2024年11月– date –
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ローカル戦略
地域市場の現状と課題 U社はS県に拠点を置く農薬や農業機材を扱う商社で、県内のランキングでは5位に位置している。S県は農業が盛んな地域だ。この地域では、農産物ごとに細かく区分されている。こうした区分は、県経済連が作成した「農業経済地図」をもと... -
市街地戦略
S社は東京都D市に拠点を置き、家庭用掃除用品のリースを手掛ける企業だ。周辺一帯は広がる大都市圏で、商圏は東西に約30キロメートル、南北に約20キロメートルと広大だ。そのため、普及率はわずか0.5%と低い水準にとどまっている。 社長は売上を何とか伸ば... -
店舗展開戦略
イトーヨーカ堂の店舗展開には、非常に明確な戦略が見て取れる。まず東京都を起点に展開を開始し、その後は周辺地域へ拡大していった。次に東日本全体へ広がり、さらに段階的に西へと進出するという流れをとっている。 まず、東京都での展開だが、店舗所在... -
店舗戦略
T社は大阪に拠点を構える家具問屋であり、卸売業だけでなく、小売店も運営している。その中でも、奈良県K市にある店舗は開業以来低迷が続いており、社長にとって悩みの種となっている存在だ。 問屋の得意先とはテリトリーが異なるため、その点での競合は発... -
低下していく間接部門の生産性
間接部門の人員が増えることだけを問題視するのは的外れだ。本質的に重要なのは、間接部門の人員が企業の成果にどれだけ貢献しているかという点だ。 その貢献度が向上し続ける限り、間接部門の拡大には何の問題もない。では、具体的にその貢献度をどう評価... -
間接部門削減の目標を
Z社の話に戻る。自分は社長にこう答えた。「合理的な人員を割り出そうとしても、それは現実的に無理だ。仮に計算が可能だったとしても、実行には至らないだろう」と。その理由を述べたうえで、 「間接人員の目標を設定することが重要だ。この目標は経営計... -
企業経営の厳しさを認識させよ。そこから意識革命が起こる
企業経営は戦争のようなものだ。絶対に勝てる戦争が存在しないのと同じように、永遠に存続する企業などあり得ない。むしろ、企業は放っておけば必ず衰退し、やがて消えていく運命にある。 東京商工リサーチ社の倒産企業調査データを基に、昭和47年から48年... -
間接部門とは何か
直間比率の従来の考え方では、直接部門ではないものを間接部門とするという形で定義している。つまり、直接と間接の区分がこのような定義付けに基づいて行われている。 自分の考えを述べるなら、そのような分類には大した重要性はない。それどころか、むし... -
組織は目標から決まる
F社から講演の依頼を受け、その打ち合わせをしている最中、話題が組織の話に及んだ。F社では、以前にあるコンサルタント団体に依頼して、組織調査を実施したとのことだった。 半年間にわたって詳細な調査が行われ、何度も検討会が開かれた結果、組織変更が... -
あけてびっくり玉手箱
資金繰りが厳しいから家屋敷を売りたいと思っているのに、妻は子供の転校を理由に反対している。どうしたらいいだろうか。K社の社長が経営状況の相談を求めて訪問した際、開口一番に発した言葉だ。 K社のことは、まだ何も知らない。財務分析すらこれから始...