2024年11月– date –
-
個別チェックこそ本当
社長学シリーズ第二巻「経営計画・資金運用」篇で触れた通り、方針書の各項目ごとにプロジェクト計画書を作成し、さらにその計画書に記載された活動項目ごとに詳細なプロジェクト計画書を用意する必要性を強調している。 また、定期的なチェックが欠かせな... -
指令は文書で
一倉さん、うちでは社員に指示を徹底させることができず、困り果てている。社長である自分をピッチャーに例えるなら、投げたボールが返ってこないどころか、返ってきたと思えば全く別のボールが返されてくる始末だ。こんな状態では、いつまで経っても理想... -
云わせてはならないこと
「俺は知らない」 D社長はこう語る。「管理職には『社長から直接聞いていないから俺は知らない』なんて言わないでほしい。社長は忙しい。誰かに指示を出したときに、それをいちいち全管理職に『こういう指示を出したから協力してほしい』なんて伝える余裕... -
会議は最小限に
営業会議というものがいかに誤ったものであるかについては、このシリーズの拙著「販売戦略・市場戦略」編でも触れているので、そちらを参照してほしい。 多くの会議の実態は右記のようなものであり、有効な会議が皆無というわけではないが、それはごく少数... -
社員教育はどうやるか
社員は人間でもある。その人間と仕事、会社との関係には、社長として解決すべき課題が山積している。しかしながら、これが思うように進まないことが多い。間違いや忘却がその原因となるのだ。 この章では、これらの間違いや見落とし、盲点に注目し、それら... -
定期的人事異動を
H社の営業担当役員は、15年もの間、福岡営業所の所長を務めていた。その影響で、まるで体の隅々まで福岡営業所長という肩書きが染みついてしまったかのような状態だった。「福岡営業所のことなら任せてくれ」といった様子で、営業担当役員としての職務を十... -
スカウトは最小限に
U社の社長から相談を受けた。「某大企業からベテランの営業課長を引き抜いて、うちの営業部長にしたいと思うが、どうだろうか」という話だった。自分は即座に反対の意を示したが、U社長はどうしても彼を迎え入れたいと言う。販売に関する著書もあり、実際... -
貢献度評価と報奨
昇給の決定方法について R社を訪問した際、たまたまS常務との会話が昇給の話題に移った。S常務によれば、かつて自社でも合理的な賃金体系を目指し、人事考課制度を導入した経験があるという。しかし、その評価方法をそのまま昇給の基準に適用すると、大き... -
会社の過去の功労者に対する処遇を忘れるな
熾烈な競争を勝ち抜き、生き残りを図る企業にとって、実力のある人材を見極めて適切に抜擢し、その力を存分に発揮させることの重要性は言うまでもない。 しかし、現実にはそれが容易に実現されることは少ない。年功序列やエスカレーター式の人事制度は、無... -
不慮の災害は助けてやれ
伊勢湾台風の際、近鉄社長・佐伯勇の決断については、社長学シリーズ第九巻「新・社長の姿勢」で取り上げたが、その当時、近鉄の社員とその家族合わせて700人が甚大な被害に見舞われた。 ヨーロッパでこの報告を受けた佐伯社長は、即座に「罹災した社員の...