葉隠
- 死中に活を見いだす者、志を貫く
- 狂気の哲学――死身に生きる志
- 狂わずして大業成らず ― 死狂ひにこそ忠も孝も宿る
- 無分別の胆力 ― 分別は決断を殺す毒である
- 知識に宿らぬ覚悟 ― ごまかしの賢さより、命がけの愚直さ
- 戦う者は常軌を越える ― 気違いこそ覚悟の完成形
- 死して悪鬼たらん ― 一念が命を超えるとき
- 絶体絶命からが真の勝負 ― 手を切られたら口でかみつけ
- 命を燃やして誠を示す ― 仇討ち女房の魂
- 死を忘れずに生きる者は、恥を知らぬ
- 死を選ぶ美談より、即断の誠こそが武士道
- 首が落ちても誠を失うな ― 心が生きているかぎり、戦は終わらぬ
- 命を懸けて七度言え ― 諫言に「道理」より「誠」の貫通力を
- 筆に狂気を込めよ ― 武士の一字は破紙の覚悟で
- 孔子もまた「狂」を尊んだ――調和より気概を
- 覚悟を決めれば、道は開ける
- 捨てることで得る 〜 無欲・無執着の働き方
- 潔く負ける者は、ついには人の信を得る
- 執着を捨てよ、覚悟が真の責任を生む
- 終わりこそが、すべてを物語る
- 災難こそ転機、祝いの言葉で風を変えよ
- 大難は、飛躍の浮力となる
- クセ者こそ、真に頼るべき人
- 誠は刃より鋭く、人を従わせる
- 磨かれた意地は、人を寄せ、道を切り拓く
- 出世よりも、筋と義に生きる
- わが身よりも、義を貫け
- 死者の名を汚さず、己の責を引き受けよ
- 窮鳥を守る覚悟に、武士の一分が宿る
- 礼に背かず、権威に媚びず、己の実をもって貫け
- 立ち上がる者が、先頭を行く
- 上を向け。地を見て歩く者に、未来は切り拓けぬ
- 無事のなかに、危機を見る者が真の備えを持つ
- 人の誇りを折るなかれ、それは命より重い
- 侮辱は命に値する、誇りを守る一太刀
- 気は病をも治す ― 生命力は心から生まれる
- 別れの時こそ、魂の誇りを貫け
- 最期まで、名に恥じぬ覚悟を貫け
- 誤解を恐れるな、卑怯を恐れよ
- 恥を隠すは、真の思いやり
- 落ち目に寄り添える者こそ、本当の仲間
- 一度の過ちを許せぬ者に、人は育てられぬ
- 聞かぬふりは、信と品のある叱責
- 欠点を責めるな、徳を引き出せ
- 耳の痛い言葉こそ、魂を磨く砥石なり
- 耳を閉ざせば、真実も去る
- 報いを求めず、ただ尽くす。それが真の忠義
- 真に強き者は、怒りを超えて人を見る
- 光を浴びすぎぬ才覚が、家を保つ
- 異なる力を束ねてこそ、真のリーダー
- 人は備え、信は分かち合いに宿る
- 怒りの連鎖を断つのが、真の忠義
- 正論の押しつけは、忠義にあらず
- 正しさより“和”をもって諫めよ
- 命をかけて諫める覚悟が、心を変える
- 命を賭して訴える、真の忠臣の言葉
- 立場に応じて諫める、仕組みで支える忠義の道
- 訪うも迎うも、思いやりが肝心
- 上にあっても、礼は下るにあり
- 礼儀は細部に宿る──あくびとくしゃみの作法
- もてなしは“その人のためだけ”に用意された誠意のかたち
- 言葉数の多さに潜む“偽り”を見抜け
- 語らぬ慎みが、身を守る
- 勝負を決するのは、一言の重み
- 見舞いの一言は、心の真価をあらわす
- 同じ内容でも、言い方一つで評価は逆転する
- 口は徳をも損ね、信頼も得る――言葉遣いは人柄の写し鏡
- 言葉に魂を宿せ――口上に“色気”を添える心得
- 淡々と読む力――判断を誤らせぬための“無私”の声
- 勝つために折れる――口論に勝つ“静の戦術”
- 相手の上をゆくには、別次元からの理を探せ
- 渡る前に見極めよ ― 忠義も戦略も時と場を読む
- 忠義をもって縁を結べ ― 利己を捨てて道を拓く
- 知らぬゆえの誠にこそ、真の信が宿る
- 慢心こそ最大の敵 ― 恵まれぬ時こそ、骨を作れ
- 備えは日常の中にあり ― 治にいて乱を忘れず
- 生きながら鬼神となれ ― 忠義を貫く者の覚悟
- 任務を受ける心にこそ、その人の器が映る
- 忠義は、誇るものにあらず ― 忠節に名乗り出るなかれ
- 才は自ずと現れ、志は必ず引き上げられる
- 恐れられてこそ、信は宿る ― 真の奉公は迎合を超えて
- 事務に埋もれるな、政を語れ ― 戦略なき組織は沈む
- 治むるは任せるにあり ― 寛と簡にして、しかも統ぶ
- 光る道具より、光らぬ覚悟 ― 外聞を捨てて、実を取れ
- 即答力は信頼の証 ― 段取り上手は出世の才
- 一日一生 ― 今日一日を完全燃焼せよ
- 根回しは誠意の第一歩 ― 事を成すには、先に人心を得よ
- 日常の人こそ、非常の人 ― 平生がすべてを決める
- 備えは美意識に宿る ― 清潔感こそ信頼の入口
- 細部にこそ忠誠が宿る ―“気づき”の力が信頼を築く
- 真の忠義は“静かなる一点”に現れる ― 混乱時にこそ軸を失うな
- 混乱の時こそ“守るべき核心”から離れるな
- 役立つ者は静かに染み込む、目立つ者は結果で示す
- 時代に殉ぜず、時代に応ずる
- 時代を嘆かず、時代に添え
- 日々、死身となりて恥を遠ざけよ
- 時代が下れば、志ある者が立つ
- 年を重ねても、気力を手放すな
- 攻めの四十、引きの五十
- 志の果てに、無を知る
- 越されて揺るるな、黙して立て
- 晩成にして、大器たり
- 遅きに実あり、志に強さあり
- 迷うなら斬れ、曖昧は命を曇らす
- 夢に溺れず、夢から覚めよ
- 死を見つめて、生を仕舞え
- 動いていても、心が眠れば人形同然
- 教えは、伝わらぬことを覚悟して伝えるべし
- 成長は“今の場所”を出る勇気から始まる
- 人生は夢の間 ― 好きを極めて生きよ
- 才気は徳に従わねば、命をも焼き尽くす
- 一門の誇りに生き、死して責を果たす
- 法に落ちず、理に落ちず、人に落ちるなかれ
- 裁きの刃は、己の心をも斬る
- 人は欺かれて死すより、知らされて生きるを選ぶ
- 責の重さに折れるとき、心を折らぬ支えを持て
- 命を断つは技にあらず、誠の極みなり
- 命の一刀に添えるは、心のひと言
- 潔さの奥にある、親の極意
- 任務を果たし、誇りを遺す。志は血を越える
- 斬る覚悟と、斬られる覚悟は紙一重に在り
- 忠義は、生死を超えて誓うもの
- 召されただけで、すでに命を捧ぐ
- 一つの枕に死すという約束
- 忠は先駆けて命を賭す
- 忠誠は、怒りにまさるかを問え
- 義の契りは、命をもって守る
- 別れに言葉は要らず、忠は行動で示す
- 忠義は命にあらず、志にて尽くすべし
- 忠誠とは、命を捨てることにあらず、理に従う勇気なり
- 志は乳とともに育てよ
- 鍛練は日常にあり、志は習慣から生まれる
- 志をもって、天下に恥じぬ者たれ
- 誉れは覚悟に宿る、若き日の一太刀
- 省みる者こそ、日々を深める
- 若き志は声に出してこそ、真となる
- 志を貫く者は、自らを制する力を持つ
- 主を想う心にこそ、真の忠義が宿る
- 化けて見せてこそ、人は真の姿を知る
- 老いを知る者は、真に己を知る
- 老いて火のごとし、忠義は骨に徹す
- 奉公に本望あり、志あれば人は道を成す
ブッダのことば(スッタニパータ)
真理のことば(ダンマパダ)
第一章 ひと組みずつ
- 心こそ、運命の車輪を導く手綱である
- 善き心には、幸せが影のように寄り添う
- 怨みは、心に火を灯す薪である
- ゆるす者こそ、自由を得る
- 怒りに怒りで返せば、憎しみは終わらない
- 節度なき心は、風に倒れる木のごとし
- 節制と信念をもつ者は、動じぬ岩となる
- 見かけの清らかさは、真の清らかさには及ばない
- 内面を浄めた者だけが、真の装いをまとう
- 真実を見誤る者に、真理は訪れない
- 真を真と見抜く者こそ、真理に至る
- 修養なき心に、欲はしのび込む
- 備えある心に、欲は入り込めない
- 悪しき行いは、今も未来も心を蝕む
- 善き行いは、今も未来も喜びをもたらす
- 悪業の報いは、悔恨と苦しみを連れてくる
- 善行は、今も未来も、心に歓喜をもたらす
- 語るだけの者は、修行者ではない
- 語るよりも、正しく生きる者が修行者である
第二章 はげみ
- 怠ける者はすでに死せり――努力する者こそ、生きる者なり
- 精進を喜ぶ者に、聖なる境地は微笑む
- 耐えて、励みて、ついに辿り着く無上の安らぎ
- 清き行いは、自ずと誉れを招く
- 自らを治め、流れに呑まれぬ島となれ
- 怠惰は愚の道、精進は宝の守り人の道
- 放逸を捨てて、真の歓喜を得よ
- 智慧の高みに立つ者は、憂いから自由である
- 目覚めて歩む者は、群れを超えてゆく
- 精進する者は、天の王ともなりうる
- 精進の炎は、心の煩いを焼き尽くす
- 精進を喜ぶ者、すでに涅槃(ニルヴァーナ)の扉に立つ
第三章 心
- 心を鍛える者が人生を導く
- 心の自由は、もがきの中で見出される
- 心を制する者、人生を制す
- 微細なる心を守る者に、安楽は訪れる
- 心を制する者、死をも超える
- 心が定まらなければ、智慧は花開かない
- 澄みきった心に、恐れは存在しない
- 壊れゆく肉体、揺るがぬ心
- 命ある今、この瞬間に目を覚ませ
- 心の邪(よこしま)は、すべての害を超える
- 導かれた心は、最上の恩恵をもたらす
第四章 花にちなんで
- 真理の花を摘む者こそ、世界を征する
- 学び、実践する者こそ、世界を超える
- この身を泡と知る者は、死を超える
- 夢中のうちに、死は忍び寄る
- 願い尽きぬうちに、死は訪れる
- 他人を量る前に、自らを見つめよ
- 行わぬ言葉に、香りはない
- 香り立つ言葉は、行動によって生まれる
- 人生を飾るのは、積み重ねた善行である
- 徳の香りは、風をも超えて届く
