2025年– date –
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『自分がすべてをやっている』という思い込みが愚かさを生む
■引用原文(日本語訳) 「このようであるが、単なる(純粋の)自己を行為の主体と見る人は、その知性が不完全であるから、愚かにも〔正しく〕見ないのである。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第16節) ■逐語訳 このように(五つの要因によって行為が成... -
善も悪も、五つの因が動かす
■引用原文(日本語訳) 「人が身体と言葉と意により、善悪の行為を企てる場合、これらの五つがその原因である。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第15節) ■逐語訳 人が身体、言葉、そして心(意)を用いて、善い行為、または悪い行為を行うとき、そのす... -
すべての行為は五つの要因の共演である
■引用原文(日本語訳) 「すなわち、〔身体的〕拠り所、行為の主体、各種の〔行為の〕器官、各種の活動、そして第五に運命である。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第14節) ■逐語訳 行為が完成するには、以下の五つの要因が必要である――①〔身体的〕拠... -
行為の背後にある五つの力を見よ
■引用原文(日本語訳) 「勇士よ、すべての行為を成就するために、最終的なサーンキヤ(理論)において説かれる、これら五つの要因を私から聞け。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第13節) ■逐語訳 アルジュナよ、勇士よ、あらゆる行為の完成に関して、... -
結果に縛られぬ者は、生にも死にも自由である
■引用原文(日本語訳) 「行為の結果(果報)は、好ましくないものと、好ましいものと、両者が混じったものとの三種である。捨離しない人々の場合、それらは死後に存在する。しかし、放擲者(捨離者)の場合には、決して存在しない。」(バガヴァッド・ギ... -
すべては捨てられなくとも、執着は捨てられる
■引用原文(日本語訳) 「実に身体を持つ者は、行為を残らず捨てることはできない。だが、行為の結果を捨てた人は、捨離者と呼ばれる。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第11節) ■逐語訳 肉体を持つ存在(人間)は、行為(カルマ)をすべて完全に捨て去... -
望むも望まぬも、ただなすべし──澄み切った心の行為
■引用原文(日本語訳) 「純質に満ちた捨離者は、叡知あり、疑惑を断ち、望ましくない行為を厭わず、望ましい行為にも執着しない。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第10節) ■逐語訳 純質(サットヴァ)に満ちた捨離者は、正しい理解(叡知)を持ち、疑... -
なすべきことを、執着なく行うことこそ、純なる放棄
■引用原文(日本語訳) 「アルジュナよ、なすべきであると考えて、定められた行為を、執着と結果とを捨てて行う場合、それは純質的な捨離であると考えられる。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第9節) ■逐語訳 アルジュナよ、「これは私のすべきことで... -
快・不快で判断する放棄は、報われない
■引用原文(日本語訳) 「ただ苦しいからと言って、身体的苦痛を恐れて行為を捨てる場合、その人は激質的な捨離をなすもので、捨離の果報を得ないであろう。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第8節) ■逐語訳 ただ苦しいから、という理由だけで、または... -
義務を捨てることは、無知による退避である
■引用原文(日本語訳) 「一方、定められた行為の放擲はよろしくない。迷妄によってそれを捨てることは、暗質的な捨離であると称される。」(バガヴァッド・ギーター 第18章 第7節) ■逐語訳 定められた義務的な行為(ニヤタ・カルマ)を放棄することは、...