2024年12月– date –
-
主要簿と補助簿の概要
帳簿は、企業の取引を記録・整理するために使用されます。大きく分けて主要簿と補助簿があります。 1. 主要簿 概要: 企業が必ず作成する必要がある帳簿。 取引の全体像を把握するための基本的な記録。 種類: 仕訳帳: 取引を発生順に記録する帳簿。 日々の... -
本店の損益勘定を総合損益勘定の代わりとして用いる方法
本支店会計において、会社全体の当期純利益を算定する際、本店に総合損益勘定を設けて処理する方法が一般的ですが、代わりに本店の損益勘定を利用する方法もあります。この方法では、総合損益勘定を省略し、本店の損益勘定で全体の利益を計算します。 1. ... -
支店が複数ある場合の本支店間取引の処理
支店が複数ある場合の本支店間取引の処理には、支店分散計算制度と本店集中計算制度の2つの方法があります。それぞれの処理について具体例を用いて説明します。 1. 支店分散計算制度 概要: 各支店において、他の支店との取引を記録するために支店勘定を設... -
商品販売の売上計上基準
商品販売における売上の計上タイミングは、契約内容や商慣行、商品の移転時点によって異なります。一般的な基準は以下の通りです。 1. 基本的な売上計上基準 基準特徴適用状況出荷基準商品を出荷したときに売上を計上する。【容認】通常の期間内に検収が完... -
収益の認識基準: 一時点または一定期間にわたる充足
1. 一時点で充足される履行義務 概要: 履行義務が特定の時点で果たされる取引。 例: 商品販売: 商品の引き渡し時に履行義務が果たされ、収益を認識します。 特徴: 収益は、履行義務を果たした一時点で計上される。 顧客が商品やサービスを受け取り、その支... -
売買目的有価証券の評価差額の処理方法
1. 洗替法 概要 洗替法とは、決算において、売買目的有価証券の帳簿価額を時価で評価替えした後、翌期首に評価替え前の取得原価に振り戻す方法です。 特徴: 前期末の決算整理仕訳を、翌期首に逆仕訳して元に戻す。 毎期、時価評価の影響をその期のみに限定... -
有価証券の売却時の手数料の処理方法
1. 支払手数料で処理する方法 手数料を単独の勘定科目「支払手数料(費用)」で処理します。この方法では、手数料の金額を直接費用として計上します。 仕訳例 ① 条件: 売買目的のX社株式10株(帳簿価額: 2,100円) 売却価格: 1株あたり 230円(10株 × 230... -
定率法の改定償却率と償却保証額
1. 定率法の特徴 定率法では、期首帳簿価額(取得原価 - 減価償却累計額)に一定の償却率を掛けて減価償却費を計算します。 この方法では、帳簿価額がゼロにならず、残価が残り続けるという特性があります。 2. 改定償却率と償却保証額 (1) 償却保証額 償... -
企業残高基準法と銀行残高基準法
銀行勘定調整表の作成方法には、両者区分調整法を基本として、以下の2つのアプローチがあります。 1. 企業残高基準法 概要 基準: 企業の帳簿残高(当座預金残高)を基準に調整を行う。 目的: 企業の帳簿残高に調整を加え、最終的に銀行の残高証明書残高と... -
配当財源が繰越利益剰余金とその他資本剰余金の場合の処理
1. 基本ルール 配当財源として繰越利益剰余金とその他資本剰余金の両方を用いる場合、配当金の財源に応じて以下の割合で資本準備金と利益準備金を積み立てます。 繰越利益剰余金からの配当: 利益準備金を積立(10分の1の金額)。 資本金や準備金が法律で定...