2025年– date –
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心を射る者こそ、恐怖を超える
📜 引用原文(出典:『ダンマパダ』第3章 第8偈・8A偈) 心は、動揺し、ざわめき、護り難く、制し難い。英智ある人はこれを直くする。弓師が力強く矢の弦を直くするようなものである。 心は遠くに行き、独り動き、形体なく、胸の奥の洞窟にひそんで... -
心の家屋を壊し、自由を得る
📜 引用原文(出典:『ダンマパダ』第3章 第7偈) 家屋の作者よ!汝の正体は見られてしまった。汝はもはや家屋を作ることはないであろう。汝の梁はすべて折れ、家の屋根は壊れてしまった。心は形成作用を離れて、汝はこの世で滅びてしまった。 (パ... -
家屋の作者を探し続けた、果てしない旅を終えるとき
📜 引用原文(出典:『ダンマパダ』第3章 第6偈) 汝は、幾多の生涯にわたって、生死の流れをくりかえし経めぐって来た、家屋の作者をさがしもとめて。あの生涯、この生涯とくりかえすのは、苦しいことである。 (パーリ語原典:Anikkhittaṃ vāyaṃ ... -
奔る心を制するは、真の自己統治なり
📜 引用原文(出典:『ダンマパダ』第3章 第5偈) この心は以前には、望むがままに、欲するがままに、快きがままに、さすらっていた。今やわたくしはその心をすっかり抑制しよう、あたかも象使いが鉤をもって、発情期に狂う象を全くおさえつけるよ... -
未熟な心には、見張りをつけよ
📜 引用原文(出典:『ダンマパダ』第3章 第4偈) この心は胎児の状態にあり、牢固としていないし、見ることもできない。わたしはつねに教えさとす、わがためにならぬように外へ出歩くことなかれ。 (パーリ語原典:Anavaṭṭhitacittaṃ vāyāmasīlasa... -
乱れる心に、智の手綱を
📜 引用原文(出典:『ダンマパダ』第3章 第3偈) 心は別々の方向に走る。太陽の光線のように。それ故に賢者は心を制する。鉤で象を制するように。 (パーリ語原典:Dunniggahassa lahuno yatthakāmanipātino,Cittaṃ rakkhetha medhāvī cittaṃ gutt... -
もがく心にこそ、解脱への扉がある
📜 引用原文(出典:『ダンマパダ』第3章 第2偈) 水の中の住居から引き出されて陸の上に投げすてられた魚のように、この心は、悪魔(マーラ)の支配から逃れようとして、もがきまわる。 (パーリ語原典:Cittam dūraṅgamaṃ ekacaraṃ asarīraṃ guhā... -
心を制する者が、人生を制す
📜 引用原文(出典:『ダンマパダ』第3章「心」、第35偈) 心は、捉え難く、軽々とざわめき、欲するがままにおもむく。その心をおさめることは善いことである。心をおさめたならば、安楽をもたらす。 (パーリ語原典:Dunnighaṃ calacittaṃ durakkh... -
楽にも苦にも、動じぬ者こそ真に楽しむ
🔖 原文(日本語訳) 「立派な人々は、いかなるところにあっても、快楽のゆえにしゃべることが無い。楽しいことに遭っても、苦しいことに遭っても、立派な人々は動ずる色がない。」――『ダンマパダ』第5章「愉楽品」第52偈(最終偈) 📝 逐語... -
苦も快も、すべては縁による現象
🔖 原文(日本語訳) 「村において、林において、快感や苦痛に触れられた人は、それを自分のせいにしてもならぬし、他人のせいにしてもならぬ。迷いの条件に依存して、触れられる事物が触れるのである。迷いの条件の無い人に、触れられる事物の触れ...