2024年12月– date –
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仕損・減損の処理
仕損と減損の処理は、製品の製造過程で生じた損失(形が残る仕損品や形が消える減損)を正確に計算し、原価に含めるための手法です。以下では、仕損・減損の定義や処理方法、評価額がある場合の対応を説明し、それぞれの例を計算します。 1. 仕損と減損の... -
月初仕掛品がある場合の総合原価計算
月初仕掛品がある場合、月初仕掛品原価と当月製造原価を合計し、完成品と月末仕掛品に適切に配分します。その際、先入先出法と平均法のいずれかを用いて計算します。 1. 先入先出法 特徴: 月初仕掛品は先に完成し、その後、当月投入分の一部が完成品、残り... -
月末仕掛品がある場合の総合原価計算
総合原価計算では、製造原価を直接材料費と加工費に分けて計算します。月末仕掛品がある場合、完成品と仕掛品の原価を正確に配分するために、仕掛品の進捗度を考慮して計算を行います。 1. 直接材料費と加工費の特徴 項目特徴直接材料費- 製品の本体となる... -
製造部門費の予定配賦について
製造部門費を予定配賦することで、実際発生額を待たずに原価計算を迅速化し、同一の製造条件であれば配賦額が一定となるため、原価の一貫性を保つことができます。 1. 予定配賦額の計算手順 (1) 部門別予定配賦率の計算 部門別予定配賦率 = 年間の製造部門... -
製造間接費の部門別計算について
製造間接費の部門別計算は、工場全体で発生した製造間接費を各部門に集計し、最終的に製造指図書ごとに配賦する一連のプロセスです。 以下にその流れを詳しく説明します。 1. 製造間接費の部門別集計 製造間接費を部門個別費と部門共通費に分け、それぞれ... -
製造部門と補助部門について
工場では、製造原価を計算する際、部門ごとの役割に基づいて製造部門と補助部門に分けて管理します。 1. 製造部門とは 製造部門は、製品の製造工程に直接関与する部門を指します。材料の加工から製品の完成に至るまで、具体的な製造作業を行います。 製造... -
製造間接費の予定配賦について
製造間接費の予定配賦は、製造間接費を予定配賦率を用いて計算し、製造指図書ごとに振り分ける手法です。この方法は、実際配賦の欠点を補い、計算の迅速化と一貫性を保つことができます。 1. 配賦率と予定配賦額の計算 配賦率の計算式 予定配賦率=年間製造... -
製品が完成し、引き渡したときの処理
製品が完成し、顧客に引き渡すまでの流れを原価計算表と勘定科目で記録します。 1. 原価計算表の備考欄の記入 資料 製造指図書No1: 完成し、顧客に引き渡し済み。 製造指図書No2: 完成したが未引き渡し。 製造指図書No3: 未完成。 備考欄の記入例 製造指図... -
製造間接費の配賦について
製造間接費は、特定の製造指図書に直接紐づけられないため、配賦基準を用いて各製造指図書に振り分けます。以下の手順で配賦額を計算します。 1. 配賦計算の手順 (1) 配賦率の計算 配賦率は、製造間接費の実際発生額を配賦基準の合計で割って求めます。 配... -
製造直接費の賦課
製造原価計算の直接費について、製造直接費(直接材料費、直接労務費、直接経費)は、特定の製品に直接ひも付けることができる費用です。 これらの費用を製造指図書ごとに個別に集計することを「賦課」といいます。 資料例と原価計算表への記入方法 例題資...