2024年12月– date –
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契約負債と契約資産
1. 契約負債 契約負債は、会社が顧客に財またはサービスを移転する前に、現金等で対価を受け取った場合に計上します。 処理の流れ 履行義務を果たす前 → 契約負債(負債)として処理。 履行義務を果たした後 → 売上(収益)に振り替え。 【例1】商品の販売... -
収益認識の5つのステップ
収益認識の基本原則に基づき、以下の5つのステップを経て、収益の計上金額や方法を決定します。 1. 顧客との契約を識別する まず、顧客との契約を確認し、収益認識基準を適用すべき契約かどうかを判定します。 ポイント 契約内容を明確にし、企業と顧客の... -
収益認識の基本
1. 収益認識の基本的な考え方 収益は、「履行義務を果たしたとき」に認識(計上)されます。 履行義務:顧客との契約で約束された財またはサービスを移転する義務のこと。 収益認識:履行義務を果たし、顧客に財やサービスを提供したときに、その対価とし... -
サービス業とは
サービス業は、飲食、宿泊、教育、医療など、形のない商品(役務)を提供する業種です。サービス業の会計処理では、以下の点が特徴的です: サービスを提供したタイミングで収益(役務収益)を計上。 サービス提供にかかる費用を役務原価(費用)として計... -
その他有価証券の評価
評価の基本原則 その他有価証券は「将来的に売却する可能性があるもの」として、決算時に時価評価を行います。ただし、以下の特徴があります: 評価差額(帳簿価額と時価との差額)は、損益計算書に直接計上しません。 評価差額は、貸借対照表の純資産の部... -
子会社株式・関連会社株式の評価
1. 評価替えの原則 子会社株式や関連会社株式は、長期保有を目的としているため、決算時に時価評価を行いません。これらの株式は、主に以下の目的で保有されます: 子会社株式:支配目的(過半数以上の株式を保有して意思決定をコントロール)。 関連会社... -
配当金と利息の受け取り
1. 配当金を受け取ったとき 配当金とは株式を所有している場合、発行会社が利益を株主に分配する形で支払われる金額を指します。 配当金の会計処理 収益の計上:配当金は「受取配当金(収益)」として記録します。 現金の受領:配当金領収証を金融機関に持... -
有価証券の購入と売却
有価証券を購入したとき 有価証券を購入する際は、保有目的に応じた勘定科目(例:売買目的有価証券、満期保有目的債券、子会社株式など)で処理します。取得原価には、有価証券の価額(購入代価)と付随費用(売買手数料)を含めます。 【購入時の計算方... -
リース取引の分類
1. ファイナンス・リース取引 ファイナンス・リース取引とは、以下の要件を満たすリース取引を指します。 要件 解約不能(ノンキャンセラブル) 契約期間中に解約ができないリース契約。 フルペイアウト(Full Payout) リース物件から得られる経済的利益... -
圧縮記帳と減価償却に関する会計処理
1. 圧縮記帳とは 固定資産を取得する際に国庫補助金や工事負担金を受け取った場合、その金額分だけ固定資産の取得原価を減額する処理を「圧縮記帳」といいます。 圧縮記帳を行う目的は、補助金や負担金が収益として課税されるのを防ぐことです。 2. 圧縮記...