2025年– date –
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形だけの修行は、真理の一滴にも及ばない
■引用原文(日本語訳) 愚かな者は、たとい毎月(苦行者の風習にならって一月に一度だけ)茅草の端につけて(極く少量の)食物を摂るようなことをしても、(その功徳は)真理をわきまえた人々の十六分の一にも及ばない。——『ダンマパダ』第5章 第70偈 ■逐... -
甘きは仮の味、苦きは真の報い
■引用原文(日本語訳) 愚かな者は、悪いことを行なっても、その報いの現われないあいだは、それを蜜のように思いなす。しかしその罪の報いの現われたときには、苦悩を受ける。——『ダンマパダ』第5章 第69偈 ■逐語訳 愚かな者は:先を見通す智慧を欠いた人... -
後悔が教える、本当の善悪
■引用原文(日本語訳) もしも或る行為をしたのちに、それを後悔して、顔に涙を流して泣きながら、その報いを受けるならば、その行為をしたことは善くない。——『ダンマパダ』第5章 第67偈 ■逐語訳 もしも或る行為をしたのちに:自らの意思で何らかの行動を... -
己を傷つけるのは、己の愚かさである
■引用原文(日本語訳) あさはかな愚人どもは、自己に対して仇敵に対するようにふるまう。悪い行ないをして、苦い果実をむすぶ。——『ダンマパダ』第5章 第66偈 ■逐語訳 あさはかな愚人どもは:深い考えもなく行動する無知な人々は、 自己に対して仇敵に対... -
智慧ある者は、一滴にも真理を味わう
■引用原文(日本語訳) 聡明な人は瞬時のあいだ賢者に仕えても、ただちに真理を知る。舌が汁の味をただちに知るように。——『ダンマパダ』第5章 第65偈 ■逐語訳 聡明な人は瞬時のあいだ賢者に仕えても:理解力と感受性のある者は、わずかの接触でも賢者から... -
近くにいても、心が閉じていれば智慧は染み込まない
■引用原文(日本語訳) 愚かな者は生涯賢者につかえても、真理を知ることが無い。匙が汁の味を知ることができないように。——『ダンマパダ』第5章 第64偈 ■逐語訳 愚かな者は生涯賢者につかえても:無知な者がいくら賢者の近くで仕えていても、 真理を知る... -
無知を知ること、それが真の賢さである
■引用原文(日本語訳) もしも愚者がみずから愚であると考えれば、すなわち賢者である。愚者でありながら、しかもみずから賢者だと思う者こそ、「愚者」だと言われる。——『ダンマパダ』第5章 第63偈 ■逐語訳 愚者がみずから愚であると考えれば:自分の未熟... -
子も財も、すべては預かりもの
■引用原文(日本語訳) 「わたしには子がある。わたしには財がある」と思って愚かな者は悩む。しかしすでに自己が自分のものではない。ましてどうして子が自分のものであろうか。どうして財が自分のものであろうか。——『ダンマパダ』第5章 第62偈 ■逐語訳 ... -
独りであっても、正しい道をゆけ
■引用原文(日本語訳) 旅に出て、もしも自分よりもすぐれた者か、または自分にひとしい者に出会わなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道伴れにしてはならぬ。——『ダンマパダ』第5章 第61偈 ■逐語訳 旅に出て:人生という修行の旅において... -
無明は人生を長く苦しみにする
■引用原文(日本語訳) 眠れない人には夜は長く、疲れた人には一里の道は遠い。正しい真理を知らない愚かな者どもには、生死の道のりは長い。——『ダンマパダ』第5章 第60偈 ■逐語訳 眠れない人には夜は長く:不眠の苦しみの中では、たとえ短い夜であっても...