2024年– date –
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目標貸借対照表
資金運用計画が完成した段階で、この表を再確認してほしい。記載されている数値は、すべて期中における増減を示している。そのため、期首、すなわち前期末の数値に、期中の増減額を加減すれば、期末の数値を算出することが可能となる。言い換えれば、期末... -
資金管理と全社的な連携
経営計画と資金管理 積極的にバランスシートを作成し、財務分析を行い、それを経営計画書に反映させることは重要です。 しかし、それだけで終わらせるべきではありません。 経営計画書に掲げた目標を実現するためには、具体的な施策が求められます。その中... -
期中の総合管理をどうするか
期中の総合管理は、経営目標達成に向け、バランス・シートの目標数値と実績を月次で対比し、必要な対策をすぐに講じられる体制を整えることです。 試算表を活用し、目標バランス・シートの勘定科目を基に定期的に確認することで、資金運用を効果的に管理し... -
固定資金を管理する
固定資金の構成と管理は、企業経営における重要な要素の一つである。 固定資金は、不可避的な支出と調整可能な支出に大別され、これらのバランスを取ることで企業は健全な財務基盤を維持することができる。 特に、法人税や配当金、役員賞与などの支出は一... -
実質金利を管理する
実質金利とは? 金利は経営者にとって特に重要な関心事の一つだ。 ただし、その関心の多くは借入金や預金の利率に向けられており、「実質金利」に目を向ける経営者は意外なほど少ない。 中には実質金利という概念自体を知らない経営者も決して珍しくない。... -
支払手形を退治せよ
B社のサポートを行った際のことだ。バランスシートを確認すると、短期借入金の額は非常に少なかった。一方で、割引手形が相当数存在しており、預貸率や含み資産の状況から見ても、さらなる借入の余地は十分にあると判断できた。ただし、受取手形の8割以上... -
長期資金運用
長期的な資金運用は、短期的な資金運用と同等に重要な要素だ。これを誤ると、長期間にわたって資金繰りが逼迫する原因となり、売上のちょっとした変動や資金需要のピーク時に資金不足を引き起こすことがある。最悪の場合、事業計画そのものの実現に重大な... -
ショッピングセンターをつくりたい
C社は小規模な店舗を3つ展開するスーパーマーケットで、業績は堅調だった。さらなる成長を目指し、社長は中規模店舗の導入が事業拡大に不可欠だと考えていた。 偶然にも適切な候補地が見つかり、この計画を実現するチャンスが訪れた。どうせならと、大胆に... -
長期資金運用計画の作り方
G社の事例を挙げてみよう。長期的な資金運用の計画に求められるのは、資金の使用目的とその調達方法に関する情報だ。通常は、長期の利益計画に加えて、必要な長期借入金とその返済スケジュールが含まれる。 これに加え、増資の計画や固定資産の取得および... -
長期運転資金を計画する
T社は建売住宅を専門とし、年間約80棟の実績を持つ企業だ。社長の誠実な人柄が顧客対応にも表れており、専任のクレーム処理担当者を配置するなど、万全のサービス体制を整えている。クレームが発生すると迅速に対応し、現場へ急行する姿勢が顧客に「すぐ来...