2025年– date –
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名でも家柄でもなく、真理を守る者こそ尊い
■引用原文(日本語訳) 螺髪(らほつ)を結っているからバラモンなのではない。氏姓によってバラモンなのでもない。生れによってバラモンなのでもない。真実と理法とを守る人――その人は安らぎを得ている。彼こそが真のバラモンである。(『ダンマパダ』第3... -
真理の教えを伝える人に、心から礼を尽くせ
■引用原文(日本語訳) 正しく覚った人(=ブッダ)の説かれた教えを、いかなる人から学び得たのであろうとも、その人を、バラモンが祭の火を尊ぶように、恭しく敬礼せよ。(『ダンマパダ』第392偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yamhā dhammaṃ vijāney... -
三つの自制――身・口・意を清める者が真のバラモン
■引用原文(日本語訳) 身にも、ことばにも、心にも、悪いことを為さず、三つのところについてつつしみ深い者――彼を私は〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第391偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yo pana kāyena vacīya ceva:身体と言葉において Ma... -
愛着を離れ、害意を滅して、苦悩は静まる
■引用原文(日本語訳) 愛好するものから心を遠ざけるならば、これはバラモンにとって非常に優れたことだ。害する意がやんだとき、苦悩もまた静まる。(『ダンマパダ』第390偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yena yena hi maññanti:人々が「これがよい... -
怒りに報いず、静かに超える者こそ強者
■引用原文(日本語訳) バラモンを打つな。バラモンはその人に対して怒りを放ってはならない。バラモンを打つ者には禍がある。しかし、打たれて怒る者にはさらに大きな禍がある。(『ダンマパダ』第389偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Mā brāhmaṇaṃ ab... -
名にあらず、実にて尊ばれる者たれ
■引用原文(日本語訳) 悪を取り除いたので〈バラモン〉(brāhmaṇa)と呼ばれ、行ないが静かにやすまっているので〈沙門〉(samaṇa)と呼ばれ、自らの汚れを除いたので、そのゆえに〈出家者〉(pabbajita)と呼ばれる。(『ダンマパダ』第388偈|第二六章... -
昼も夜も輝く者 ―― 威光を放つ生き方
■引用原文(日本語訳) 太陽は昼にかがやき、月は夜に照らし、武士は鎧を着てかがやき、バラモンは瞑想に専念してかがやく。しかしブッダはつねに威力もって、昼夜に輝く。(『ダンマパダ』第387偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Divā tapati ādicco:... -
静かなる達成――心清らかにして為すべきを成す
■引用原文(日本語訳) 静かに思い、塵垢なく、おちついて、為すべきことをなしとげ、煩悩を去り、最高の目的を達した人――彼を私は〈バラモン〉と呼ぶ。(『ダンマパダ』第386偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Pasantacittaṃ:心静かなる者 Samathaṃ an... -
超越する者 ―― 彼岸も此岸も恐れもない境地
■引用原文(日本語訳) 彼岸もなく、此岸もなく、彼岸・此岸なるものもなく、怖れもなく、束縛もない人――彼を私はバラモンと呼ぶ。(『ダンマパダ』第385偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yassa pārañca apārañca:彼岸(涅槃)も、此岸(世俗)も Pārā... -
止まり、観る――すべての束縛を断ち切る智慧
■引用原文(日本語訳) バラモンが二つのことがら(=止と観)について彼岸に達したならば、彼はよく知る人であるので、その束縛はすべて消え失せるであろう。(『ダンマパダ』第384偈|第二六章「バラモン」) ■逐語訳 Yassa pāraṃ apāraṃ vā:彼岸と此岸...