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第二項 あるべき使命感

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社会に貢献できる企業だけが生き残れる

では、会社が考えるものであれば、どのような使命感でもよいのでしょうか。

私は、本当に優秀な会社の使命感というのは、単なる経済的目的を超えたものだと思います。

会社というものは、収益をあげて儲けなければいけません。ここに疑間の余地は全くありません。

しかし、だからといつて、何が何でも儲けることが全てで、儲けるためだったら何をしても許され、全てはお金のために経営するというのでは困ります。

こういう会社は、すぐにだめになります。

やはり会社というのは、社会に貢献できてはじめて、社会から存在が許される、認められるものだと思いますc

会社は、生まれた瞬間から社会の公器です。ですから、社会に貢献できる会社だけが、時代を超えて、「社会にいていいよ」と言われるようになっていると思います。

それだけ社会は厳しい、お客様は厳しいということです。

お客様の生活の向上や幸せに役に立つことができず、社会に貢献できない会社は、いつの間にか社会から排除されていつてしまうのです。

会社にとって儲けることは重要なことです。

しかし、それ自体は手段にすぎません。会社の最終目的は「人間を幸せにするために存在している」という使命の実現であるべきなのです。

お金だけを追いかけるとお金に逃げられる

最初はそれに気づかないこともあります。とにかく収益をあげないと会社が成り立たないからです。しかしやつていくうちに分かることがあります。収益だけを追いかけていると、お客様はたいしてお店に来てくれない、商品を買ってくれないということに。

お客様には分かつてしまうようです、お客様のために商売をしていないということが。

会社が見ているものがお金だけであって、お客様の幸せでなければ、結局商品やサービスにあらわれてしまうのです。それを、お客様は敏感に気づいて見過ごさないのです。

収益だけを追いかけて、何かが一発当たって、高い収益を一時的にあげる会社もあります。しかし、そうした会社は長続きしません。だいたいが、その先不幸になります。

お金だけを追いかけるとお金に逃げられる。使命を追いかけるとお金がついてくる。

使命が、社会をよくする方向に持つていく使命であるほど、それを具体化した商品やサービス、商売に対して、社会は共感をしてくれるのです。待ってました、素晴らしい、と拍手喝さいで迎えてくれるのです。結果的に数値もついてくるというわけです。

きれいごとを言っているように聞こえますが、ファーストリテイリングの未来を担う大切な経営者候補の人たちに、貴重なページ数を使つてきれいごとを並べる意味はありません。

私自身の経営者経験、そしてさまざまな経営者の経営を見てきた結果としての、これが真理なのです。

社会をよくしようとする崇高な使命感。これを追い続けることを目的とした経営を実践していってほしいと思います。そうすれば、必ずお客様は応えて下さるはずです。

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