- 香のなかの香、それは徳の香り
- 徳の香りは、天にも届く
- 徳と智慧を備えた者には、悪も及ばぬ
- 塵の中に咲く、智慧の花
- 無明は人生を長く苦しみにする
- 独りであっても、正しい道をゆけ
- 子も財も、すべては預かりもの
- 無知を知ること、それが真の賢さである
- 近くにいても、心が閉じていれば智慧は染み込まない
- 智慧ある者は、一滴にも真理を味わう
- 己を傷つけるのは、己の愚かさである
- 後悔が教える、本当の善悪
- 甘きは仮の味、苦きは真の報い
- 形だけの修行は、真理の一滴にも及ばない
- 智慧なき思考は、自らを滅ぼす
- 虚栄を求める心に、真の尊敬は宿らない
- 己の正義を強いる者は、真理を見失う
- 利益を求めるな、静けさを求めよ
第五章 愚かな人
第六章 賢い人
- 叱責を宝と受けとめる者こそ、真の成長者である
- まっすぐに諫める者こそ、真の信頼を得る
- 交わる相手が、あなたの未来を決める
- 真理を楽しむ者は、静けさと喜びに生きる
- 自己を磨く者こそ、真の匠である
- 誉めにも貶しにも揺れぬ、岩のような心を持て
- 真理を湛える者の心は、深く静かに澄みわたる
- 快も苦も超えて、ただ静かに在る人となれ
- 私欲を捨て、真理と智慧に従って生きよ
- 渡る者ととどまる者――目指すべきは彼岸である
- 真理に従う者は、死の河を越え、彼岸に至る
- 快を捨て、孤独に喜びを見出す者こそ、真の賢者である
- 欲を離れ、心を清めてこそ、真の自由がある
- 執着なき者は、この世にあっても、すでに自由である
- 捨てるより、成し遂げる。その中に自由がある
第七章 真人
- 束縛を解き放ち、無為の境地へ――真に自由な働き方
- 留まらず、執われず、進み続ける者が自由を得る
- 形なき高みへ――足跡を残さぬ者の風格
- むさぼらず、しるさず――静かに高みに至る者
- 己を制する者、天さえも羨む
- 動じず、騒がず、ただ在る者は、生死の超越者なり
- 静けさに帰す者――智慧は沈黙にあらわれる
- 信を越え、欲を越え、道そのものとなる者
- どこにいても聖者は場を光らせる
- 孤独を恐れず、欲を捨ててなお楽しむ者
第八章 千という数にちなんで
- 千の言葉より、一つの智慧
- 千の詩より、一つの静けさ
- 百の響きより、心を鎮める一句
- 真の勝利は、自分自身に勝つこと
- 揺るがぬ勝利は、己を制する者に宿る
- 形式よりも、真の尊敬を
- 火を供えるより、徳に敬意を
- 神を祭るより、徳を敬え
- 敬意を尽くす者に、四つの福が満ちる
- 長く生きるより、正しく生きる
- 愚かな百年より、智慧ある一日を
- 怠惰の百年より、一日の精進を
- 無常を悟る一日は、盲目的な百年に勝る
- 永遠を知らぬ百年より、悟りの一日を
- 真理に触れた一日は、無明の百年に勝る
第九章 悪
- 善は急げ、悪は退け――一瞬の怠惰が心を蝕む
- 悪の反復は、心を蝕む――一度の過ちを習慣にするな
- 「善は繰り返して力となる」――小さな善の積み重ねが人生を照らす
- 因果は遅れてやって来る――いま良く見える道が、やがて禍を呼ぶこともある
- 善は遅れて報いをもたらす――真の幸福は、時間の中で熟して現れる
- 一滴の悪が、やがて人生を満たす――小さな過ちを侮れば、大きな災いを呼ぶ
- 善の一滴が、やがて徳を満たす――小さな善を軽んじるな、幸福はそこから始まる
- 悪は避けるべき“毒の道”である――自らを守りたければ、悪から遠ざかれ
- 清らかな者に、悪は触れない――無垢な心こそ、最強の防御である
- 善き者を害すれば、その害は自らに返る――清らかな者を傷つけると、風のように自分に返ってくる
- 行いは、その人の行き先を決める――地獄・人間・天界・涅槃、すべては自らの因によって
- 悪の報いからは、どこへ逃れても逃れられない――行為の結果は、世界のどこでもその人を追いかけてくる
- 死は、誰からも逃さない――生きとし生けるものに等しく訪れる、最大の真理
第一〇章 暴力
- すべての命に、わが身を映して生きよ
- 生命への愛を、すべての存在に拡げよ
- 幸せを望むなら、他者の痛みに鈍感であってはならない
- 慈しみの行為が、真の幸せを導く
- 言葉は刃となり、鏡となる
- 静かなる者は、最も強い
- 老いと死は、すべての命を駆り立てる
- 愚かさは、自らの火で己を焼く
- 無実の者を傷つければ、報いは十重に返る
- 形を捨てて、心を清めよ
- 人はその装いではなく、行いで量られる
- 己を恥じ、己を律する者こそ、真の強者
- 智慧と精進により、苦しみを超えていけ
- 自己を整える者が、真の職人である
第一一章 老いること
- 暗き世に、我が心の燈をともせ
- 美しさの仮面に惑わされるな
- 美の終焉に、真実の目を開け
- 白き骨に、真理の声を聴け
- 肉の城に、慢心と死は住まう
- 朽ちるものを超えて、徳は永遠に輝く
- 老いるだけの牛になるな、智慧を育てよ
- 家屋の作者を求めて、迷いの旅を終わらせよ
- 作者を見抜いたとき、迷いの家は崩れ落ちる
- 若き日に学ばざれば、老いて池の鷺となる
- 弓が折れてからでは、的は射られぬ
第一二章 自己
- 真に愛するなら、自らを律する覚醒を
- 己を整えてこそ、人を導ける
- 教える者こそ、自己にこそ厳しくあれ
- 己こそ最大の味方、己こそ最大の主
- 悪は他人からではなく、自らの内に生まれる
- 心の蔓草は、自らを滅ぼす
- 易きに流れるな。善は険しく、価値がある
- 真理を罵る者、自ら滅ぶ
- 汚すのも清めるのも、己ひとりの責任
- 他人に惑わされず、自分の道を貫け
第一三章 世の中
- 怠惰と邪見に流されず、まっすぐに生きよ
- 善を実行する者に、今も来世も安らぎがある
- 善を実行し、悪を退ける者こそ、真の安らぎを得る
- 世の無常を観る者は、死をも超える
- 美に惑わされず、真理に目を向けよ
- たとえ過去に怠けていても、今日から月のように輝ける
- 善によってつぐなえば、人は再び輝ける
- 闇の世を超え、真理へと翔ける者たれ
- 智慧ある者は、悪を超えて世界を超越する
- 真理を捨てた者に、悪の制限はない
- 分かち合う者こそ、真の幸福を得る
- この世のすべてを得るより、一歩でも悟りの道を歩め
- 真理は行為の中に宿る
第一四章 ブッダ
- 足跡なき者の道:勝ちを求めぬ者こそが勝利する
- 執着を離れた者には、誰も手出しできない
- 静けさを喜ぶ者は、神々すら憧れる
- この瞬間に感謝せよ、それは奇跡の連続の上にある
- 悪を離れ、善を行い、心を清めよ――仏の教えはこの三つに尽きる
- 忍び、害さず、静かに歩む――それが真の修行者
- 静かに、慎ましく、心を護って生きる
- 欲は満たせば満たすほど、心を渇かす
- 欲を離れてこそ、ほんとうの歓びがある
- 真の拠り所は、外ではなく心の中にある
- 真のよりどころは、苦悩を超える智慧にある
- 帰依とは依存ではなく、智慧に導かれる選択である
- 智慧と実践に拠れ――そこに安らぎはある
- 智慧ある者の出現は、世界に光をもたらす
- 真理と和合の場に、喜びは自然に満ちる
- 覚者を敬う心、その功徳は量り知れない
第一五章 楽しみ
- 怨みに染まらず、静かなる喜びを保つ
- 悩みの海にあっても、心の岸にとどまる
- 欲の波を越えて、無欲の岸に住まう
- 無所有にして、歓喜を味わう者たれ
- 勝ち負けを超えて、安らぎに生きる
- 欲も怒りも身も、やすらぎの前には敵わない
- 最大の火は欲望、最悪の災いは怒り――やすらぎこそ、最高の喜び
- 飢えと存在の苦を超え、涅槃の楽しみに至る
- 真の富は、外にあらず――内にある四つの宝
- 孤独にして安らぎあり、真理の味を知る者は恐れず
- 聖者と交わり、愚者を避けよ――心はそこに安らう
- 誰と歩むかが、道の質を決める
- 月が星々を導くように、賢者に学び、共に歩め
第一六章 愛するもの
- 正しさより快を取る者は、やがて他者を羨む
- 執着が苦を生み、距離が心を縛る
- 執着なき心こそ、煩悩からの解放
- 愛は執着となり、執着は憂いと恐れを生む
- 愛情という絆が、苦しみと不安をもたらす
- 快楽を求める心が、不安と悲しみを招く
- 欲望を離れれば、心に憂いも恐れもない
- とらわれる心が苦を生み、手放す心が自由をもたらす
- 徳と誠実の人は、自然に人に慕われる
- 流れに逆らい、ことばを超えた境地へ進む者
- 真の帰還には、祝福が集まる
- 善き行いは、死を越えて迎えてくれる
第一七章 怒り
- 怒りを捨て、無我の境地へ進め
- 怒りを制する者こそ、真の御者である
- 善で応じる者が、真の勝者である
- 誠実・寛容・平静こそが、天に至る道
- 命を敬い、慎みを守る者は、死をも超える
- 目覚め続ける者に、迷いは近づかない
- 非難を恐れず、己の道を歩め
- すべての人に認められる者は、この世に存在しない
- 真に賢明な人は、時とともに輝きを増す
- 身を慎む者は、自らの世界を浄化する
- 言葉を慎む者こそ、人を導く力を持つ
- 心を守ることが、すべての善行の源である
- 身・口・意を慎む者は、真に自分を守っている
第一八章 汚れ
- 命の黄昏に問われる、備えの有無
- 自らを拠りどころとし、清らかに歩め
- 終わりのとき、何を持って旅立つのか
- 自らを清めよ、生と老いを超えるために
- 刹那に心を磨け、銀を精錬するように
- 自ら起こした業(カルマ)が、自らを滅ぼす
- 手入れを怠れば、すべては朽ちる
- 品格を汚すもの、徳を腐らせるもの
