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(3)パラダイムシフト(構造改革)のポイントを見つける

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▼(3)パラダイムシフト(構造改革)のポイントを見つける

「パラダイム」とは既存の枠組みのベースとなる考え方のことをいいますが、皆さんの業界でも、歴史上、標準となっているパラダイムというものがあると思います。

これを大きく変えていくことを「パラダイムシフト」といいます。

「自社で製造していたものを他社からのOEM供給に変える」といったものはパラダイムシフトの例といえるでしょう。

日本語では、「構造改革」という言葉が当てはまります。

企業の場合、パラダイムシフトの対象となる分野は、図表0-18のように7つほどあります。

例えば、1つ目の事業領域で見ると、「これまで」本業領域中心に取り組んでいたものを、「これから」は、新しい分野に進出していくというように拡大していくことが考えられます。

ただし、その際には、「これから」に変えていくための「変革課題」に取り組む必要があります。

パラダイムシフトに向けた課題を抽出するには、その他に、

②ビジネスモデル、

③市場展開の仕方、

④競争する相手、

⑤商品・サービス開発の仕方、

⑥分業構造、そして

⑦他社との提携

関係のそれぞれについて「これまで」と「これから」という形で事前に検討しておくとよいでしょう。

以上で見てきたように、中期経営計画の検討の際には、具体的な分析に入る前に、少し長期的かつ広い視点で物事を捉え、マクロで見てどのような変化が起きそうか、そしてそれに対応するためには自社のどのようなことを変えていく必要があるのかを大きく捉えておくことが重要です。

「木を見て森を見ず」という言葉があります。

目先の小さな変化に目を奪われていると、大きな変化を見逃すことになるという意味に解釈できます。

中期経営計画の場合、「木」(例えば主力製品群)の健康状態や成長も見る必要がありますが、それを抱える「森」(事業部)も、そして「山」(会社)も、また他の山々(競合や業界)やひいては地殻変動(マクロ環境)までも視野に入れておく必要があります。

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