2025年– date –
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真理と和合の場に、喜びは自然に満ちる
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一九四もろもろのみ仏*の現われたまうのは楽しい。正しい教えを説くのは楽しい。つどいが和合しているのは楽しい。和合している人々がいそしむのは楽しい。 ※「み仏」=悟りを得た存在(ブッダ)、覚者... -
智慧ある者の出現は、世界に光をもたらす
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一九三尊い人(=ブッダ)は得がたい。かれはどこにでも生れるのではない。思慮深い人(=ブッダ)の生れる家は、幸福に栄える。 🧩 逐語訳 ブッダ(覚りを得た者、尊き人)は、この世に出現する... -
智慧と実践に拠れ――そこに安らぎはある
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一九二これは安らかなよりどころである。これは最上のよりどころである。このよりどころにたよって、あらゆる苦悩から免れる。 🧩 逐語訳 「これ」とは、前の偈で示された「仏・法・僧への帰依」... -
帰依とは依存ではなく、智慧に導かれる選択である
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一九〇・一九一さとれる者(=仏)と、真理のことわり(=法)と、聖者の集い(=僧)とに帰依する人は、正しい知慧をもって、四つの尊い真理を見る。 すなわち:(1)苦しみ、(2)苦しみの成り立ち... -
真のよりどころは、苦悩を超える智慧にある
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八九しかしこれは安らかなよりどころではない。これは最上のよりどころではない。それらのよりどころによっては、あらゆる苦悩から免れることはできない。 ※「これ」=前偈で挙げられた山・林・霊樹な... -
真の拠り所は、外ではなく心の中にある
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八八人々は恐怖にかられて、山々、林、園、樹木、霊樹*など、多くのものにたよろうとする。 ※「霊樹」=聖なる樹木。インドでは神聖視される木に祈りを捧げる文化が古くから存在する。 🧩 逐... -
欲を離れてこそ、ほんとうの歓びがある
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八七天上の快楽にさえもこころ楽しまない。正しく覚った人(=仏)の弟子は、妄執の消滅を楽しむ*。 ※「妄執(もうしゅう)」=真理に照らさず、欲や無知によって対象に執着する誤った心の働き。※「... -
欲は満たせば満たすほど、心を渇かす
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八六たとえ貨幣*の雨を降らすとも、欲望の満足されることはない*。「快楽の味は短くて苦痛である」と知るのが賢者である。 ※「貨幣」=世俗的な富・金銭・物質的報酬を象徴する。※「満足されること... -
静かに、慎ましく、心を護って生きる
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八五罵らず、害わず、戒律に関しておのれを守り、食事に関して(適当な)量を知り、淋しいところにひとり*臥し*、坐し、心に関することにつとめはげむ。これがもろもろのブッダの教えである。 ※「臥... -
忍び、害さず、静かに歩む――それが真の修行者
📖 引用原文(日本語訳) 第一四章 ブッダ 一八四忍耐・堪忍は最上の苦行**である。ニルヴァーナは最高のものであると、もろもろのブッダは説きたまう。他人を害する人は出家者ではない。他人を悩ます人は〈道の人〉ではない。 ※「苦行(タパス...