- 最も深い汚れ――無明を超えて清らかに生きよ
- 恥を知らぬ者は、世を渡りやすい――しかし、魂は濁る
- 清くあろうとする者は、生きにくくとも貴い
- 五つの破滅の種――自らの根を掘り崩すな
- 慎みを失えば、苦しみは長く続く
- 施しに満足せぬ心は、常に飢える
- 欲望の根を断てば、心はやすらぐ
- 四つの毒、心を焼き、流し、絡めとる
- 他人を責める前に、自分を照らせ
- 他人を責める者は、自らを滅ぼす
- 道は外にあらず、汚れを離れてこそ悟りに至る
- 真理に立つ者は、変化に動じない
第一九章 道を実践する人
- 正義とは、怒りなく、理にかなって導くこと
- 言葉よりも、静けさに智慧が宿る
- 知識より実践、言葉より行い
- 年齢ではなく、成熟こそが真の尊敬を得る
- 敬われる人は、年齢ではなく徳によって立つ
- 外見ではなく、心の清らかさが人を美しくする
- 内なる毒を断ち、静かに気高く生きる
- 見た目ではなく、内面こそが“道の人”をつくる
- 小さな悪をも慎む者こそ、真の“道の人”である
- 外の姿ではなく、内の行いが“真の僧”をつくる
- 欲を離れ、清らかに思慮深く生きる者が“道の人”である
- 沈黙よりも、智慧ある判断が“聖者”をつくる
- すべての命を慈しむ心が“聖者”をつくる
第二〇章 道
- 最上を知り、最上を選ぶ
- 真理への道は一つ、自ら歩んでこそ道となる
- 苦しみは癒える――正しい道を歩むならば
- 歩むのは自分、自ら努めて自由を得よ
- 無常を観る眼が、苦しみを超える鍵となる
- 苦しみの本質を見抜けば、苦しみから自由になれる
- 我に執せず、自由に生きる
- 目覚めよ、今こそが行動の時である
- ことば・心・行いを慎む者、道を得る
- 心を整えよ、智慧はそこから生まれる
- 一本ではなく、林ごと断て――煩悩の根を絶つ者となれ
- 欲に縛られた心は、自由にはなれない
- 執着を断ち、静けさの岸へ至れ
- 未来ばかりを案じて、今を見失うな
- 執着に沈む者は、気づかぬうちに流される
- 死は孤独の道——誰も代わることはできない
- 道理を知る者は、ためらわずに歩みを正す
第二一章 さまざまなこと
- 小欲を捨てて、大いなる歓喜を得よ
- 他者の犠牲に立つ幸福は、必ず報いを受ける
- 怠惰は心を濁らせ、責任は魂を清める
- 自覚と実践こそが、心を清める
- 煩悩の家族を断ち、真の自由へ歩め
- 五つの障りを滅して、清らかなる道を歩む
- 仏を念じて、常に目覚めてあれ
- 真理を念じて、道を外れぬ者となれ
- 共に歩む仲間を念じて、道を見失うな
- この身を観て、驕らず、迷わず、目覚めて生きよ
- 傷つけぬ心に、真のやすらぎが宿る
- 瞑想の静けさに、真の喜びがある
- どの道にも苦はある。ゆえに、心の静けさを選べ
- 徳ある者は、どこにいても光る
- 善き人は遠くにいても、光でわかる
- 独りを恐れず、静けさを楽しめ
第二二章 地獄
- 偽りは魂を蝕み、真実は魂を救う
- 外見ではなく、内面の行ないが運命を決める
- 信を裏切るより、鉄火を飲む覚悟を持て
- 欲に近づけば、禍は四つの顔を持って現れる
- 欲の果実は苦しみとなり、破滅をもたらす
- 正しく歩まぬ修行は、剣よりも危うい
- 乱れた行いに、大いなる果報は実らない
- 為すべきことは、ためらわず断行せよ
- 悔いの種を蒔かず、善き行いを選びとれ
- 心の都を護り、時を護れ
- 真の恥を知り、心の軸を保て
- 恐れを誤れば、道を誤る
- 避くべきを避け、為すべきを為せ
- 正しく知り、正しく行えば、道は天へと続く
第二三章 象
- 忍耐は力なり、非難に揺らがぬ心を持て
- 制御された心は、戦場における象より尊い
- 最良の乗りものは、自己を制した人格である
- 慎みある者こそ、涅槃への道を歩む
- 欲に駆られた心は制し難く、孤独を求めてさまよう
- 惰性に流される者は、迷いの輪廻から逃れられない
- 欲望にさまよう心に、鉤(かぎ)を打て
- 自らを救う力は、自らの勤めと心にある
- 賢き友と共に歩め、心穏やかに道を進め
- 真の伴侶なきときは、孤高に歩め
- 愚と歩むな、独りであっても清くあれ_20250626●
- 本当の楽しみは、徳に生きる心の静けさ
- 敬う心が、人生を豊かにする
- 老いてなお清く、智慧と信で生きる喜び
第二四章 愛執
第二五章 修行僧
- 六感を制し、心を清めよ
- 三つを慎む者、すべての苦しみから離れる
- 慎みの静寂に住まう者、それが真の修行者
- 慎みと真理を語る者の言葉は、静かに人を導く
- 真理を喜ぶ者は、道を見失わない
- 自分の一椀を誇りにせよ、他人の器に心を奪われるな
- 少なくても、誠実であれ――それを天も見ている
- わがもの無くして、憂いもなし――真の自由人
- 慈しみと法に生きる者、ついに静けさに至る
- 心の舟を軽くせよ――貪りと怒りを捨てて進め
- 五を断ち、五を修め、五を超えて――激流を渡る者となれ
- 瞑想を怠るな――欲に溺れれば、炎に焼かれる
- 定なくして慧なし、慧なくして定もなし――両輪そろえて涅槃に近づけ
- 静けさの中に、人を超えた歓喜がある
- 生滅を見て不死を知る――それが至高の喜びである
- 始まりにして本質――気を配り、慎み、清く生きよ
- 親切に分かち合い、喜びの人となれ
- 花びらのように、欲と怒りを落とせ
- 三つの静けさが、真のやすらぎをもたらす
- 自己を励まし、自己を守れ――すべての始まりは己にある
- 自分を鍛えるのは、自分しかいない
- 教えを喜ぶ者、心は静まり、やすらぎに至る
- 若き光も、真理に生きれば世界を照らす
第二六章 バラモン
- 流れを断ち、欲を捨て、ニルヴァーナへ至れ
- 止まり、観る――すべての束縛を断ち切る智慧
- 超越する者 ―― 彼岸も此岸も恐れもない境地
- 静かなる達成――心清らかにして為すべきを成す
- 昼も夜も輝く者 ―― 威光を放つ生き方
- 名にあらず、実にて尊ばれる者たれ
- 怒りに報いず、静かに超える者こそ強者
- 愛着を離れ、害意を滅して、苦悩は静まる
- 三つの自制――身・口・意を清める者が真のバラモン
- 真理の教えを伝える人に、心から礼を尽くせ
- 名でも家柄でもなく、真理を守る者こそ尊い
- 外を飾るより、内を清めよ
- すべてを捨て、ひとり静かに、真理に向き合う者
- 無一物、無執着――それが真の尊さである
- 束縛なき心が、真の自由を照らす
- すべての束縛を断ち、目覚めた者が真の自由を得る
- 理不尽に耐える強さこそ、本当の勇気である
- 怒らず、欲せず、戒を守る者こそ、完成された人
- 露のごとく、芥子のごとく――欲に染まらぬ清らかな心
- 苦しみを超え、重荷を降ろし、自由に生きる者
- 智慧と実践を極め、究極の目的に至る者
- どこにも属さず、何にも執着せず、少なく欲して自由に生きる
- いかなる命も傷つけず、慈しみとともに生きる者
- 敵意に染まらず、暴力に流されず、執着を断つ静かな強さ
- 微細な煩悩すらも落とし尽くし、透き通るように清らかであれ
- 真実を語りつつ、誰も傷つけぬ言葉を選ぶ
- 与えられぬものには、いかなる価値があれど、決して手を出さぬ心
- 今にも未来にもとらわれず、無欲に生きる者こそ、真に自由
- 執着も迷いもなく、永遠の静けさに至る者こそ、真の覚者
- 幸不幸に染まらず、心は静かに澄み渡る
- 月のように澄み、濁らぬ心で生きよ
- すべてを越えて、ついに彼岸に至る者
- 欲を離れ、遍歴の果てに自由を得る者
- 愛執を超えて、生存の根を絶つ者
- あらゆる絆を超越した、絶対自由の人
- 快にも不快にも動じぬ、心涼しき勝者
- 生死の真理を超えて歩む、執着なき覚者
- 神も人も測れぬ、完全に自由なる者
- 一切を手放した者に、真の自由は宿る
- 内なる勝利を得た、純潔なる英雄
- すべてを知り、すべてを終えた者
感興のことば(ウダーナヴァルガ)
第一章 無常
- 心に灯をともす──無常を知り、道を歩む決意
- 真の導きは、すべてを知る者の声から始まる
- 無常を知りて、安らぎに至る
- 燃えさかる世で、何を喜ぶのか――目を開き、灯を求めよ
- 白骨を見て快楽を知るな──美の背後にある真実
- 生命はとどまらず、還ることもない──時は流れ、人は歩む
- 今日会う人が、明日もそこにいるとは限らない
- 若さに酔うな、命はつかの間の火のように
- 生の途中で終わる──一瞬先の命を侮るな
- 命は熟せば落ちる──老若の別なく、定めのごとく
- 命は熟した果実のよう──いつ落ちても不思議ではない
- 人の命は陶器のよう──壊れぬものはない
- 命という糸を、何に織りあげるか──尽きる前に
- 一歩ごとに死へ近づく──命の歩みに油断なし
- 流れた時は、二度と還らず──命は川のように
- すべては消えゆく──功も苦も、水面の跡のごとく
- 老いと死の鞭に追われて──命は終着点へと進む
- 昼も夜も、命は失われていく──小川の水のように
- 目覚めなければ、生の旅路は終わらない
- 自分すら己のものにあらず──執着を超えて、自由に生きよ
- 富める者も死を超えられず──命に所有は通じない
- 尽き、落ち、離れ、死す──無常を受け入れたとき、人は自由になる
- 死は平等、報いは行為によって異なる──生き方こそが運命を決める
- 地に落ちる者、天に生まれる者、そして超えて安らぐ者
- 死を逃れる地はなし──だから今ここで、目覚めて生きよ
- 身体は去るもの、行いは残る──智慧は真理にとどまり、清らかに生きる
