -
メッキの光は、本物の輝きにはならない
📜 原文(第二九章 十二) 「まがいのものもあり、香煙をあびた耳輪のようなものもある。金のメッキがしてある半マーシャ(重量の名)の銅のように、或る人々はつき従う仲間をつれて歩きっているが、内心は不浄で、外側だけ立派なのである。」... -
見た目では人の心は測れない
📜 原文(第二九章 十一) 「端麗な容貌によっても、動作を見ることによっても、いかなる人(の心)も識り得ない。この世ではよく身を慎しんでいる人のように見せかけて、(その実は)慎しみの無い人々が、この世を闊歩している。」 🔍... -
名やかたちでは人の価値は決まらない
📜 原文(第二九章 十) 「欺いて、吝嗇で、偽る人は、ただ名前とかたちだけでも、美しい容貌によっても、『端正な人』とはならない。」 🔍 逐語解釈と要点 欺く:他人をだます、偽りで取り繕う。 吝嗇(りんしょく):惜しみ、与... -
欠点を断ち、憎しみを離れた人こそ、真に端正な人である
📜 原文(第二九章 九) 「諸の欠点を断ち、ターラ樹葉の尖のように根絶やしになり、憎しみをのぞき、聡明である人、かれこそ『端正な人』とよばれる。」 🔍 逐語解釈と要点 諸の欠点:貪(むさぼり)・瞋(怒り)・痴(無知)な... -
徳を備えてこそ、外見は意味を持つ
📜 原文(第二九章 八) 「けがれた汚物を除いていて、戒律をまもることに専念している人は、自制と柔和とをそなえているから、黄色の法衣をまとうのにふさわしい。」 🔍 逐語解釈と要点 けがれた汚物を除いている:内面的な煩悩...