2025年– date –
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欲望の火に飛び込む蛾のように――自ら滅びへ向かう者たち
■原文(第11章 第29節) 蛾が大急ぎで燃火に入って身を滅ぼすように、諸世界は大急ぎであなたの口に入って滅亡する。 ■逐語訳(一文ずつ訳す) 蛾(の群れ)は急いで燃える炎に飛び込み、自らを滅ぼすように、(yathā pradīptaṁ jvalanaṁ pataṅgā viśanti ... -
流れは止められぬ――勇者もまた、大いなる摂理に呑まれる
■原文(第11章 第28節) 河川の多くの激流が、まさに海に向って流れるように、これら人間界の勇士たちは、燃え盛るあなたの口の中に入る。 ■逐語訳(一文ずつ訳す) 多くの激しい河川が、海へと急いで流れ込むように、(yathā nadīnām bahavombuvegāḥ samu... -
抗えぬ破壊の力――慢心する者、我が口に砕かれる
■原文(第11章 第27節) 急いであなたの口に入る。炎が噴き出すような、恐ろしく、恐怖をもたらすその口に。ある者たちはその歯の間にくわえられ、頭を砕かれているのが見える。 ■逐語訳(一文ずつ訳す) 急いで、彼らはあなたの口に入りゆく。(サヘーサ... -
権勢も名誉も、時の流れには抗えぬ――すべては流転する
■原文(第11章 第26節) そして、これらドリタラーシュトラの息子たちはすべて、王たちの群とともに、またビーシュマ、ドローナ、カルナ(御者の子)、わが軍の他の偉大な戦士たちも、あなたの恐ろしい口へと突入していく。 ■逐語訳(一文ずつ訳す) ドリ... -
恐怖の中に慈悲を求める――力は制御と共にあるべし
■原文(第11章 第25節) あなたの口が炎のように燃え、世界の終末の火のようであるのを見て、私は方向感覚を失い、逃げ場もわかりません。どうか御慈悲を――神々の主よ、全世界の住処よ。 ■逐語訳(一文ずつ訳す) あなたの口を見て、(テ・ムカーニ・ドリ... -
圧倒的な存在の前では、理性も心も揺らぐ
■原文(第11章 第24節) 天空にまで届き、燃え上がり、様々な色を放ち、口を開け、燃えるような巨大な眼をもつあなたを見て、私は心から恐怖し、平静さも安らぎも見出せません。ああ、ヴィシュヌよ! ■逐語訳(一文ずつ訳す) あなたは天空にまで達し(ナ... -
偉大さは畏敬と畏怖の両面をもたらす
■原文(第11章 第23節) 多くの口と眼、多くの腕と脚、多くの腹を持ち、多くの恐ろしい歯で、恐ろしいあなたの巨大な姿を見て、勇者よ、諸世界は戦慄いています。そして、私もまた戦慄いています。 ■逐語訳(一文ずつ訳す) 多くの口と眼を持ち、 多くの腕... -
偉大さとは、多様な存在を超えて共通に敬われるもの
■引用原文(第11章 第22節) アルジュナは言った:「ルドラ神群、アーディティヤ神群、ヴァス神群、サーディヤ神群、一切の神々、アシュヴィン双神、マルト神群、祖霊、ガンダルヴァ、夜叉、阿修羅、シッダの群、これらすべてが、あなたに驚嘆し、凝視して... -
真の偉大さは、畏敬と賛嘆の両面を呼び起こす
■引用原文(第11章 第21節) アルジュナは言った:「実にあの神々の群はあなたの中に入る。ある者たちは恐れ合掌して称讃する。大仙とシッダ(成就者)の群は、『幸あれ』と言って、多くの讃歌によりあなたを讃える。」―『バガヴァッド・ギーター』第11章 ... -
真の偉大さは、世界を揺るがすほどの力を内包する
■引用原文(第11章 第20節) アルジュナは言った:「天地の間のこの空間は、ただあなた一人によって遍く満たされている。そして一切の方角も。偉大な方よ、あなたのこの稀有で恐ろしい姿を見て、三界は戦慄いている。」―『バガヴァッド・ギーター』第11章 ...