- 老・病・死に目覚めし者は、執着を断ち、真理に向かう
- 朽ちる車と、朽ちぬ徳──語り継がれる人の道
- 老いは避けられず──だからこそ、美しさの本質を知れ
- 百年の命も、死の前には等しい
- 時は灼熱の火、命はあぶられる魚のごとし
- 命は流れる──動いても、止まっても
- 残り水の中の魚──命は渇き、楽しみは幻となる
- 美しさは幻、身体は壊れる器にすぎない
- 命の灯が消えるとき、身体はただの藁である
- その身体に、何を期待するのか──恐れと穢れの器にすぎない
- この不完全な身でこそ、完全なる安らぎに至れ
- 未来を慮るあまり、“今”の死を忘れるな
- 執着のうちに眠る者、死の洪水にさらわれる
- 誰も代わってはくれない──死はすべてを超えて訪れる
第二章 愛欲
- 思いを断てば、愛欲は影を消す
- 欲を離れれば、恐れは消える
- 快を追えば、苦も追ってくる
- 甘き果実の中に、灼熱の炎が潜む
- 心の鎖は、鉄より重い
- 美は罪ではない。欲する心が、迷いを生む
- 欲望は常ならず、執着が生を縛る
- 愛欲に流されず、流れに逆らって生きる者
- 汚れは一瞬ずつ清めよ
- 一つの欲を断てば、一つの安らぎが得られる
- 欲を捨ててこそ、真の楽しみは訪れる
- 欲を離れてこそ、本当の満足がある
- 欲では満たされず、智によって満たされる
- 欲に溺れて、命の終わりを忘れるな
- 妄執は己をも他人をも滅ぼす
- 欲望の雨は、渇きを癒さない
- 喜びは天にあらず、執着の消滅にあり
- 黄金の山でも、心の渇きは癒せない
- 苦しみの根を知る者は、愛欲に耽らない
第三章 愛執
- 逃げずに為す。その心が智慧を開く
- 欲に清らかさを見てはならぬ。執着は己を縛る鎖である
- 静める者は縛られない。観る者は執着を超える
- 欲の網にかかるな。見よ、老いと死へ向かう魚のごとく
- 欲に従う者はさまよう猿のごとし
- 快楽の蔓は、老いと死を咲かせる
- 愛欲に囚われし心は、罠にかかる兎のごとし
- 愛執の軛に縛られて、生と死の流転に堕ちる
- 愛執を離れた者は、風のように自由である
- 愛欲を放てば、憂いは草のごとく繁る
- 愛欲を断てば、憂いは露のように消える
- 根を掘れ、愛執を。恐れなき心は、そこから始まる
- 妄執の夜は長く、輪廻は終わらぬ
- 愛執なき者は、もはや輪廻しない
- 執着を超え、瞬間を空しくするな
- 飢えを断てば、苦の川は退く
- 根を断たずして、苦しみは何度でも蘇る
- 自らの愛執が、自らを滅ぼす
- 愛執は災いの根。修行者は目覚めて歩め
第四章 はげみ
- 励みこそ、生きる証である
- 努め励むことにこそ、喜びと聖性は宿る
- 心を澄まし、努力を尽くす者は、究極の安らぎに至る
- 励みは人を憂いから解き放ち、智の高みに導く
- 努力と克己の島を築け。激流に流されぬために
- 清き努力は、静かに名を高める
- 沈黙の教えを生きよ。心の怠りは憂いを招く
- 流されるな、惑わされるな、汚すな
- 正しい見解は、千の生を越えて汝を守る
- 智慧ある者は、励みを宝のように守る
- 精進と瞑想は、心の汚れを洗い流す
- 快楽に溺れず、静けさに至れ
- 怠るな、さもなくば悪魔は汝につき従う
- 欲に溺れる者、四つの災いに沈む
- 欲の火は身を焼き、魂を堕とす
- 急ぐな、誤るな、賢者は静かに進む
- 正道を離れた者は、やがて深く悔いる
- 法を逸れた行いは、破滅と後悔をもたらす
- なすべきを怠り、なすべからざるを為す者、ますます穢れに沈む
- 自らを律し、心を照らす者に、もはや汚れなし
- 語るより、歩む者こそ真の実践者なり
- 語るだけの者は、道の外に立つ
- 語る少なくとも、清らかに生きる者こそ真の行者
- はげむ者こそ、天上にも称えられる
- 賢者が讃える者は、なすべきを知り行う者
- 現世と来世、二つを見きわめる智者の道
- はげみを楽しむ者、己を救う
- 怠りを恐れ、はげむ者は、悪をも祓う風となる
- 燃える火のごとく、執着を焼き尽くして歩む者
- はげみによって、束縛を断ち切る者
- 努力の果てに得られる、真の安らぎ
- 精進する者は、すでに涅槃(ニルヴァーナ)の扉に立つ
- 立ち上がれ、つとめよ、そして学べ
- 眠りと怠りの鎖を断ち、心の静けさを護れ
- 怠るな、ことわりに従い歩めば、今も未来も安らぎに至る
- 心を統べ、戒を守り、励みを楽しめ
- 象のごとく、怠惰の沼を出て、道を歩め
第五章 愛するもの
- 執着が心を縛る、離れることで心は自由になる
- 変わるものに心を預けるな
- 愛執こそ、あらゆる苦の根源である
- 愛執なき者は、憂いなき者
- 見ること、会うこと、そのどちらにも執着の影がある
- 好きも嫌いも、心の苦をつくる種子である
- 愛憎に揺れる心が、人を老いさせる
- 愛する者との出会いは、別れの苦をはらんでいる
- 愛も憎しみも、心を縛る鎖である
- 快に流される者は、志ある者に憧れる
- 天に住もうとも、欲に縛されれば死に屈す
- 愛執を断つ努力が、死すら超える力となる
- 見かけに惑わされる心は、自らを滅ぼす
- 自分を大切にするなら、悪と縁を切れ
- 善き行いは、自分をもっともやさしく救う道
- 自分を愛するとは、心を護る砦を築くこと
- 心の砦を内にも外にも築け
- 時を惜しみ、心を護る者は、堕ちずに生きる
- 自分を大切に思うように、他人を傷つけるな
- 恐れと愛しさを知る者は、決して手を下さぬ
- 還ってきた心を、喜び迎えよ
- 善き行いは、来世においてもあなたを迎える友となる
- 善き行いこそが、来世を照らす光となる
- 正しき行いは、天にも称えられる誉れとなる
- 真の美しさは、徳と誠実の中に宿る
- 人に愛される者は、天にも迎えられる
- 正しく諭す者は、善き者の敬愛を得る
第六章 戒しめ
- 誉れと富と福楽は、戒めを守る者に訪れる
- 正しき見通しが、行動の軌道を定める
- 正しく生きる者に訪れる、心と身体の安寧
- 老いてなお光る徳、奪われぬ宝は心に宿る
- 智と戒と施により、此岸も彼岸も安らかに
- 慎みと節度、そして目覚めた心が修行を完成させる
- たゆまぬ精進は、涅槃への道しるべ
- 戒・念・智――三つの鍛錬が苦を尽くす
- 戒・定・観を保ち、静かに真理に生きよ
- 智ある者は、死を超えてなお迷わぬ
- 三つの修養を極めし者、もはや迷いにあらず
- 執着なき者は、煩悩を超えて太陽のように輝く
- 心が騒げば、修養は実らぬ
- 心を覆うものを取り除け、清きものは濡れぬ
- 心ある者は、清き道を整えよ
- 徳の香りは風を越え、あまねく世を薫らす
- 香りの中の香りは、徳の香りである
- 徳の香りは天に届き、世にも薫る
- 清く勤め、智慧に至れば、魔も寄りつかぬ
- 戒・定・慧の道を歩めば、束縛は解ける
第七章 善い行ない
- 行動を捨てず、執着を捨てよ
- 身を慎むことは、心を磨く第一歩
- ことばを慎む者は、心を照らす者なり
- 心を正すことが、すべての源になる
- すべての汚れを捨てて、まことの自己に立ち返れ
- 善を尽くせ、無量の心で
- 善き行いは、今と未来を照らす光となる
- 傷つけぬ生き方は、不死の道をひらく
- 語る前に思い、沈黙に徳を見よ
- 心を慎む者、苦悩なき境地へ至る
- 慎み深き者は、安らぎの岸に至る
- 慎みはすべての苦からの道標
- 善き道は、清めて歩むことで身につく
第八章 ことば
- 言葉と行いを一致させよ
- 口から出る刃に気づけ
- 正しく語らぬ者に、福は訪れぬ
- 聖者を侮るな、言葉に宿る敬意を忘れるな
- 聖者を毀る言葉は、無数の地獄を呼ぶ
- 虚言は心を損ない、忍は力を照らす
- 真理を罵る者、自らを滅ぼす
- 口にするなら、善きことばを
- 悪口に悪口で応じるな
- 慎み深き語りは、人の心を照らす
- 四つの正しい語り、すなわち聖者のことばの道
- 己を傷つけず、人を害さぬ言葉こそ、善語の極み
- 好ましい言葉は、悪意すら寄せつけない
- 真実に立つことばは、永遠に朽ちない
- 安らぎをもたらす仏の語りこそ、最も善く説かれたことば
第九章 行ない
- 真理から逸れし者、道徳をも失う
- 慎みなき受益は、焼けた鉄よりも苦い
- 苦しみを避けたければ、悪を選ぶな
- 悪からは、空を飛んでも逃れられぬ
- 悪業の影は、世界の果てまでも追ってくる
- 他人を責める前に、自らの行いを照らせ
- 慢心と偽りが導くのは、深き堕落の淵である
- 人は自らの行為を相続して生きる
- 奪う者は、やがて奪われる
- 報いは来ないと思う心に、すでに報いが宿っている
- 遅れてくる報いは、もっと深く痛む
- 気づかぬ悪は、心を焼く火となる
- 愚かさは、自らに敵のようにふるまう
- 後悔が残るなら、それは善き行為ではなかった
- 後悔のない喜びが、善行のしるし
- 笑って犯した悪は、やがて涙で償うことになる
- 見えない火が、心を焦がす
- 刃は見えずとも、傷は深く刻まれる
- 己の業に蝕まれる、鉄のような愚かさ
第一〇章 信仰
- 信じる心が、人を高みへと導く
- 惜しまずに分かち合う心が、未来を照らす
- 信と真実こそ、人のもっとも甘き財である
- 敬い、聴き、学ぶ者に、真の智慧は開かれる
- 信じ、励み、学び続ける者は、いかなる困難も越える
- 信と智慧を伴侶とし、迷いの世を超えていく
- 信と慎みを備えた者こそ、真に端正なる人である
- 信じ、与え、惜しまぬ者は、どこでも光を放つ
- 信と智慧こそが、人生最高の宝である
- 聖を慕い、学びに喜び、惜しまぬ者こそ、真の信仰者なり
- 信仰を携える者は、誰にも奪えぬ宝を持つ
