2024年– date –
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テリトリーをどう拡大してゆくか
北陸のある県に拠点を置くオフィス用什器の納入業者F社は、北陸三県に広がる強力な販路を展開し、市場占有率は30%を超えていた。 F社はこの実績を土台に東京への進出を果たした。日本最大の市場であり、激戦地ともいえる東京への挑戦だけに、選りすぐりの... -
供給体勢の整備が先決
流通業者にとって、供給体制の問題は一見するとそれほど大きな課題には見えないかもしれない。仕入れによって商品を調達する以上、製造側の都合に左右されることが少ないように思えるからだ。しかし実際には、製造が追いつかなければそもそも仕入れが成り... -
情報なくて市場戦略なし
「結果は情報量に比例する」というのはウィーナの『サイバネティックス』に基づく理論であり、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」というのは『孫子の兵法』に示された教えだ。情報が「戦い」の勝敗を左右する要素であることは疑いの余地がない。 それに... -
基礎情報
手元のビジネスダイアリーの巻末近くに「府県別主要データ」という表が掲載されている。この表には、各府県の面積(建設省国土地理院)、世帯数、総人口、有業者数、一世帯あたりの消費支出、消費者物価地域差指数(いずれも総理府統計局によるデータ)、... -
経済圏は行政区分と一致しない
市場戦略におけるテリトリーの区分は、行政区分と必ずしも一致するわけではないことを理解しておく必要がある。この点を見落とすと、重要な局面で戦略の遂行に支障をきたす可能性がある。このような事態が発生する主な原因は、大きく分けて二つに分類でき... -
「県民性」 を知れ
「名古屋ほど入り込みにくい場所はない」という話は広く知られている。また、自分には「陳腐化した商品や、機能的に問題のないわけあり品は名古屋で売れ」という持論がある。東京の人間は、たとえ安くてもわけあり品を敬遠するが、名古屋の人間は機能に問... -
占有率はどうなっているか
ランチェスターグラフ まず把握すべきは、自社が業界内でどのような立ち位置にあるのかということだ。 次に重要なのは、業界内で主要な競合企業、特に自社が注目すべき相手の地位を正確に理解することだ。 これらの占有率を調査することは簡単な作業ではな... -
競合会社を偵察する
競合他社といっても、すべてを対象にする必要はない。特に注目すべき数社に絞り込んで、重点的な情報収集を行うのが効率的だ。それ以外の企業に関しては、日常的に自然と入ってくる情報で十分といえる。では、どのような情報を集めるべきなのかが重要なポ... -
セールスマンの生態を知れ
この内容には、セールスマンの実態を知り、管理のあり方や訪問の効率化が重要であるという視点が示されています。以下に、セールスマンの行動や管理に関する要点をまとめます。 セールスマンの行動パターンとその改善方法 1. 訪問先の選定の問題 セールス... -
市場戦略の第一は「敵」を決めること
ランチェスター戦略とは:市場細分化と占有率向上の基本 市場戦略は、市場シェアを確保するための戦略を指す。 その一環としてランチェスター戦略を用いる場合、具体的にどのように進めるべきかを考える必要がある。まずは、ランチェスター戦略の基本的な...