2024年11月– date –
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小売店直撃作戦
R社は関西に拠点を置く食品メーカーだ。R社長から「東京市場への進出を目指しているが、どう動けばいいだろうか」という相談があった。そこで私は、「まず小売店を直接攻めるべきだ。社長自身が動き、小売店への売り込みを自らの手で実現することが何より... -
小売店出撃作戦
小売店へのアプローチといえば、一般的には「催事」や「特売」という形態が主流で、その間、メーカーのスタッフが店頭に立つのが通例だ。このような取り組みには、それ相応の効果が期待できる。 特に食品分野では「試食販売」が効果的な手法とされる。ただ... -
相手の立場に立って
Y社は木製家具を扱う問屋だ。顧客を最優先にする方針を掲げているものの、石油ショックによる不況の波には抗えず、売上は20%も減少した。 この不況を乗り越える手段は、顧客第一主義をさらに徹底する以外にない。小売店の立場に寄り添い、彼らが利益を上... -
消費者直撃作戦
M社は木製家具を扱う小売店だ。石油不況の影響で売上が大きく落ち込み、社長は困り果てている。店舗を見回してみると、まさに何でも屋のような様相を呈していた。地方都市でよく見かける典型的なスタイルだ。 マガジンラックやスモーキングスタンド、スリ... -
社長は蛇口を廻れ
N杜は瓶詰食品を製造する会社で、「穴熊社長」と揶揄されるような存在だった。私は社長に現場を回ることを提案し、まずはデパートを視察してもらうことになった。そこで目にしたのは、貧相な商品陳列と不慣れな接客対応という、あまりにも残念な光景だった... -
問屋を動機づける
L社は襖を製造する企業だ。俺に協力の話が持ち込まれたのは、石油危機の真っ只中だった昭和49年の夏のこと。当時、L社は膨大な在庫を抱え、売り上げの低迷に苦しんでいた。メーカー価格1800円の製品が値崩れを起こし、1500円でも売れず、ついには1400円台... -
販売会社はやたらに作るな
一倉さん、うちの会社では製造会社と販売会社の両方を運営しているが、いつもどちらかが利益を出して、もう片方が業績不振になる。この状況をなんとかするために、期末が近づくと販売会社への売渡価格をいじって調整しているが、これが最適なのか悩んでい... -
販売組織をどうするか
M社は地方都市に拠点を構える商社であり、その特徴として地方経済の浅さに起因する多様な商品取り扱いが挙げられる。同社も例外ではなく、農業資材や農薬、食品原材料、工業用原材料の一部から、荷造りや包装に用いる梱包機、さらにはコンテナや梱包資材に... -
セールスマンの適格者
U社は高級レジャー用品を製造する企業で、直販形式で小売店に商品を供給している。販売力を高めるため、セールスマンの増員を決定。最初の増員策として社内スカウトを活用する方針を立てた。これは、管理業務に無駄が見られる現状を見直し、業務効率化によ... -
セールスマンの教育をどうするか
どの企業でもセールスマンに対して過剰な期待を抱き、過重な責任を課すことが多い。その結果、こうした期待が満たされることはほとんどないのが現実だ。それは当然のことだ。 社長が理想とするセールスマンなんて、社内には存在しない。仮にそんな人物がい...