- 与える心は安らぎをもたらし、貪る心は平安を奪う
- 欲を断ち切る者に、真の安らぎが訪れる
- 信なき者との交わりは、心を濁らせる
- 清らかな人と交われば、心もまた清まる
- 親しさではなく、信のある者と交われ
第一一章 道の人
- 欲望を断ちて、道に至れ
- 智慧とは、断固として為す力なり
- 行ないの芯が汚れていては、実りは来たらず
- 正しく行わねば、善行も刃となる
- 正しく用いる者は、真理へと至る
- 修行は、心弱き者を拒む門なり
- 心を捨てず、己を導け
- どの道にも苦はある、されど真理の苦は光に通ず
- 外見の清さにあらず、行いが人を決める
- 己を腐らすのは、己の悪性なり
- 老いは智慧の証にあらず
- 清らかさを身に宿す者、真の長老なり
- 外見の道具では、真の道には至らない
- 悪を断じてこそ、真の道に立つ
- 称号に値するは、己を浄めし者のみ
第一二章 道
- 真理を見たとき、妄執は消え、道が現れる
- 欲望は、智慧の雨により静まる
- 生死の迷いを越える智慧
- 最上を知る者は、真理と道に生きる
- 無常を観る者、苦を離れ、心は清まる
- 苦を知る者、苦から離れ、心は清まる
- 空を観る者、苦を離れ、心は自在となる
- “我”を離れるとき、心は自由になる
- 痛みを知った者は、道を語る。歩むのは自らである
- 愛執の矢を抜くのは、自らの歩みである
- この道のほかに、心を清める道はない
- 真直なる道は、静かな勇気によって歩まれる
- 激流を渡る智慧の舟は、慈しみと共に進む
- 究極の安らぎに至る道は、識り、整え、清める歩みにある
- 清き道は、すべて不死の海へと注がれる
- 最上の導き手に、敬意をもって歩む
- 善き思いは、心の塵を鎮める雨となる
- 静めた心に、悟りの悦びが満ちる
- 智慧を武器とし、心静かに、すべてから自由になる
- 八つの正しき道を歩む者に、安らぎと名声は訪れる
第一三章 尊敬
- 虚名に滅ぶ──実りの先にあるもの
- 知識が毒にもなるとき──未熟な心に宿る驕り
- 隠れた欲望は、徳を腐らせる
- 我(わ)が意思に従うは、真理に従うこと
- 欲と驕りは、真の道を見えなくする
- 栄誉に酔うな、静けさの中に道がある
- 他に依らず、法(ダルマ)を装って商わず
- 足るを知り、他と比べぬ者は、心安らかなり
- 楽しみは、静けさと慎みの中にある
- 満ち足りた心で、真理一つを見つめよ
- 共に得たものを軽んずるな――感謝こそが心の豊かさを育てる
- 知より行に徳が宿る――誠実な実践者こそ称えられる
- 真の偉大さは、知られずとも輝く
- 富は尊敬を買うが、徳を証明しない
- 快適さに執着すれば、孤立と対立を招く
- 尊敬に酔うな、名声の影に危機がある
- 食は心を満たさず、ただ身体を養う
- 尊敬は蜜であり、泥でもある――刺さる前に手放せ
第一四章 憎しみ
- 怒りに応じるな、静けさで報いよ
- 害されたからとて、害し返すな
- 撒いた種は自分に返る
- 怨みに費やすには、人生はあまりに短い
- 思い上がりが和を乱す
- 悪人でさえ和するのに、なぜ賢者が争うのか
- 語るより沈黙、賢さは誇るものでなく、滲み出るもの
- 理を知る者が、争いを止める者となれ
- 恨みは思いに宿り、思いによって増殖する
- 手放した瞬間、心は自由になる
- 怨みに怨みで報いては、終わりなき連鎖が続く
- 怨みに乗らぬ者こそ、真の賢者なり
- 真の友と歩め、共にある道は力となる
- 独りでも、正しく歩む者であれ
- 愚と歩むな、智と会うまで独りで進め
- 独り林を行く象のように、静かに、強く、生きよ
第一五章 念いをおちつけて
- 心を鎮め、世界を照らす
- 今、正しく在る者に、死も及ばぬ
- 慎みと集中がもたらす、真の安らぎ
- 自己も所有も空なれば、執着は越えられる
- 目覚めた心で、人生の苦を越える
- 目覚め続け、いま、この身で苦を超える
- 目覚めた者に、恐れはない
- 昼も夜も目覚めて学べ、汚れは消え、道は拓ける
- 仏を念う者、心に安らぎを得る
- 法を念う者、道を見失わず
- 善き仲間を念じる者に、道は開かれる
- 覚めた心は、仏とともにある
- 法を念う者は、日々真理とともに歩む
- 善き仲間を念じる者、道をまっすぐ歩む
- 身体を観じ、心を静め、昼も夜も修行は続く
- 戒めを守り、執着を捨て、光明を念じて生きよ
- 害さず、恐れず、喜びに生きる
- 怒らず、害さず、やさしさを喜ぶ心
- 離れることで、真の自由が生まれる
- 静けさを楽しむ心に、真の力が宿る
- 離れてなお、豊かな心
- 空を知る者、すべてから自由である
- かたちにとらわれぬ心は、自由の極み
- 何も持たぬ心に、すべてが宿る
- 瞑想は、心が還るよろこびの場
- すべてを越えて、安らぎに至る
第一六章 さまざまなこと
- 未来を生きる者は、今を整える
- 目的の成就は、貫き通す心の中にある
- 己を鍛え、己に依れ
- 価値の逆転に惑わされるな
- 過去を悔いるより、今を変えよ
- 執着を越える者は、今を変えた者である
- 真の光は、年齢に宿るのではなく、志に宿る
- 年齢にとらわれず、志と修行で執着を越える
- 過去を光に変えるのは、善き今である
- 過去に縛られず、善によって自由になれ
- 生きているうちに、苦悩を越えよ
- 悲しみの中でさえ、動じぬ心を育てよ
- 心を整えた者は、最も近き人々の中でこそ光る
- 欲を離れ、孤独を喜びとせよ
- 清らかな行いが、誓いをかたちにする
- 欲を離れた心にこそ、真の恵みは実る
- 怒りを離れた者への敬意は、真の恵みとなる
- 迷いを離れた心に、真の光は宿る
- おごりを離れた人のまなざしは、世界を澄ませる
- 貪らぬ心に、真の豊かさは宿る
- 執着を離れた心に、清らかな果報が実る
- 心こそ、世界を統べる王である
- 肉体は城壁にすぎず、真の自己はそこにあらず
- 苦しみの連鎖を断つ鍵は、執着を手放す智慧にある
第一七章 水
- 執着を離れ、静かに前へ──白鳥のごとく
- 高く、静かに、超越して――心を制した者の道
- 備えなき者の晩年――老いた白鷺の教え
- 備えなき老いは、折れた弓のように横たわる
- 一滴の軽視が、大きな禍を呼ぶ
- 一滴の善が、福徳の泉を満たす
- 渡ったと思うなかれ――智慧の人のみが彼岸に至る
- 誰が岸に立ち、誰がまだ流れの中にいるのか
- すでに満たされている者は、求めない
- 自己をととのえる者こそ、真の職人
- 心の湖を澄ませる智慧の静寂
- 汚れず、揺れず、濁らず──賢者の境地
第一八章 花
- 真理の花を摘む者となれ
- 学びの心こそ、真理を摘む力となる
- 煩悩の根を断ち切り、真の自由を手にせよ
- 愛執の縄を断ち、自由なる心を育てよ
- 執着の網を断ち、静けさの岸へ向かえ
- 香りなき花にあらず、行いに香る者たれ
- 香る言葉は、実行という根に咲く
- 損なわず、与えて去る――聖者の歩みは蜜蜂のように
- 見るべきは他ではなく、自らの足もと
- 善行は人生を編む華鬘(けまん)なり
- 花びらのように、穢れを静かに手放せ
- 塵芥の中に咲く、真理の花となれ
- 死は、花に夢中の心を容赦なくさらっていく
- 夢中のまま終わらぬために、目を覚まして生きよ
- 富に夢中な心に、死は背後から忍び寄る
- 陽炎の身を悟りて、死の目を超えてゆけ
- 泡と陽炎の身を悟り、死の支配を超えて歩め
- 世界の本質を見抜く者は、死すらも超えてゆく
- 泡の世にとらわれず、欲望の矢を抜け
- 蛇が脱ぐように、執着の皮を脱ぎ捨てよ
- 情欲の根を断ち、静かに岸を越えよ
- 憎しみの根を断ち、軽やかに煩悩の岸を離れよ
- 無明を断ち、智慧の光で岸を離れよ
- 慢心の皮を脱ぎ、真の自由へ至れ
- むさぼりの手をほどき、無執着の岸へ至れ
- 愛に執すことなかれ、すべてを手放すとき自由が来る
第一九章 馬
- 良馬のごとく、気づきの一鞭で走れ
- 知慧と行ないの両輪で、すべての苦しみを超えてゆけ
- 己を馴らす者は、神々さえも敬う
- 眠る世界の中で、ただ一人、目醒めて進め
- 心に恥じ、知恵を持つ者は、悪を超える
- 己を制する者は、王に仕える馬のごとく世を導く
- 最も優れた調教は、己を馴らすことにある
- 己を馴らす者のみが、静けき岸に至る
- 己を整えし者は、苦しみを超える
- 己を調えし者、すべての絆を断ちて自由に至る
- 己を調えし者は、苦しみも繁栄も超えてゆく
- 己を調えし者、静けき境地の門前に立つ
- 己を御せ、苦しみの岸を越えよ
- 己こそ、己を導く唯一の御者である
第二〇章 怒り
- 怒りを捨ててこそ、真に自由な人間となる
- 怒りも欲も、智慧の光に照らして手放せ
- 怒りを滅して、真のやすらぎを得よ
- 怒りに身を任せれば、善も悪となる
- 怒りに支配される者は、どこにも安らぎを得られない
- 怒りに沈むとき、力は消え、徳は遠のく
- 力ある者こそ、忍耐をもって人を護る
- 支配する力より、慈しみの忍耐を
- 力ある者の沈黙こそ、最上の強さ
- 怒りに乗らず、静けさで場を護る
- 怒りに応えぬ静けさは、共に生きる智慧である
- 真の強さは、愚人に理解されぬ静けさに宿る
- 口で勝つ者にあらず、沈黙で超える者が勝者なり
- 真の忍耐とは、弱き者をも赦す心である
- 怒りのことばは、集いを壊し、自らを損なう
- 真実・無怒・施し――心の行いが、天を開く
- 真に知る者は怒らず、静けさのうちにある
- 怒りに怒りで応えず、沈黙で勝つ
- 怒らずに勝ち、与えて勝ち、真実で勝つ
