2024年11月– date –
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資金音痴:設備投資計画における課題
資金管理は、企業経営における最も重要な要素の一つである。損益が黒字でも資金がショートすれば倒産するという現実が、資金の絶対的な重要性を物語っている。 しかし、多くの企業では資金管理が経理担当者に任され、社長や各部門が「資金音痴」になってい... -
資金とは:資金管理の本質とその難しさ
資金とは何か。この問いに対し、学術的にはさまざまな議論があるものの、経営者に求められるのは実践的な視点です。現場で役立つ資金の捉え方を理解し、活用することこそが重要です。 資金とは 事業運営には「資本」が欠かせません。資本は大きく二種類に... -
資金運用表
資金運用表について 資金運用とバランスシートの関係については理解した。では、資金運用表とは具体的にどのようなものであり、バランスシートとどのように関連しているのか。 ここで参考になるのが「第15表」であり、これが資金運用表のフォーマットを示... -
資金運用計画
最初に手を付けるべきは固定資金だ。何よりも優先し、必ず確保しなければならないのが固定資金の余裕である。これは資金運用の「基本中の基本」であり、全ての土台となるものだ。(なお、この土台を支える「基礎」は利益である) 固定資金余裕が「赤字」に... -
目標貸借対照表
資金運用計画が完成した段階で、この表を再確認してほしい。記載されている数値は、すべて期中における増減を示している。そのため、期首、すなわち前期末の数値に、期中の増減額を加減すれば、期末の数値を算出することが可能となる。言い換えれば、期末... -
資金管理と全社的な連携
経営計画と資金管理 積極的にバランスシートを作成し、財務分析を行い、それを経営計画書に反映させることは重要です。 しかし、それだけで終わらせるべきではありません。 経営計画書に掲げた目標を実現するためには、具体的な施策が求められます。その中... -
期中の総合管理をどうするか
期中の総合管理は、経営目標達成に向け、バランス・シートの目標数値と実績を月次で対比し、必要な対策をすぐに講じられる体制を整えることです。 試算表を活用し、目標バランス・シートの勘定科目を基に定期的に確認することで、資金運用を効果的に管理し... -
固定資金を管理する
固定資金の構成と管理は、企業経営における重要な要素の一つである。 固定資金は、不可避的な支出と調整可能な支出に大別され、これらのバランスを取ることで企業は健全な財務基盤を維持することができる。 特に、法人税や配当金、役員賞与などの支出は一... -
実質金利を管理する
実質金利とは? 金利は経営者にとって特に重要な関心事の一つだ。 ただし、その関心の多くは借入金や預金の利率に向けられており、「実質金利」に目を向ける経営者は意外なほど少ない。 中には実質金利という概念自体を知らない経営者も決して珍しくない。... -
支払手形を退治せよ
B社のサポートを行った際のことだ。バランスシートを確認すると、短期借入金の額は非常に少なかった。一方で、割引手形が相当数存在しており、預貸率や含み資産の状況から見ても、さらなる借入の余地は十分にあると判断できた。ただし、受取手形の8割以上...