2025年– date –
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教えは、心に灯る識別の光
■引用原文(日本語訳) 五 眼のある人は燈火によって種々の色かたちを見るように、ひとは教えを聞いて、善悪のことがらを識別する。――『ダンマパダ』 第二二章 第五節 ■逐語訳 眼のある人:視力を持つ者、つまり感覚器官としての眼を備えた人。 燈火によ... -
聞くことこそ、知を照らす灯である
■引用原文(日本語訳) 四 この世では人間もまた、つねにそのようなものである。知識はもっているかもしれないが、教えを聞くことが無ければ、善悪のことがらを識別することができない。――『ダンマパダ』 第二二章 第四節 ■逐語訳 知識を持っている:学問... -
心の闇に智慧は届かず
■引用原文(日本語訳) 三 よく密閉してあって暗闇にみたされた家に入ると、そこにある諸の見事な物を、眼のある人でも見ることができないようなものである。――『ダンマパダ』 第二二章 第三節 ■逐語訳 密閉された家:外部の光が入らない完全に閉じた空間... -
無常を知る者は、夜のように静かに歩む
■引用原文(日本語訳) 二 この世でことわりをはっきりと知らない愚かな者どもは、自分たちが不死であるかのごとくに振舞う。しかし正しい真理をはっきりと知っている人々にとっては、(この世の生存は)病める者にとっての夜のごとくである。――『ダンマ... -
知に住まず、行に生きよ
■引用原文(日本語訳) 第二二章 学問(一)聞いて学ぶことは善い。正しく行なうことも善い。また住むべき家の無いことも善い。正しいことわりにしたがって出家して遍歴することも善い。――『ダンマパダ』 第二二章(学問)第一節 ■逐語訳 聞いて学ぶこと... -
高みより見るまなざし──すべての憂いを超えて
📖原文(日本語訳) 「山の頂にある岩の上に立っている人があまねく四方に人々を見下すように、あらゆる方向に眼をもっているこの賢明なる人は、真理の高閣に登って、(自分は)憂いはなくして、生れと老いとに打ち克たれ、憂いに悩まされているこ... -
恐れなく、望まず、すべてを慈しむ者
📖原文(日本語訳) 「その聖者は完全な自在を得、一切のものにまさり、すべての恐怖から解脱し、愛執を捨て、汚れ無く、望むこと無く、生きとし生ける者どもを観じて、世のためを念うている。」 — 『ダンマパダ』第21章「如来」第17節 🔍逐... -
如来の心にある二つの想い――静けさと孤独の悦び
📖原文(日本語訳) 「如来なる仏はこの世で自ら現われたものであり、闇を除き、彼岸に達した大仙人であるが、かれに二つの思いがしばしばはたらきかける。(一つは)安穏という思いであり、(他の一つは)人を離れて孤独をたのしむことと結びつい... -
真理を信ずる者は、天馬に乗るがごとく進む
📖原文(日本語訳) 「仏の教えをつねに信ずる人々は幸運とともに進むであろう。商人たちが天馬によって(はこばれる)ように。」 — 『ダンマパダ』第21章「如来」第15節 🔍逐語訳・用語解説 語句解説仏の教えをつねに信ずる人々ダンマ(真... -
真理を信じぬ者に迫る、見えぬ災い
📖原文(日本語訳) 「仏の教えを信じない人々は、わざわいに遭うであろう。商人たちが羅刹女たちに取りかこまれるように。」 — 『ダンマパダ』第21章「如来」第14節 🔍逐語訳・用語解説 語句解説仏の教えを信じない人々ダンマ(真理)を軽...