- 怒りなき人は、智慧と静寂の中に立つ
- 怒りを棄てる者は高く、怒りに住む者は険しき岩のごとし
- 怒りを制する者こそ、真の御者である
第二一章 如来
- 真に自らを知る者は、もはや何者にも依らない
- 比すべき者なき、真の導き手
- 無上の勝者、揺るぎなき自己を得た者
- 等しき者なく、ただひとり覚る者
- 真の勝利とは、己が汚れに打ち克つこと
- 未踏の道をひらく者、法輪を回す者
- 静かに真理を語る者は、目立たずとも確かにそこにいる
- 真理を響かせる者は、嫉妬されず、敬われる
- 静けさに住む者は、神々さえも羨む
- 最後の身を保ち、光のように生きる者は、神々すら敬う
- 時を超えて真理を灯す者たち
- 偉大さを求むるなら、仏の道を尊べ
- 真理を信じぬ者に迫る、見えぬ災い
- 真理を信ずる者は、天馬に乗るがごとく進む
- 如来の心にある二つの想い――静けさと孤独の悦び
- 恐れなく、望まず、すべてを慈しむ者
- 高みより見るまなざし──すべての憂いを超えて
第二二章 学問
- 知に住まず、行に生きよ
- 無常を知る者は、夜のように静かに歩む
- 心の闇に智慧は届かず
- 聞くことこそ、知を照らす灯である
- 教えは、心に灯る識別の光
- 聞くことは、解放への第一歩
- 学びよりも、行いが人を照らす
- 行いにあらわれてこそ、知は本物となる
- 学びなく、行いなくして、道は語れない
- 学びと行いの二輪を備えた人は、真に信頼される
- 真の人物は、金のごとく輝く
- 姿でも声でもない、本質を見よ
- 外ばかりを見る者は、声に惑わされる
- 内にこもる者もまた、声に惑う
- 見ず、知らず、ただ声に惑う
- 内も外も見通し、声に惑わぬ者となれ
- すべてを信じるな、思慮をもって照らせ
- 聞いて留め、育てて成す――知は一歩ずつ力となる
- 言葉と行動が一致するとき、智慧は完成する
第二三章 自己
- 人の目ではなく、自己の目で己を律せよ
- 孤独を恐れるな、孤独を楽しめ
- 自己に克つ者、万人に勝る
- 内なる勝利は、天地も覆せぬ
- 身を正すことなくして、人を導くな
- まず己を整えよ、他人はそのあとに従う
- 教える前に、自らに命じよ
- 賢者は、語る前に身をもって語る
- 使命は人に譲るな。自分の道を全うせよ
- 己こそ己の王なり
- 主となり、志を貫け
- 己を治めて、徳を成せ
- 自己を律する者、やがて世に知られる
- 己を治むる者、ついには敬われる
- 自らを治める者、あらゆる幸を受け取る
- 己を治むる者、天に至る
- 己を治めし者、歓喜は永く続く
- 己を律し、真理を観よ
- 己を治めし者、家の光となる
- 乱世にあって、心を乱さぬ者であれ
- 己を律する者、すべての束縛を離る
- 己を治めし者、輪廻をも超える
- 己を整えし者、もはや苦しまず
- 己を整えし者、涅槃に至る
- 逃げるな、執着を捨てて進め
第二四章 広く説
- 静けさをもたらす、ひと言の力
- 理にかなう、ひと言の真価
- 長さよりも、清らかさを
- 智慧ある一日は、迷いの百年に勝る
- 一日の精進は、百年の怠惰に勝る
- 無常の理を知る一日は、百年に勝る
- 苦の終わりを知る一日は、百年の無明を超える
- 汚れを断ち切る一日は、百年の停滞を超える
- 動じぬ心を得た一日は、百年の彷徨を超える
- 滅びぬ真理に触れる一日は、百年の浮世に勝る
- 無垢の静寂に触れる一日は、百年の曇りを晴らす
- けがれを離れた心で生きる一日は、百年の執着を超える
- 深遠なる真理に触れた一日は、百年の彷徨を超える
- 最高の境地に触れた一日は、百年の追求を超える
- 死を超える境地に触れた一日は、百年の命を超える
- 形式を超えた一瞬の敬意は、百年の儀式に勝る
- 真の信心は、形を超える力を持つ
- 真理を信ずる一念は、百の苦行を超える
- 真に善き仲間を信ずることは、百の苦行に勝る
- 戒めを信じる一念は、百の苦行に勝る
- 慈しみの一念は、百の苦行を凌ぐ
- すべての命を憐れむ心は、百の修行を凌駕する
- 真理を語る者の功徳は、百の修行にまさる
- 信じる心のひとしずくは、百年の儀式を超える
- 法(ダルマ)を信ずる一念は、百年の儀式にまさる
- 共に歩む仲間を信じる心は、百年の修行にまさる
- 自らを律する信が、百年の儀式にまさる
- 慈しみの一念は、百年の供物にまさる
- すべての命を憐れむ心は、百年の祈りにまさる
- 真理を説く一言は、百年の祈りを超える
- 正しき人を敬う心こそ、真の供物
第二五章 友
- 悪しき友より、独りの道を選べ
- 善き友こそ、人生を照らす灯火
- 交わりは、心を映す鏡である
- 善き言葉は、姿なき導き手となる
- 誰と歩むかが、己の行き先を決める
- 真の高みは、高き人に学ぶことで拓かれる
- 香草も悪臭に染まる ― 交わりが己を形づくる
- 香る人に交われば、自らも香る
- 友の影は、己の影となる
- 毒ある者に近づけば、無傷でも毒される
- 友を見れば、己の未来が見える
- 己は果物籠。何を入れるかで、香も味も変わる
- 触れていても、味わわなければ意味はない
- 開かれた心に、真理はすぐに沁みわたる
- 真理は、そばにあるのではなく、心の中に映る
- 悟りは時間でなく、心の澄みで決まる
- そばにいても、悟りは届かないことがある
- 心の澄みに、真理は一瞬で映る
- 一語が魂を変え、千語でも届かぬことがある
- 一を深く知る者は、百を超える
- 優しさより、真理のある厳しさを選べ
- 自らを知る者が、真に賢い
- 甘い言葉より、真の苦言を聞け
- 誰と共にあるかが、誰になるかを決める
- 光ある人のもとに集え
第二六章 安らぎ(ニルヴァーナ)
- 甲に籠る静寂の力
- 忍は力なり、害せぬ者こそ真の道を歩む
- ことばは刃にも盾にもなる
- 響かぬ鐘のごとく、心を鎮めよ
- 響かぬ鐘は、悟りの証
- 静かに満ちる、四つの最高価値
- 飢と存在を見抜いた者は、安らぎを選ぶ
- 行き先を知る者は、今を選ぶ
- すべては因縁によって決まる
- すべての存在は、自らの場所へと還る
- 安らぎは、怠らぬ者にのみ開かれる
- 舟を軽くせよ――情欲と怒りを捨てて進め
- すべては幻、来ては消えるもの
- 真理は静かに、妄執を離れた先に見える
- 妄執を断ち、塵を払い、河を涸らす者は、苦を超える
- 五蘊を超え、静かに苦を終わらせよ
- ただ在るを、ただ在るとして受け取る
- 苦を知り、道を歩む者は、悪を離れ、自由となる
- 依らず、揺れず、消えない心の静けさ
- 生じざるものを観るとき、縛りから離れる
- 壊れるものに、喜びを求めるな
- 思考を超えた静けさ、それが真の安楽
- 光も言葉も届かぬところに、真の静けさはある
- 動かず、生ぜず、依らず――そこに終わりなき静けさがある
- 五大を超え、光も闇もない静けさ
- 形あるものを離れ、形なきものすら離れて、沈黙のなかへと還る
- 悟りに至り、生の矢を折る
- 相を滅して没せず――それが究極の静けさ
- 心の殻を破り、生の循環を離れる
- 最高の贈り物は、真理を語ること
第二七章 観察
- 自らの影を見つめる者こそ、真に清らかである
- 他を貶める眼は、自らを曇らせる
- 恥を失えば、易き道はあれど、高き道は閉ざされる
- 正しき道は険しき道、されど真理に通ず
- 闇を見抜く眼をもて、そして空へ翔べ
- 虚を有と見るなかれ、真理の眼を養え
- “我”という矢を抜け、自由はそこから始まる
- 我が為すとも、他が為すとも思わぬ者、真に自由なり
- 慢心の垢を落とし、超えるべきは己の執着
- 得失を離れ、心を一点に定めよ
- 善をも執すな、智慧は中道に宿る
- 快楽に欠点なしと思うなかれ、それは心を縛る第二の極端
- 極端に耽る愚を離れ、智慧の眼をもって見守れ
- とどまらず、思い上がらず、道なき道を歩む者
- 泡と陽炎に執するな、死さえも届かぬ眼を養え
- この身を泡と知るとき、死の影はもはや届かない
- 美しき車を執すなかれ、賢者は通りすぎてなお歩む
- 身体の美に耽れば、歩みは泥に沈む
- 美を観て迷うなかれ、離れてこそ、真の知恵
- 飾られた身体の奥に、真の不安を見よ
- 宝飾に惑わされぬ眼、それが智慧の証
- 香りも紅も心を染めず、賢者は魅力を超えて観る
- 装いは心を惑わすが、真理は飾りに宿らず
- 飾りを超えて、心は自由に在れ
- 美の装いの裏に、無常の真理を見る
- 飾られたものの奥に、壊れるものの宿命を見よ
- 欲に溺れた目には、真理の流れは見えない
- 私はこれである」と言わぬ者こそ、真に流れを渡る
- 解かれた縄を、自ら拾って縛り直すな
- 何ものにも縛られず、ただ静かに、回転する者
- 恐れの中で、外に逃げても安らぎは見つからない
- 真のよりどころは、外にはない
- 真理を見抜く者は、三宝に帰依する
- 苦を見抜くことが、自由への第一歩である
- 真理に根ざすものは、もはや迷わない
- 見る力のある者は、見る者も見ない者も見抜く
- 見ているつもりでは、真実には触れられない
- 観る者は、すがたに惑わされない
- 観る力は、条件のもとに生まれる
- アートマンに固執するか、苦を観るか
- 観察は無明のうちに、観察を超えるとき智慧はある
第二八章 悪
- 心を浄めることこそ、行いの根本である
- 与え、律し、手放すことにこそ、真の自由がある
- 群に在りて独り、濁りの中で清きを保つ
- 清きものに心を向け、濁りに親しむな
- 孤独にして豊かなる、真理の味を知れ
- とらわれを捨てた心に、恐れはない
- 過ちを諫める者こそ、真の友である
