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欲・怒・迷・執——心を流す四つの濁流
📜 原文(第三七節) 情欲にひとしい激流は存在しない。(不利な骰の目を投げたとしても、)怒りにひとしい不運は存在しない。迷妄にひとしい網は存在しない。妄執にひとしい河は存在しない。 🔍 用語と象徴解説 要素比喩意味と影... -
恐れと欲の川を渡りきった者
📜 原文(第三六節) 恐ろしい道を渡りおわった。深淵は避けられた。軛(くびき)や束縛からは解放された。情欲の毒はすべて根だやしにされた。 🔍 用語と思想の解説 用語解説・意義恐ろしい道生死・輪廻・迷いに満ちた人生の道。... -
すでに歩み終えた者は、何ものにも乱されない
📜 原文(第三五節) すでに旅路を終え、憂いをはなれ、あらゆる束縛をのがれ、解脱した気高い人には、悩みは存在しない。 🔍 語句と背景解説 用語解説旅路を終え迷いの生存(輪廻)の旅を終えた。再び生まれ変わることがない境地... -
真理を見抜く者、死の岸を越える
📜 原文(第三四節) 真理が正しく説かれたときに、真理を見とおす人々は、全く死の領域を超えて、彼岸に至るであろう。 🔍 語句と思想のポイント解説 用語意味・意義真理(ダルマ)仏陀の説いた根本法則。宇宙と人生の根源的な真... -
多くは岸辺を歩み、少数のみが彼岸へ至る
📜 原文(第三三節) 人々は多いが、彼岸に達する人々は少ない。他の(多くの)人々は、こなたの岸に沿ってさまよっているだけである。 🔍 語句と意味の整理 用語意味人々一般的な人間。執着や無明の中で生きる者たち。彼岸(パー... -
風も留めぬ、空を歩む者の道
📜 原文(第三二節) その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、心の安定統一であるならば、かれらの行く道はたどり難い。空飛ぶ鳥の行く道のたどりがたいようなものである。 ... -
痕跡をも残さぬ、沈黙の修行者
📜 原文(第三一節) その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、〔かつ〕心の安定統一であるならば、かれらの足跡はたどり難い。空飛ぶ鳥の迹のたどりがたいようなものである。 ... -
すべてを離れ、ただ静かに、無跡を歩む者
📜 原文(第三〇節) その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、心の安定統一であるならば、かれらの行く道はたどり難い。空飛ぶ鳥の行く路のたどりがたいようなものである。 ... -
迷いを越え、何にも依らずに歩む者は、空を翔ける鳥のように
📜 原文(第二九章 二九) その人々の迷いの生存は消え失せ、こなたの端に依存することなく、その人々の境地は空にして無相であり、遠ざかり離れることであるならば、かれらの足跡はたどり難い。空飛ぶ鳥の迹のたどりがたいようなものである。... -
無執着と静けさの道は、たどれぬ空の道である
📜 原文(第二九章 二八) 財を蓄えることなく、食物についてその本性を知り、その人々の境地は空にして無相であり、心の安定統一であるならば、かれらの行く路はたどり難い。空飛ぶ鳥の行く道のたどりがたいようなものである。 🔍&nbs...