この記事でわかること
目次
▼(8)策定フローを確認する
バックキャスティング型で中期経営計画を立案する場合は、図表0-11のとおり、②ビジョン設定パートから始まり、①ビジネス環境分析③戦略立案④活動・計数計画具体化の順に進めていきます。
一方、フォーキャスティング型で立案する場合は、①ビジネス環境分析から始めることになります。
マンガのストーリーで、大和貿易はバックキャスティング型で進め、山本電機はフォーキャスティング型で進めることになりました。
フォーキャスティング型で進める場合にも、①②③④の分析先行型1と、①③②④の分析先行型2の2つのパターンがあります(図表0-11参照)。
このように見てくると、経営者のタイプと求められる変化の度合いによってどちらの手順で進めるかが決まってきますが、難しいのは経営者の発想がフォーキャスティングタイプなのに、求められる変化が改革・変革の場合です。
経営者のタイプに合わせるのか、求められる変化に応じて経営者に発想方法を変えてもらうかを選択する必要があります。
バックキャスティング型発想を行える人は世間一般では1割以下ですが、優秀な営業マンなど、バックキャスティング型発想で仕事ができる人に聞いてみると、後天的に身につけた人が大半だということがわかります。
ですから、今はフォーキャスティング型の発想しかできない人でも、バックキャスティング型発想を身につけて取り組むということは可能なのです。
自社の状況、経営者の受容度に合わせて策定フローを選んでいきましょう。
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