- 静かにして揺るがず、悪を吹き払う風となれ
- 誹謗は風に投げた塵のごとく、己に返る
- 行為は影のごとく己に従う
- 心の汚れも浄らかさも、自らが選ぶ
- 人は自らを磨くよりほかに道はない
- 不平等に抗し、悪を避けて歩む者こそ賢者
- 悪は毒、避けて進むが智者の道
- 清き人に、悪は触れ得ない
- 易きに流れず、難きを為せ
- 習慣が道をつくり、性格が行為を導く
- 蜜の味に惑わされず、報いを見よ
- 悪の果は、時を待ちて必ず実る
- 善の果は、時を経て静かに花ひらく
- 悪を重ねれば苦しみは深まる
- 善を重ねて喜びとなせ
- 善は急げ、心に隙を与えるな
- 小さな悪が、大きな禍を呼ぶ
- 善の一粒が、福の穂となる
- 無実の人を傷つけると、十の禍に堕つ
- 悪は忘れても、報いは忘れない
- 善は静かに、確かに実を結ぶ
- 悪の記憶は、心を離れず
- 善は静かに、心を照らす光となる
- 悪の果は、今と未来の心を蝕む
- 善は今を照らし、未来をも輝かせる
- 悪は心に宿り、未来に苦をもたらす
- 善は時を超えて心を照らす
- 善は心に安らぎを育み、天にも届く
- 悪に染まり、善を怠れば、魂は沈む
- 善を積む者は、恐れなく渡る
第二九章 ひと組みずつ
- 真の光は、仮の輝きを沈める
- 真理の光は、仮説の影を拭う
- 誤った眼差しは、真実から遠ざかる
- 真実を見抜く力が、悟りへの道を開く
- 欲望の火に舞う蛾のように――執着は新たな束縛を生む
- 疑いを越える修行の力――清浄なる思念が真理を開く
- 外見を飾るより、まず心を清めよ
- 徳を備えてこそ、外見は意味を持つ
- 欠点を断ち、憎しみを離れた人こそ、真に端正な人である
- 名やかたちでは人の価値は決まらない
- 見た目では人の心は測れない
- メッキの光は、本物の輝きにはならない
- 怠惰は魂を曇らせ、輪廻の檻を強くする
- 静かな心と節度ある生き方が、苦しみを薄めてゆく
- 自らを律せざれば、煩悩の風に倒れる
- 節度と統一された心は、煩悩の風に揺るがない
- 欲を離れた者にだけ見える、静けさの歓び
- 聖者のいるところ、そこが楽土となる
- 徳ある者は離れていても届き、徳なき者は近くにいても信頼を得ない
- 交わりを慎み、道理を深く洞察せよ
- 矢に堪える象のごとく、誹りをも静かに耐える
- 迷いの生存を越えて、喜びもまた離れる
- 執着を離れ、何ものにも頼らぬ者こそ、真に自由な人である
- 煩悩の家系を断ち、無垢の道を歩む
- 執着なき者の歩みは、空を飛ぶ鳥のごとく
- 無所有の境地は、ただ静かに天を翔る
- 静かな心の飛翔には、跡は残らない
- 無執着と静けさの道は、たどれぬ空の道である
- 迷いを越え、何にも依らずに歩む者は、空を翔ける鳥のように
- すべてを離れ、ただ静かに、無跡を歩む者
- 痕跡をも残さぬ、沈黙の修行者
- 風も留めぬ、空を歩む者の道
- 多くは岸辺を歩み、少数のみが彼岸へ至る
- 真理を見抜く者、死の岸を越える
- すでに歩み終えた者は、何ものにも乱されない
- 恐れと欲の川を渡りきった者
- 欲・怒・迷・執——心を流す四つの濁流
- 足跡なき虚空に、生き方の真実はある
- 束縛を断つ者が、真の自由に至る
- 縛りを知り、超えることで、自由が始まる
- 行動は慎重に──悪をなすより、静かなる徳
- 善をなせば、心は喜び、道は光る
- 沈黙の中に光を宿し、語るときに真理を照らす
- 真理を語る者は、旗を掲げよ
- 非難を恐れず、正しき道を歩め
- 称賛にも誹りにも動じぬ人であれ
- 真の評価は、理解する者の手によってなされる
- 黄金のような人格は、非難の余地なき輝きを放つ
- 誉めにも貶しにも、心を動かさぬ者こそ賢者
- 根のように静まり、執着を脱いだ者は、非難されることがない
- 愛執なき行為、名なき聖者
- 勝利なき勝利、道なき導き
- 執着なき者に、誰が道を示せるか
- 根なき者の根強さ
- 執着なき者に道は問えぬ
- 心静かにして、聖なる岸へ至る
- すべてを手放したとき、真の自由が訪れる
第三〇章 楽しみ
- 勝ち負けを越えた者こそ、真に安らぐ
- 人を苦しめて得た快楽は、己を縛る鎖となる
- 他者の安楽を損ねて、自らの安らぎは得られない
- 他者を守る者に、安楽は報いとして訪れる
- 善を積む者は、今も来世も安らぎに生きる
- 道理を生きる者は、どんな嵐にも守られる
- 道理を歩む者には、幸せが訪れる
- 少なくとも、心をこめて与える人は、永遠に豊かである
- 施しとは、戦うごとく、勇気と決意を要する行為である
- 執着を越えて与える者こそ、真の勇者である
- 善き行いは、やがて願いを満たし、魂を解き放つ
- 積まれた善は、最強の護りとなる
- 真理を楽しむ者の心は、風のない湖のように澄んでいる
- 真理を味わい、執着を離れ、覚りの道を喜ぶ心
- 心が道を楽しむとき、解脱はすでに始まっている
- 静かな暮らしの中に、真の喜びはある
- 怨みも恐れも超えて、静かに自由に生きる
- 静かに学び、誰も傷つけずに生きることのよろこび
- 欲と慢を離れてこそ、本当の安らぎがある
- 節度と信仰と智慧と善――四つの喜びが人生を支える
- 敬う心が人生をあたたかくする
- 真理が語られ、人々が和し、共に育ち合うことの喜び
- 徳ある人との出会いが、自分を磨いてくれる
- 整え、克ち、悟り、捨てる――四つの喜びが心を自由にする
- 良き人と共にあり、愚と離れる――心は静かに安らぐ
- 共に歩む相手が、心の道を決める
- 目覚めた人が生まれる場所に、真の幸福が宿る
- 煩悩を離れた人は、静かに、深く、安らかである
- 欲と怒りを制する者は、深い静けさに生きる
- 小欲を捨て、大きな歓びに生きる
- 欲望を離れた楽しみは、天上の快楽すら凌ぐ
- 心の荷を降ろせば、人生は軽くなる
- 愛執なき者は、もはや迷いに還らない
- 善き縁と行いが、人生の最後に微笑みをもたらす
- 炎が消えるように、欲も静まり、心は解き放たれる
- 欲を超えし者に、行方を問うは無意味なり
- 心静かなる者は、神さえ測ること能わず
- 持たぬ者こそ、最も自由に笑う
- かたちに縛られし者、自由を知らず
- 持たぬ者は、真に知る者なり
- かたちを超えて、智慧と共に笑え
- 自分の主であれ、他に縛られるな
- 貪らぬ者こそ、もっとも自由に生きる
- 焼けるものを持たぬ者は、どこでも安らかに生きる
- 悩みを超えて、静かに生きる力
- 傷つけない者は、真に強く、自由である
- 怨みを超えたところに、真の平和がある
- 悩ませぬ人が、まわりを安らがせ、自らも安らぐ
- 持たぬ者のほうが、喜びを深く味わえる
- からだを自分と見なさぬとき、真の自由が訪れる
- 苦も快も、すべては縁による現象
- 楽にも苦にも、動じぬ者こそ真に楽しむ
第三一章 心
- 心を制する者が、人生を制す
- もがく心にこそ、解脱への扉がある
- 乱れる心に、智の手綱を
- 未熟な心には、見張りをつけよ
- 奔る心を制するは、真の自己統治なり
- 家屋の作者を探し続けた、果てしない旅を終えるとき
- 心の家屋を壊し、自由を得る
- 心を射る者こそ、恐怖を超える
- 最大の敵は、己が邪まな心である
- 正しく向けられた心は、最大の恩となる
- 修養なき心に、情欲は雨のように入り込む
- 修めぬ心に、怒りは静かに入り込む
- 備えなき心に、迷いは音もなく入り込む
- 備えなき心に、驕りは忍び寄る
- 心の隙に、貪りは忍び込む
- 修めぬ心に、愛執はやすやすと入り込む
- 心を整えれば、情欲は入り込めない
- 怒りを防ぐ、整えられた心の屋根
- 整った心に、迷いは寄りつかない
- 高慢を防ぐは、整えた心の力なり
- 貪りを寄せつけぬ、整った心の備え
- 整った心は、愛執すら受けつけない
- 心が汚れていれば、行動も結果も苦しみに染まる
- 清らかな心が、幸せを呼び寄せる
- 濁った水には、真理の月は映らない
- 清らかな心にこそ、真理は映る
- 怒りに覆われた心には、真理は届かない
- 揺らぐ心に、智慧は育たない
- 貪欲の激流に心を委ねるな
- 快楽に流される者に、栄誉はとどまらない
- 怠りは焼けた鉄のように、自らを苦しめる
- 口先の決意より、一歩の実行
- 思考に振り回される心は、どこにも安住できない
- 心を澄ませば、生まれ変わりの輪から離れられる
- 脆き身を知り、堅き心を築け
- 泡のような身に執せず、心を城とせよ
- 世界は脆い。心を築き、智慧を剣とせよ
- 泡のごとき世界に迷わず、智慧で心を守れ
- 心を正しきにおさめ、執着なき者は、すでにここに解き放たれる
- 心を護り、他を思いやる者は、幸せを保ち続ける
- 心が心に出会うとき、真の静寂と智慧が生まれる
- 害さず、慈しむ者に、敵はなし
- 無執着の慈悲こそ、功徳を積む源泉
- 心の静けさこそ、安穏と解脱の証
- 五感を超える、智慧の悦び
- 欲なき心、静寂の眠り
- 足跡なき道を歩む者の安らぎ
- 岩のごとき心に苦しみは近づかない
- 慎みと静寂に宿る真の修行
- 離れてなお、満たされる心
- 心・ことば・行いを守る者は、苦しみに飲まれない
- 怠りと誤信の果てに、死神が待つ
- 正見に立ち、眠れる心に克つ
- 心を欺くな、心に欺かれるな
- 心を制する者は、獣性を超える
- 欲に焼かれる心を制せよ
- 心を護れば、人として歓喜に満ちる
- 心を制する者、天に歓喜す
- 守られた心は、やがて涅槃に至る
- 捨てることより、誠実に働くことが魂を清める
第三二章 修行僧
