2024年11月– date –
-
顧客の要求は何か
N社は、パチンコ機器の販売を手がける企業だ。同社の営業スタイルは、単に機械を販売して終わりというような無責任なものではない。新規店舗から問い合わせがあった場合、最初から機械を押し付けるような売り方は行わない。 まずは立地条件を徹底的に調査... -
顧客はどんな買い方をするか
ある土産菓子の専門メーカーがあった。売上が伸び悩み、赤字続きで経営が苦しいという話を聞き、早速訪問して商品を確認することにした。机の上にすべての商品が並べられる。その光景を見た瞬間、「これは問題だ」と直感的に思った。 容器のデザインがまっ... -
社長はお客様のところへ行け
社長はお客様のところへ行け—顧客との直接接触が経営の基本 マーケティングの基本は「お客様を知ること」にありますが、社長自らがお客様のところへ出向き、直接の意見や要望を肌で感じ取ることが経営の成功に直結します。ここでは、社長自らが顧客と接触... -
開拓営業は社長の役割である
日本航空電子は、昭和28年に沼本実が設立した企業だ。創業当初、社長を含めてたった3人でスタートし、日本電気の事務所の一角を間借りして活動を始めた。工場も設備もなく、従業員もいない状態からの船出だった。 沼本社長は極東空軍の立川基地に足を運び... -
加工業の価格政策
採算が取れない製品の受注を断るという決断は、短期的には大きなリスクを伴うものだったが、それでも実行に踏み切った。その結果、主要な取引先三社のうち一社とは完全に関係が断たれる事態となった。 一方で、B社の状況に理解を示し、採算が取れる単価に... -
製造業の価格政策
T社は家庭用品を製造するメーカーだ。ある日、新商品の現物サンプルと見積書を持参し、大手の特約店である問屋を訪ねた。今回は珍しく、社長自身が直接足を運んだ。ちょうど問屋の社長が応対に現れ、「これはなかなか面白い商品だね。三千円くらいで仕入れ... -
サービス・パーツの価格
サービスや部品の価格設定が、多くの企業でほとんど考慮されていないのは一体なぜなのだろうか。 その価格設定は、妙なことに「利益は三割程度」という暗黙のルールに従っているようだ。どうやら、人間、とりわけ真面目に物事を考えるタイプの人間ほど、三... -
値引をどう考えるか
S社では、売上高に比例したリベート制度を採用していた。月間売上が1,000万円を超える顧客には、最高で売上の6%がリベートとして適用されていた。 社長に対して、「リベートは6%だが、実際の収益減は何%になるのか」と尋ねてみたところ、「そんなことは考... -
販売はどんな方式がいいか
メーカーの主要な販売手法には、訪問販売、小売店への直接販売、卸売業者や商社を通じた販売、職場単位での販売、さらには通信販売などが挙げられる。 どの販売方法を選択するか、あるいは複数の方法をどう組み合わせるかを判断するのは、経営者自身が果た... -
直販か代理店または特約店販売か
大企業や中堅企業の多くは代理店を通じて商品を販売している。中小企業においても、代理店や特約店を利用した販売形態が主流となっている。 中小企業において、一般的に直販は難しいとされる。その理由として挙げられるのは以下の通りだ。 販売網の構築が...