2024年– date –
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社員教育はどうやるか
社員は人間でもある。その人間と仕事、会社との関係には、社長として解決すべき課題が山積している。しかしながら、これが思うように進まないことが多い。間違いや忘却がその原因となるのだ。 この章では、これらの間違いや見落とし、盲点に注目し、それら... -
定期的人事異動を
H社の営業担当役員は、15年もの間、福岡営業所の所長を務めていた。その影響で、まるで体の隅々まで福岡営業所長という肩書きが染みついてしまったかのような状態だった。「福岡営業所のことなら任せてくれ」といった様子で、営業担当役員としての職務を十... -
スカウトは最小限に
U社の社長から相談を受けた。「某大企業からベテランの営業課長を引き抜いて、うちの営業部長にしたいと思うが、どうだろうか」という話だった。自分は即座に反対の意を示したが、U社長はどうしても彼を迎え入れたいと言う。販売に関する著書もあり、実際... -
貢献度評価と報奨
昇給の決定方法について R社を訪問した際、たまたまS常務との会話が昇給の話題に移った。S常務によれば、かつて自社でも合理的な賃金体系を目指し、人事考課制度を導入した経験があるという。しかし、その評価方法をそのまま昇給の基準に適用すると、大き... -
会社の過去の功労者に対する処遇を忘れるな
熾烈な競争を勝ち抜き、生き残りを図る企業にとって、実力のある人材を見極めて適切に抜擢し、その力を存分に発揮させることの重要性は言うまでもない。 しかし、現実にはそれが容易に実現されることは少ない。年功序列やエスカレーター式の人事制度は、無... -
不慮の災害は助けてやれ
伊勢湾台風の際、近鉄社長・佐伯勇の決断については、社長学シリーズ第九巻「新・社長の姿勢」で取り上げたが、その当時、近鉄の社員とその家族合わせて700人が甚大な被害に見舞われた。 ヨーロッパでこの報告を受けた佐伯社長は、即座に「罹災した社員の... -
第二の人生を考えてやる
サラリーマンにとって、定年は避けることのできない大きな衝撃だ。会社側としては、退職金や年金を支給すれば、それで規定上の責任は果たしたことになる。 しかし、定年を迎えた社員とその家族には、これからも生活が続く。その生活は、これまでとは全く異... -
採用面接には社長の方針を語れ
F社はもともと小規模な単店のスーパーとしてスタートした。開業当初は苦労が続いたものの、努力が実を結び業績が向上。さらなる成長を見据え、従来の縁故採用をやめ、一般募集へと切り替える決断をした。 最初の採用面接で、社長は自ら経営計画書を提示し... -
「経営計画書」こそ、社員の心に革命をもたらす
T社は従業員が1300人を超える優良企業だ。およそ8年前に初めてT社を訪問したが、それ以来久しぶりに再び足を運んだ際、社長からこんな話を聞いた。 つい最近のことだ。この地域の警察で公安を担当する人物が突然T社を訪れ、こんな話をしたという。「7〜8年... -
我社の安全を図る
企業の存続を担う最高責任者である社長は、常に存続を脅かすリスクを把握し、そのリスクを回避するための手段を講じる必要がある。 企業が直面する危険は非常に多岐にわたる。社長は、それらの危険が具体的にどのようなものであるかを把握し、どのようにチ...