- 清貧にして専念する者、神々すら敬う
- 名声を求めぬ者、天も敬う
- 語らずとも光る、我なき者の静けさ
- 傷つけられても、心は濁さずに応じよ
- 欲なく、執なく、独り歩む者こそ真の行者
- 節度と喜びと分かち合い――静けさを携えて歩む
- 慎みと静寂のうちに、真の満足は宿る
- 真理を喜び、真理とともに生きる者は、決して堕ちない
- 静寂の中にこそ、超越の喜びがある
- すべては移ろう――その理解が、静かな悦びをもたらす
- 情欲を越え、山のごとく揺るがぬ者であれ
- 怒りを超え、岩のように不動であれ
- 迷いなき者は、山のように不動である
- 己を誇らず、揺るがぬ心を持て
- むさぼりを離れ、岩のように揺るがぬ者となれ
- 愛すら執とせず、ただ在る者は揺るがない
- 所有を離れ、失っても悩まぬ者こそ、真の修行者
- 形にあらず、心にこそ修行は宿る
- 快も罪も越えて、清く賢く歩む者こそ、本当の修行者
- 法に喜び、慈しみを宿す者は、やがて静寂に至る
- 心の働きすら静まりし時、真の安らぎは訪れる
- 慈しみと法の悦びは、涅槃への道しるべ
- 身・口・心を鎮め、欲を離れてこそ、やすらぎは訪れる
- 静けさなくして智慧は育たず、智慧なくして静けさは深まらぬ
- 智慧と静けさへの道に立つ者は、まず深く根を下ろせ
- 満ち足りて慎み深くあれ、それが修行の道となる
- 善をなす三業と、恥を知る心が、真の修行をつくる
- 七つの柱を磨き、心を澄ませて道を歩め
- 苦の終わりを見定めて、清らかに生きよ
- 悟りは形に宿らず、汝の油断なき心に宿る
- 自己という幻想を手放し、苦の炎を鎮めよ
- 迷いの生に安住せず、変化の彼岸を目指せ
- 迷いを喜ぶかぎり、苦しみは離れず――捨てる勇気が、仏に近づける
- 説く者であっても、まず離れよ――語る前に、己の迷いを見よ
- 執著が滅びるとき、苦しみは生まれない
- すべては移ろいゆく。ゆえに、執らわれず、喜びに溺れず
- すべてに打ち克ち、何ものにも揺らがない者こそ、真の安らぎにある
- 自己への執着を断つとき、輪廻の輪は止まる
- 再び迷うことなき者は、生死を超えて在る
- 煩悩と我執を離れし者、輪廻を超えし者なり
- もはや迷いは繰り返されない。悟りは永遠である
- 生存の執着を滅ぼした者は、いま完全に自由である
- 迷いは終わり、輪は断たれた
- 妄執を断つ者は、輪廻を断つ
- すでに輪は閉じ、歩みは終わった
- 煩悩の泥を越えて、真の自由に至る
- 怒りの火を消した者こそ、真の修行者
- 迷妄を越えて、智慧に至る
- 慢心を捨ててこそ、人は真に偉大になる
- 欲を滅して、心は静まる
- 愛執を離れてこそ、真の自由がある
- 山のごとく、動ぜぬ心
- 旧き皮を脱ぎ捨てよ――虚妄の世から自由へ
- 華を摘むように、欲を断て
- 憎しみを断ち、静けさへ還れ
- 迷いを抜けて、光に還れ
- 慢を捨て、ただ真に立て
- 欲を脱いで、澄みきった心で生きよ
- 愛執を超えて、心は本来の岸へ還る
- 欲望に抗することは、心を癒す智慧の薬
- 怒りは毒、沈黙は薬。憎しみに打ち勝つ者が真の強さを得る
- 無知の毒に気づき、智慧の薬で中和せよ
- 誇りを手放す者は、軽やかに彼岸へ至る
- 欲に飲まれる前に、智慧の薬で制せよ
- 愛することと執着することは、違う道である
- 欲望を断て、心に堤を築くよりも
- 憎しみの炎を超えて、心は平和の岸に至る
- 無明を断つとき、真の自由が始まる
- 誇りを脱ぎ捨て、道に帰す者となれ
- 欲を捨ててこそ、向こう岸へ渡れる
- 執着なき者は、彼岸へ渡る
- 執著の奔流を断ち、彼岸へ渡る者
- 欲望の絆を断ち切る者、真の自由を得る
- 五つの覆いを捨て、疑いなき心が自由を得る
- 思念を捨てて、まことの静寂に至る
- 妄執を捨てて、本来の自由に還る
- 煩悩の火を鎮めし者、静寂の岸に至る
- 潜む影を見抜き、静かに超えてゆく者
- 規律と空の実践に安らぎは宿る
- 快・不快を超えて、静かな力に至る道
第三三章 バラモン
- 形ではなく、心が人を浄める
- 飾りよりも、静かな徳が人を照らす
- 悟りは道半ばで立ち止まる者には訪れない
- 一方しか見ない者に、真理は見えない
- 志半ばにして倒れる者の根は、執着にある
- 外を飾っても、心が濁っていては意味がない
- 生まれより、行いこそが尊さを決める
- 悪を離れた人、それが真の高貴さである
- 言葉や姿ではなく、真理を守る生き方が尊い
- 悪を離れた人こそが、名にふさわしい
- 清らかさは、水でなく、誠実さによって得られる
- 悪を離れ、常に目覚めて歩む者が真の覚者
- 正しく生き、語り、識る者が高貴である
- 欲も慢心も捨てたとき、人は真に安らぐ
- すべてを手放したとき、人はもっとも自由になる
- 身・口・心を慎む者こそ、真の完成者
- 言葉の優しさが、その人の品格を語る
- 怒りに打ち勝つ者こそ、真に強い人
- 怒らず、学び、整え、そして解脱する人が最も尊い
- いずこにも属さず、満ち足りて歩む者
- 喜怒哀楽を超えて勝つ者が、真の勝者である
- 心を乱さず、静けさにとどまる者が真に尊い
- 自立し、明らかに見、整い、揺るがぬ者こそ真の完成者
- 境界なき者、彼岸すら超えて自由なる者
- 取らず、持たず、心を空にする者こそ真の自由人
- 三界を超え、あらゆる存在に執着せぬ者こそ自由人
- 苦しみの根を断ち、欲にとらわれぬ者こそ真の解脱者
- 幸も不幸も越えて、静かなる者が真に勝てる
- 何ものにもとらわれぬ人は、すでにすべてを越えている
- 欲に染まらぬ、露のような澄んだ心をもて
- 月のように清らかに、露のように自由に
- 静かに果たし、澄みきって離れる
- 智慧の彼岸に至る者こそ、真の導き手
- 執らず、害さず、道に生きる
- 欲望を断ち、自由に歩む者こそ真の行者
- いのちを害さぬ者こそ、真の尊者
- 欲に染まらぬ月のごとき心をもつ者
- 悪に染まらぬ空のごとく、歓楽に沈まぬ月のごとく
- 敵意なき者こそ、真の強さをもつ
- 心の垢を落とす者が、真の清らかさを得る
- 動じぬ心で、迷いの大河を渡りきる
- 執着を断ち、時空を超える心の自由
- 望みを離れて、自由を得る
- 快にも苦にも染まらず、涼やかに生きる智慧
- 欲望のすべてを超えた、自由なる人
- 人知を超えて、静かに光る智慧
- 生の根源を見きわめ、苦しみの終わりに至る
- すべての命を見つめ、何ものにも縛られぬ者
- 恐れなく、縛られず、歩みを止めぬ者
- 力と気高さ、そして悟りを備えた者
- すべてを超え、すべてから自由な者
- 静けさのうちに、すべてを清めた人
- 欲なき人は、大地とともに坐す
- こだわりなく、智慧とともに涅槃に至る
- 智慧をもって、ひとり歩め
- 聖なる道を歩む者こそ、真に尊い
- 見えざる心を制する者が、真に偉大である
- すべての束縛を断ち、真に目覚めよ
- 欲望を根ごと断て、真の自由はそこにある
- 流れを断て、ニルヴァーナはその先にある
- 内なる王国を滅ぼせば、清浄の道が開かれる
- 五つの敵を滅し、真の浄らかさに至れ
- 怒りに報いず、静寂をもって応える者であれ
- 年齢ではなく、智慧にひれ伏せ
- 年齢でなく、道理に仕えよ
- 真理を知る者に、敬意をもって仕えよ
- 真理の使徒に仕えることは、己の道を照らすこと
- 己の務めを究めし者は、悪をも超えて自在なり
- 己の務めを極めし時、心の波は鎮まる
- 縁に縛られず、己の道を超えし者
- 煩悩なき心は、すでに岸を渡れり
- 束縛を断ち切るは、真理を観ずる智慧の剣
- つとめを果たす者は、生老死をも超える
- 光り輝く者たち――だが、ブッダは昼夜を超えて輝く
- 欲から遠ざかるごとに、心は静まり智慧が満ちる
- 原因を知る者は、疑いから自由になる
- 物事の連鎖を見通す智慧
- 因縁の終わりに向かう智慧
- 感受を離れて疑いなく生きる
- 煩悩が滅びるとき、疑いは消える
- 徳ある人は、世界を照らす太陽の如し
- 真の光とは、すべての束縛を断ち切った清浄なる存在
- 光ある者は、悪を祓い、世界を導く
ブッダ最後の旅(大パリニッバーナ経)
大学
〔第一章 凡そ三節〕
〔第二章 凡そ四節〕
〔第三章〕
〔第四章〕
〔第五章 凡そ二節〕
〔第六章 凡そ四節〕
大学章句(朱熹)序・本文
中庸
〔第一章 凡そ二節〕
〔第二章 凡そ四節〕
〔第三章 凡そ三節〕
〔第四章〕
〔第五章〕
〔第六章 凡そ三節〕
〔第七章〕
〔第八章〕
〔第九章 凡そ二節〕
〔第十章 凡そ二節〕
〔第十一章 凡そ二節〕
〔第十二章〕
至誠は天地とともに化す」――誠の極みに至る者、宇宙の働きを助く。
〔第十三章〕
至誠、神のごとく」――誠を極めた者は、未来を見通し、天地と感応する。
〔第十四章 凡そ二節〕
〔第十五章〕
〔第十六章 凡そ二節〕
〔第十七章〕
天地の徳に学びて、万物を育むリーダーたれ」――聖人たる孔子の道は、天地自然のごとく全てを受け容れ、すべてを活かす。
〔第十八章 凡そ二節〕
- 天地に配す聖人の徳:知・仁・勇・礼・義を備えよ」――あらゆる美徳を統合して時に応じて発揮する、その徳こそ天下を動かす。
- 誠にして天と地を経綸す:至誠の力で万象を治める」――誠の極みに達した者だけが、天地を導き、万民を育てる。
〔第十九章 凡そ二節〕
- 君子の徳は密やかにして明らか」――静かに内面を修め、やがて信と敬をもって天下に及ぶ。
- 至誠は音もなく、形もなく、それでいて民を動かす」――君子の徳は、無為にして為す。言わずして信じられ、怒らずして畏れられる。