2025年– date –
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小欲を捨てて、大いなる歓喜を得よ
■引用原文(『ダンマパダ』第二一章 第二九〇偈) つまらぬ快楽を捨てることによって、広大なる楽しみを見ることができるのであるなら、心ある人は広大な楽しみをのぞんで、つまらぬ快楽を捨てよ。――『ダンマパダ』 第二一章 第二九〇偈 ■逐語訳(一文ずつ... -
道理を知る者は、ためらわずに歩みを正す
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第289偈) 心ある人はこの道理を知って、戒律をまもり、すみやかにニルヴァーナに至る道を清くせよ。 ■逐語訳 慎みある心を持つ人(=思慮ある者)は、 この世の道理(=無常・苦・無我・死の必然)をよく理解し、 戒... -
死は孤独の道——誰も代わることはできない
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第288偈) 子を救うことができない。父も親戚もまた救うことができない。死に捉えられた者を、親族も救い得る能力がない。 ■逐語訳 子であっても、親であっても、親しい親戚であっても、 死に直面した者を救うことは... -
執着に沈む者は、気づかぬうちに流される
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第287偈) 子どもや家畜のことに気を奪われて心がそれに執著している人を、死はさらって行く。眠っている村を大洪水が押し流すように。 ■逐語訳 子どもや家畜――つまり家庭・所有・財産など――に心を奪われ、 それに執... -
未来ばかりを案じて、今を見失うな
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第286偈) 「わたしは雨期にはここに住もう。冬と夏とにはここに住もう」と愚者はこのようにくよくよと慮って、死が迫って来るのに気がつかない。 ■逐語訳 愚かな者は、「雨期にはこの地に住み、冬にはあそこ、夏には... -
執着を断ち、静けさの岸へ至れ
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第285偈) 自己の愛執を断ち切れ、池の水の上に出て来た秋の蓮(はす)を手で断ち切るように。静かなやすらぎに至る道を養え。めでたく行きし人(=仏)は安らぎを説きたもうた。 ■逐語訳 自分自身の愛執(あいしゅう... -
欲に縛られた心は、自由にはなれない
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第284偈) たとい隠者であろうとも、男の女に対する欲望が断たれないあいだは、その男の心は束縛されている。乳を吸う子牛が母牛を恋い慕うように。 ■逐語訳 たとえ修行者(隠者)であっても、 異性(ここでは男にと... -
一本ではなく、林ごと断て――煩悩の根を絶つ者となれ
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第283偈) 一つの樹を伐るのではなくて、(煩悩の)林を伐れ。危険は林から生じる。(煩悩の)林とその下生えとを切って、林(=煩悩)から脱れた者となれ。修行僧らよ。 ■逐語訳 一本の木だけを切るのでは足りない。... -
心を整えよ、智慧はそこから生まれる
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第282偈) 実に心が統一されたならば、豊かな知慧が生じる。心が統一されないならば、豊かな知慧はほろびる。生ずることとほろびることとのこの二種の道を知って、豊かな知慧が生ずるように自己をととのえよ。 ■逐語... -
ことば・心・行いを慎む者、道を得る
■引用原文(ダンマパダ 第二〇章「道」第281偈) ことばを慎しみ、心を落ち着けて慎しみ、身に悪を為してはならない。これらの三つの行ないの路を浄くたもつならば、仙人(=仏)の説きたもうた道を克ち得るであろう。 ■逐語訳 言葉を慎みなさい。 心を静...