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(3)中期経営計画の3大要素

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(3)中期経営計画の3大要素

中期経営計画には、細かく分けるといろいろな要素がありますが、大ざっぱには3つの要素に分けられます(図表0-5)。

1つ目は「経営ビジョンと経営目標」です。

2つ目は戦略課題とその解決策という意味での「活動計画」です。

3つ目が「計数計画」です。

1つ目は「経営ビジョンと経営目標」です。

将来どのような会社・組織を目指すのかということを、定量・定性両面で打ち出していきます。

なお、定量的な側面は売上高や利益目標に代表される経営目標を指し、定性的な側面は「〇〇業界世界一」等の経営ビジョンを指します。

かつては売上高などの定量目標しか提示しない会社がありましたが、定量目標だけではどのような会社になりたいのかが伝わりません。

このため、定性的な目標である経営ビジョンも必要となるのです。

2つ目は戦略課題とその解決策という意味での「活動計画」です。

経営目標や経営ビジョンを達成するために、作戦としての戦略が必要です。

「新たな成長を期すために新規事業に参入する」であったり、「そのためにM&Aを行う」といったものはそうした戦略の例です。

その作戦を戦術として具体化したのが活動計画となります。

3つ目が「計数計画」です。

経営目標に到達するために「各年度別にどれだけ売上高を伸ばしていくのか」とか「どれくらい粗利益率を改善していくのか」「どれくらい販売管理費を抑えて利益を出していくのか」「どの程度純資産を増やして安全性を高めていくのか」といった数値面での計画をいいます。

中期経営計画というと経営目標と計数計画しか示さない企業が今でもありますが、それでは「どのような会社になりたいのか」という経営ビジョンや、「どうやって達成するか」という戦略や活動計画がないことになり、重要な要素を欠く中期経営計画となってしまいます。

きちんと3大要素が備わったものを作りましょう。

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